終∶もだもだする話

・水田

2 ぐうぜん

　朝早く──5時にゴミ出しへゴミの袋一つとアダルトグッズが入ってた箱──名前とか消したし、一見ただの箱なので大丈夫だと思うけど、マンションの1階まで降りて専用のゴミ捨て場に入れる。

　戻る時に外から帰ってきた住人と同じエレベーターに乗る。手には小袋、コンビニでなんか買ってきた袋を持ってた。無言……まあ、会釈はしたけど。
　そういや、この人どこで降りるんだろうと思って表示の階を見たら同じフロアの人、そうなんだ。と思ってエレベーターが止まると俺は先に降りた。ドアの鍵を開けて部屋に入ろうとした時──

「お隣さん、だったんだね。僕古谷ふるやって言います。」
「ぁ、そうなんですね！　俺水田みずた、水田みずた圭けいって言います。」
「ふふ、古谷ふるや冬馬とうまです。仕事柄少し煩くなったら遠慮しないで言ってくれたらいいから」
「え、っとお仕事は……？」　
「少し、動画関係を、作業スペースは窓側の部屋でやってるから大丈夫だと思うんだけど」
「あ、えっと、頑張ってくださいね！」
「ふふ、ありがとう」

　ここに引っ越してきて初めて会った住人がお隣さんだなんて。物腰が柔らかいくて、凄い大人っぽい。それに──声が好み。俺、こういう声好きなのかも……聴いてて安心するというか。
　軽く手を振って古谷さんは部屋に戻っていくのを見送り俺も部屋に入った。
　部屋の間取りは玄関入ってすぐリビング、その奥が2つ部屋があるよくある一般的な賃貸間取り。

　動画制作って凄いよなぁどんなの作ってんだろ、想像もつかないし、もしえろちぃ動画だったら──いやいやいや！
　何初対面の人に失礼な妄想を！

　頭おかしくなったんか俺は。


　バイトが本屋と居酒屋と清掃をやってて、本屋とかは金曜日や土曜が多くて、居酒屋も清掃もシフト次第だけど夜頃が多い。
　なので昼間はまったり家で過ごすか、出かけても近所のスーパーかコンビニしか行かない生活。


「んっ、これ……ヤバい」

　今日のオナニーは女性の下半身だけのオナホにチンコを挿れて腰をカクつかせてオナニーしていた。けど、あの日までそれで充分に満足していた。でも、お尻の穴が寂しそうにしてたから……エネマグラを挿れて腰を振ったら──

「こ、れヤバぁ……くぅん、んっ、」

　お尻の穴が待ってましたとエネマグラをおしゃぶりしキュと咥え込む。前立腺と腸内の壁をコツコツと当たり、それがチンコにも気持ちよくって子犬が鳴くようにキュンキュン、クゥンクゥン鳴いてしまう。これ、元に戻れない──それに今日も彼が俺の耳を犯してる。