1 / 1
1
しおりを挟む結局は俺が間違っていたという事なのだろう。
全てを失くしてから漸く俺はその事に気が付いたのだ。
まったくもってダメな奴だった。
そんな俺と今まで一緒に居てくれてた彼女を俺は捨てた。
どうして自分が上手く行っているのかも理解していなかったから、
上手く行くと思ってしまったんだ馬鹿な俺は。
全ては彼女のおかげだった。
その事に気が付かずに逆上せ上っていた。
全部、自分の力だと過信していたから結局はこのざまである。
俺の周りからは誰も居なくなった。
「何だこれ? ははは」
乾いた笑いが空しく響く。
もしもあの時、選択を間違わなければ俺の今は違っていたはずだ。
もっと人に囲まれて、もっと幸福に包まれて、もっと輝かしい未来があったはず
なのに……
「どうして婚約破棄なんてしたんだろう」
後悔したってもう戻っては来ない。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる