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しおりを挟む『死んでいい人なんていない! 』とか言える人間ではないから当然のように
『死ね! 』って他人に言える訳なのだがアナタはどうだろうか?
どうすればそんな人権大好きになれるのかが分からないが、それで飯を食えるの
なら分かるようになるのかもしれない。だからそれで飯を食べれるようにして
欲しいのだが、生憎お友達しか仲間に入れてくれないようで無理だった。
ご存じのように友達なんて一人もいないので門前払いだ。
今日も世界はちゃんと地獄である。
いいよね地獄。
地獄にも色々あるけどやっぱり一番好きのなのは現世だよね。
だってこうやって自分で罪を償わせる事が出来るんだから。
タマキの手捌きを見ていたらやはり自分でもやってみたくなるのは仕方がない。
こうやって子供は将来なりたいものを決めるのだろう、やっぱり現場を見せると
いう事が重要な事のように思える。
俺はタマキに教えて貰ったように今実践している最中である。
「どうしてこんな事をするんだ! 」
でもなかなか上手くはいかないものだ。やはり経験がものをいうのだろう。
一つずつゆっくりやっていくしかないし、こういうモノに近道なんてものはない
のだ。明日急に出来るようになるなんて事はないけれど、明日はきっと今日より
も上達はしているはずである。
「止めろ! それで何をするつもりだ! 止めろ! 止めろよ! 」
すぐに怒鳴ったりだとか、大声を出したりだとかする奴がいるけどビックリする
から止めて欲しい。ビックリして手元が狂ったりしたらどうするつもりなのだろ
うか? こっちはちゃんとやっているのに、その所為で失敗したのならそれは俺
が悪いのか? そんな訳もない。
「うあああああああ」
まったく嫌になる。
昔からそうだったのだこの教師は。
無駄に声だけがデカい奴で、一体どうやって免許が取れたのかが理解出来ないが
教師をやっていた。寧ろこういう頭がおかしいのしか教師になれないのではない
のかと思ってしまう学校生活だったと嫌な思い出がフラッシュバックするのだ。
「うっさい、死ね! 」
だから俺はそう言うのだ。
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