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チェンジ
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しおりを挟む「ありがとう」
俺は男に礼を言う
「構わねえよ、これぐらい。アンタが頑張ってたからな、つい手を貸したくなった
だけだ。これからも頑張れよ」
そう言った男と別れた俺は、スライム討伐に成功した事によってどうにか気力で
戻ってくると受付へと急ぐ。
「意外と早かったですね。普通ならもう一日ぐらいはかかるんですがおめでとう
ございます。こちらが報酬です」
報酬を受け取ったらもう今日は終わりである。
宿屋に戻った俺は食事を取る事にしたのだ、流石に腹が減った。
「あれ、アンタもここの宿だったのか! 」
声を掛けて来たのは先程の男でビルゴと名乗った。
それから俺達は一緒に食事をして酒を飲んだ。
ビルゴは経験十分な冒険者であり、今までのいろんな話を聞かせてくれた。
どの話も面白くて聴き入ってしまった。
ビルゴはとても優しかった。
ダンジョンでもベットでも優しかった。
だから俺はビルゴと共にダンジョンへ行く事にしたのだ。
そんなビルゴに俺はすっかり信用しきっていた。
*****
「どうしてだ! どうしてこんな事を、ビルゴ! 」
俺は叫んだ。
「あんまり簡単に他人を信用するもんじゃないぜ」
ビルゴは金が入った袋握りしめながら俺に言い捨てて行ってしまう。
俺はビルゴにハメられたのだった。こっちに来て初めての知り合いが出来たと
思ったのに、その相手は俺を奴隷商へ売り渡したのだ。信じられなかった、あの
ビルゴがこんな事をするなんて信じたくなかった。
「待てよ、待ってくれよ! 」
「うるさいぞ。黙ってろ」
そして俺は気を失った。
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