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クールビューティー
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しおりを挟む私は一人が好きなのだ。
だから放っておいて欲しいだけなのだ。
なのに、いちいち私に寄ってくる奴らが居る、暑苦しくて仕方が無い。
学校がそう言う場所だという事は知っている。
要は教師的に群れていた方が管理がしやすいからってだけなのだろ?
協調性なんてそれっぽい言葉で誤魔化しているけど、これの何処が協調性?
こちらばかり我慢を強いられているのだが?
どうやら協調性のある人には理解が出来ないらしい。
こっちはそんなに温度が高くないのだ。
そんな高温で来られたら、蒸発して消えてしまうじゃないか!
だからもっと離れて欲しい。
可哀想だとか、そんな憐れまれたって私にはそんなつもりは無いし。
そうする事によって評価が上がったり、上げたりするのが好きなのは分かるが
そう言うのは内輪でやって欲しいのだ。
私には不快だ。
この利用されている感じが気持ち悪い。
きっと何処まで行っても平行線、理解などしてはもらえない。
でもそれでいい、それがいい。
だから私は今日も気づかれないように下校する。
どうか誰にも呼び止められませんようにと祈りながら。
「渡辺さん? 」
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