15 / 82
家族
ガラス越しの君
しおりを挟む最近はすっかり生きにくくなったなとおもいながらも、どうにか目的の場所を
見つける事が出来て少しホッとした。
「どれにする? 」
私は自動販売機にお金を入れながらりっくんに聞けば
「これにする」
りっくんが指さしたのはコーヒーだった。
さすがにまだ早いだろうと、私は別のものを勧める。
「これ苦いよ? りっくん飲める? 」
ぶんぶんと首を横に振る。
「じゃあこれは? これなら甘いからこれにしよっか? 」
「うん、それにする」
そうして私はミルクティーのボタンを押した。
ゴトンと出て来たミルクティーを渡し
「じゃあこれ飲んで待っててね? 」
私はドアを開けて入る。
いつものように慣れた手つきでシュボっとライターで火をつけた。
すーっと息を吸い、吐き出す。
煙が換気扇へと流れて行き、そして私の身体に血が巡る。
喫煙所の外ではりっくんがうんこ座りをしながらミルクティーに口をつけている
のがガラス越しに見える。なんだか不良っぽいなと思いながらも煙草を吸う私。
渡すが見ているのに気付いたりっくんが手を振るので、私も手を振れば笑顔が
返ってくる。その幼い笑顔に私はさっきコーヒー飲もうとした事を思い出した。
『まだまだ子供ね』
私は煙草を吸い終え喫煙所を出ると
りっくんはミルクティーを美味しそうに飲んでいる。
「そっち選んで良かったでしょ? 」
私がそう聞けば、
「うん」
と返事をする。
「でもママがいつも飲んでるのも飲みたかったな」
なんて言う息子の手を私は強く握って歩き出した。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる