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ブルー
魔法
しおりを挟む何が切っ掛けだったのだろうか?
私はこの人の何処がよくて付き合ったのだろうか?
今ではすっかり思い出せなくなってしまった。
このなれなれしく触れてくる感じとか
その無駄に大きな笑い声とかを聞くと一々腹立たしくって
もう無理だなって思う。
「もう無理だから別れよう」
私がそう切り出せば驚いた顔をされたが、それすらも不快だった。
「何で? どうして? 」
理由を聞かれて私は嫌いになった切っ掛けを思い出す。
「あんたが炭酸を飲んだ後の顔が気持ち悪かったから」
そう教えてやれば、尚更変な顔して私を不快にさせて来たこの男。
「じゃあね」
だから私はさっさと別れを告げて立ち去る。
もうこの顔を見なくて済むと思うと晴れやかな気分だった。
*****
「ねえ、ちょっと別れたって本当? 」
翌日、教室に入ればすぐにそんな事を聞かれる。
「本当だけど、もう知ってるの? 」
私は情報が回る速さに驚く。
「そりゃあそうでしょうよ。だってみんな狙ってるんだから高岸くんの彼女」
そう言えばあの男、顔が良かったんだったと思い出す。
どうやら私は魔法が解けてしまって、みんなはまだ掛かったままのようだ。
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