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聖女になりましたが家族が家から出してくれません
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しおりを挟む私はロロムド家に生を受け、何不自由なく、とても愛されて育って来ました。
それはもう溺愛といっても良いほどの愛情を貰った私は、この愛を他の人にも
届けたいと思って聖女になる事にしたというのに……
これだけ愛されて幸せだった私は、他の人にも知って欲しかった、
この幸せを!
それなのに、それなのに……
「どうしてこんな事をしたのですか、お父様、お母様! 」
私は首謀者の二人に聞く事にした。
「貴女を愛しているからよ、プリム!」
お母様は力強く言った。
「そうだ、そうだ」
お父様が合いの手を入れる。
「聖女だなんて、そんな危険な場所に行くような事を私達がさせると本気で
思っているの? 甘く見ないで頂戴、手塩にかけて育てた大事な娘を
危険な目にあわせるなんて親が一体何処にいますか! 」
「そうだ、そうだ」
「シッ」私は指を口の前に持ってきてお父様を黙らす。
「お母様。それは聖女である私に与えられた役目ですから分かって下さい。
こうしている間にも私を待っている人がいるのです。ですからどうか、
私が行く事をお許しください」
二人の心配も分かるが、私を必要としている人達が居るのだ。
私はその人達の力になりたいのだ。
私は二人に頭を下げて誠意を伝えた。
「分かりました。仕方ありませんね。貴女がそこまで言うのでしたら…… 」
ドスッ
私はお母さまの言葉を聞き終わる前に気を失った。
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