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しおりを挟む一人目の男は軽薄そうな笑顔が売りだった。
基本的に話はいつだって自慢話である。
会話のどんな所からも自分の話へともっていけるその能力を
私は高く評価していた。
二人目の男は全てが完璧だった。
何もかもが理想像と被る、そんな超人である。
もはや、現実に存在しているのかさえ疑わしいと思えるような彼は
キラキラと煌めいていた。
三人目の男はどうしようもない男だった。
自分の思い通りにならない事を許せないのだ。
何処までいっても自分が基準で正解で全てだから間違いは認めない
結局最後は人の所為にしていた。
四人目の男は全てが平均だった。
顔も身長も収入も、どんなものもきっちりと平均を取る。
それはある意味才能なのだろう、何よりも難しい事をしている
そんな特別な人だった。
そんな四人の婚約者を経て、私は思う。
四人と婚約破棄をして来たからこそ、私は思う。
全てが違う四人と過ごしていろいろと分かったてしまった。
私には結婚なんて到底できやしないって。
他人と一緒に生きて行くなんてできやしないって。
四人は何処も悪くはないの。
そんな人達を受け入れる事が出来ない私がおかしいだけなの。
だから誰も四人を責めたりしないで欲しい。
『がんばれ~』
私なら大丈夫。
私は一人でも大丈夫。
だって私は強いんだから!
『泣かないで~』
そう、私にはみんなついていてくれる。
私にはファンのみんなが居てくれるから大丈夫よ!
『そうだそうだ』
それでは聞いて下さい。
新曲『ハッピーウエディング』
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