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二章【
1話「ダークエルフ再び。」
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メルはユックリと両目を開くと、室内の天上が見えた。
身体を起こし辺りを確認する。
質素な石造りの部屋で、明かりがロウソクの為薄暗い。
メルは手に温もりを感じ、そこへ目を向けるとエルフの幼女の姿があった。
(夢じゃなかったか‥。と言うより生きてたのか。っての方が正しいかな。)
メルは生きてた事に少しホッとした。
そしてエルフも助かった事に嬉しく思った。
メルはエルフの頭を撫でると、エルフはガバッと起き上がりメルを見た。
その行動にたじろぐメル。
「わ、悪い。起こしちゃった‥か?。」
ガバッ!
急にエルフがメルを抱きしめた。
「よかった!!よかったよぉ‥。」
エルフはメルに抱きつきながら声を震わせ嬉し涙した。
メルはフッと微笑むとエルフの頭を撫でた。
「悪いな。心配かけちまった見てぇだ。」
「ううん。私嬉しいよ。」
エルフはそう言って笑顔を作るとメルも微笑んだ。
「そう言ってもらえて嬉しいよ。それよりここは何処なんだ?」
「うん。あ、そうだね。ここは‥」
ガチャ!!
部屋の扉が開かれる。
メルは入ってきた人物に顔を強張らせる。
入ってきたのはメルの手を切断した張本人。黒鎧だった。
「目覚めたか。」
メルは急ぎ立ち上がり、身構えた。
「ふっ。そんなに怖がらなくてよいぞ。我にもうその気はない。」
メルは状況を把握する。
俺が意識を失う前に語りかけてきたの黒鎧で、何らかの理由でエルフと共に連れてこられたのだと。
「何故俺までここにいる?人間は殺すんじゃないのか?」
「ふむ。確かにあの状況ならそう思うだろう。だが我は同胞の敵にのみ剣を向ける。お前はそれではない。」
メルの表情は今だ納得のいかない様子だ。
「それだけで俺をここに連れてくる理由にはならない。それにお前の仲間も人間に恨みを持つ者もいるだろう?そんな簡単に割り切れる程、この世界の歪みは安くないように思えるが。」
「なかなか利口な幼子だ。だが安心しろ。ここは外も含め、我の私有地だ。我以外は殆ど入ってはこん。」
さらにメルは怪訝な表情を浮かべる。
「俺をどうするつもりだ?」
「我はお前の親兄弟を斬り、その腕までも斬った。だから償いをさせてほしい。」
「言っている意味がわからんな。」
「この世界は力無くして生きて行くには、余りに厳しい。幼子よ、我の元で励め。」
(戦い方を教えてくれると言う事か?)
「俺はお前をいつ殺すか分からんぞ?」
「良い。それも我の償いの一つとして受け止めよう。」
メルは少し考えたが直ぐに答えを出す。
「メルだ。」
「うむ。我が名はシヴァだ。朝食を用意した。共に来い。」
そう言って黒鎧は部屋から出た。
メルはエルフと目が合う。
「メルって言うんだね。」
「あ、そうか自己紹介まだだったんだな。」
「私はリル。宜しくね。」
リルはメルの頬にチュッ。とキスをすると、恥ずかしそうに走って部屋をでた。
(見た目は子供、頭脳は何たらってな‥。)
何とも言えない感情だった。
〇〇〇〇
部屋から出ると、通路になっていた。同じくロウソクの灯りだけで薄暗い。
少し先にある部屋から明るい光が漏れている。
メルはその場所へと向かった。
中に入ると、メルは目を丸くする。
その理由は、メルと同じぐらいの大きなカエルが二匹ほどセカセカと動いていたからだ。
一匹は髭を生やした執事服のカエル。もう一匹はメイド服のカエルだった。
「久しぶりの来客らのら~。忙し忙し~。」
(喋った!!?)
メルが驚いていると、目の前にビョーンと執事服のカエルが飛んできた。
執事服のカエルは軽くお辞儀する。
「メル様。おはようございますら。私は執事のゲルマですら。宜しくお願いしますら。ささ、席へご案内しますら。」
執事のゲルマに案内された椅子は五歳児の身体では少し高くよじ登るかたちとなった。
よじ登ってみると細長く大きな卓上にはパンやスープ、鶏肉の丸焼きの様な物が並べられていた。
様な物とは、丸焼きに鳥の足が三本もついた異形な形をしていたからだ。
だがその匂いは間違いなく食欲を唆る物だった。
ふと、視線を向けられた気がして前を見ると、メルの視線が固まる。
そこにいたのはあの時のダークエルフだった。
そんな中、リルが駆け寄ってきてメルの隣の席へと座った。
「メルの隣の席、持っらいぃ~。」
無邪気なリルに対してメルとダークエルフの間には気まずい沈黙が走っていた。
そんな矢先に黒鎧のシヴァが晩餐室に入ってきて席に着く。
「揃ったな。まずは食べてから話をしよう。」
身体を起こし辺りを確認する。
質素な石造りの部屋で、明かりがロウソクの為薄暗い。
メルは手に温もりを感じ、そこへ目を向けるとエルフの幼女の姿があった。
(夢じゃなかったか‥。と言うより生きてたのか。っての方が正しいかな。)
メルは生きてた事に少しホッとした。
そしてエルフも助かった事に嬉しく思った。
メルはエルフの頭を撫でると、エルフはガバッと起き上がりメルを見た。
その行動にたじろぐメル。
「わ、悪い。起こしちゃった‥か?。」
ガバッ!
急にエルフがメルを抱きしめた。
「よかった!!よかったよぉ‥。」
エルフはメルに抱きつきながら声を震わせ嬉し涙した。
メルはフッと微笑むとエルフの頭を撫でた。
「悪いな。心配かけちまった見てぇだ。」
「ううん。私嬉しいよ。」
エルフはそう言って笑顔を作るとメルも微笑んだ。
「そう言ってもらえて嬉しいよ。それよりここは何処なんだ?」
「うん。あ、そうだね。ここは‥」
ガチャ!!
部屋の扉が開かれる。
メルは入ってきた人物に顔を強張らせる。
入ってきたのはメルの手を切断した張本人。黒鎧だった。
「目覚めたか。」
メルは急ぎ立ち上がり、身構えた。
「ふっ。そんなに怖がらなくてよいぞ。我にもうその気はない。」
メルは状況を把握する。
俺が意識を失う前に語りかけてきたの黒鎧で、何らかの理由でエルフと共に連れてこられたのだと。
「何故俺までここにいる?人間は殺すんじゃないのか?」
「ふむ。確かにあの状況ならそう思うだろう。だが我は同胞の敵にのみ剣を向ける。お前はそれではない。」
メルの表情は今だ納得のいかない様子だ。
「それだけで俺をここに連れてくる理由にはならない。それにお前の仲間も人間に恨みを持つ者もいるだろう?そんな簡単に割り切れる程、この世界の歪みは安くないように思えるが。」
「なかなか利口な幼子だ。だが安心しろ。ここは外も含め、我の私有地だ。我以外は殆ど入ってはこん。」
さらにメルは怪訝な表情を浮かべる。
「俺をどうするつもりだ?」
「我はお前の親兄弟を斬り、その腕までも斬った。だから償いをさせてほしい。」
「言っている意味がわからんな。」
「この世界は力無くして生きて行くには、余りに厳しい。幼子よ、我の元で励め。」
(戦い方を教えてくれると言う事か?)
「俺はお前をいつ殺すか分からんぞ?」
「良い。それも我の償いの一つとして受け止めよう。」
メルは少し考えたが直ぐに答えを出す。
「メルだ。」
「うむ。我が名はシヴァだ。朝食を用意した。共に来い。」
そう言って黒鎧は部屋から出た。
メルはエルフと目が合う。
「メルって言うんだね。」
「あ、そうか自己紹介まだだったんだな。」
「私はリル。宜しくね。」
リルはメルの頬にチュッ。とキスをすると、恥ずかしそうに走って部屋をでた。
(見た目は子供、頭脳は何たらってな‥。)
何とも言えない感情だった。
〇〇〇〇
部屋から出ると、通路になっていた。同じくロウソクの灯りだけで薄暗い。
少し先にある部屋から明るい光が漏れている。
メルはその場所へと向かった。
中に入ると、メルは目を丸くする。
その理由は、メルと同じぐらいの大きなカエルが二匹ほどセカセカと動いていたからだ。
一匹は髭を生やした執事服のカエル。もう一匹はメイド服のカエルだった。
「久しぶりの来客らのら~。忙し忙し~。」
(喋った!!?)
メルが驚いていると、目の前にビョーンと執事服のカエルが飛んできた。
執事服のカエルは軽くお辞儀する。
「メル様。おはようございますら。私は執事のゲルマですら。宜しくお願いしますら。ささ、席へご案内しますら。」
執事のゲルマに案内された椅子は五歳児の身体では少し高くよじ登るかたちとなった。
よじ登ってみると細長く大きな卓上にはパンやスープ、鶏肉の丸焼きの様な物が並べられていた。
様な物とは、丸焼きに鳥の足が三本もついた異形な形をしていたからだ。
だがその匂いは間違いなく食欲を唆る物だった。
ふと、視線を向けられた気がして前を見ると、メルの視線が固まる。
そこにいたのはあの時のダークエルフだった。
そんな中、リルが駆け寄ってきてメルの隣の席へと座った。
「メルの隣の席、持っらいぃ~。」
無邪気なリルに対してメルとダークエルフの間には気まずい沈黙が走っていた。
そんな矢先に黒鎧のシヴァが晩餐室に入ってきて席に着く。
「揃ったな。まずは食べてから話をしよう。」
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