君の痕跡。

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私は何もしてきませんでした。
ダラダラ生活して、前に進む事を諦めていました。
夢を遮るプライド達。
右も左も向けず、前を向くわけでもなく、ただ前向きに後ろへ突き進みました。
なぜ私は産まれたんでしょう。
苦労もしてなければ、幸せにもなっていない。
無なんです。
皆さんは知っていましたか?無になるという事は酷く愚かなんです。
外で烏が鳴いています。
私は嘆いています。
足を止めています。
何かに縋っています。
寄りかかっています。
寄りかかる相手を失っています。
目を瞑っています。
諦めています。
息をしています。
体を寝かせています。
何かを考えています。
眠っています。
眠っています。
眠っています。
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