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菫川ヒイロ

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王女物語

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「ねぇ、あんたいつまで家にいるつもりよ」


 私は都の部屋でテレビゲームをやっていた


「ええ、いいじゃん。そうカリカリしなさんな。
 そんなんんじゃ、あっちではやって行けないよ? 」
 
「私はいいのよ、やって行かないんだから。
 あんたと別れてからまだ一か月もたってないんだけど、どういうこと? 」
 
 
 都が怖い。
 怖いので適当な理由で誤魔化す事にしたら
 
 
「いやー。思ってたより順調だったんで、早めに帰ってきちゃった」


「一体何があったのよ、話してごらん」


 都は優しかった。
 
 
 
 
 *****
 
 
 
 
 ポリンズ王国
 この国は代々、女王が治めてきた国である。
 そう言う事もあって、この国では女性の方が強い傾向があるのだが
 
 
 そこはミル子改めミールにはどうでもいい要素であった。
 もともと母親の影響下で育ってきた為である。
 
 
「ミール様、ミール様? ミール様! 」


 自分の名前にまだ慣れないミールは、つい自分が呼ばれている事に
 気づくのが遅れてしまう。
 
 
「な、何かしら? 」


 ぎこちない返事をする。
 
 
「これからミール様は私達の家で過ごしてもらう事になります。
 学校の方は手続きは済んでおります。
 ミール様には護衛が尽きますが、あまり無茶はなさらないように」
 
 
 先程からごちゃごちゃと話してくるビートの説明を聞き流し、
 ミールは車の外の景色に目をやっていた。
 
 
「私、本当にポリンズ王国に来ちゃったよ」


 この国は今、そうそう人が入れるような国ではない。
 
 
「着きましたよ、降りて下さい」


 ドアを開けてもらい、降りたミールの前には立派な屋敷であった。
 
 
「あんたの家、凄いのね」


 屋敷の感想を素直に述べた。


「ここは私の家ではなくサワジ様の邸宅です」


 溜息まじりに説明され、大分疲れているんだなと思ったミールは
 ビートの肩をポンポンと叩いて労うが、ビートは眉間に皺を寄せた。
 
 
 








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