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・1章 すらいむ
1 目を覚ますと──
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(・・・)
(・・・・・・……ここは──)
目を覚ますとそこは──何処だろう?
多分、森の中に居る。視界はよく分からないぼや~……としてる。眼鏡眼鏡……って手が無い?! いや、足も無い……? でも動ける、こう、なんか横に移動したいって思ったらズリズリと……俺、人間じゃない、って事?!
突然の事にあわあわする俺。非常にパニック! でも手足が無いなんて何事!
(あわ、あわてる時間じゃない、落ち着け俺。)
(てか、声も出ない感じ、口無い……?)
な、……これって“転生”ってやつじゃないか? で、何になったんだ、手足が無い口もない、無機質なモノではない、感じ。一応、生き物……なんだよな。こんなの転生前では──ってあれ、転生する前って俺人間だったよな?
一人称俺だし、名前……
名前が出て来ない。でも少し思考をすると“転生前で見てきたモノ”が脳裏に浮かんできた。
そういや友人がこういう小説とか漫画が好きで、すすめてくれたんだよな。ファンタジーモノ、ゴブリンとかスライムで成り上がるやつとか……うん? もしかして俺、
(スライムに転生したー?!)
(え、えっ、スライムに転生した件的な? マジかー、じゃあ「ステータスオープン!」とか言ってみたりして……)
ものは試しと口が無いので心のなかで「ステータスオープン!」と唱えてみた。もしかしたらチート級のスキルとか持ってたりして──……
(・・・)
うん、まあ何もないかー……そう物語の主人公みたいな事は起きないよね。
そもそも、脳内の声も無いし、魔素たっぷりの洞窟内じゃないし、封印されてるドラゴンも居ない。ここは少し遠くで動物の鳴き声が聴こえるぐらいの森の中。
だと思う。はあ、結局、雑魚モンスターかよ。このままじゃ人間に見つかってすぐ殺されちゃうんだろうなー!
へにょんと力が抜ける。軟体の体が地面に張り付いた。
このまま何もしない訳にはいかないよなぁ。モンスターの寿命とか分かんねぇし、無駄に長生きだったらこの場に居続けてもな。と体を持ち上げ、何しよ。うーんうーん、唸ってるけどスライムの話じゃとりあえずそこら辺の草でも取り込んでみるか。もしかしたら凄い薬草かも!
目の前の方に生えてる草に歩み寄る、ええいままよ! ジャンプ!
体内に草が入ってきてじゅわわ~……と消化。うん、草だ。多分普通の草。にげぇ~~っっ!! ペッて吐き出したいぐらい苦い。昔、お爺ちゃんの家で青汁飲んだ時より苦い。
(『不味いッもう一杯!』)
(『じいちゃん不味いのにまた飲むの?』)
(『健康の為じゃよ』)
健康の為、ねぇ。昔の事を思い出して苦いけど無駄にはならないかも知れないと草を取り込んでいく……これなんて苦行? もそもそと無心で草を食ってると前方に動物の死骸があった。
スライムなら取り込むか……
ぶっちゃけると非常に不味い。あー! やらなきゃ良かったー!
でも気持ち少し目が良くなった気がする、目ん玉食ったからか? 辺りを見渡すと木しかない。森の中だもんな、動物も喰えるだけモグモグしよう。ノソノソと移動《捕食》移動《捕食》の繰り返し──
よし、完璧に視界良好! 生物メインで取り込んでいったらハッキリ見えるようになった、無駄にならなくて良かったよ……
しかしまあ、目の前の池に身を乗り出し見る。……どこをどう見てもスライムです、どうもありがとうございました。ですよね~むしろこんなに《捕食》してんのにスライムじゃ無かったら驚きだよ!
青? 緑? みたいな人の両手サイズぐらい、平均のスライムサイズが分からないけど小さい気がする。ゲームだともっとプルンとしてる気がするし、生まれたて……だからか?
あと念の為転生前の事を出来るだけ思い出してみた。
こんだけ友人の事やじいちゃんの話を思い出せるんだから人間だった筈。住んでた所は……田舎ではないけど、都会でも無い……? まぁ、普通の街に住んでて、それで名前……は、思い出せない、か。仮名で田中太郎とでも付けときますか! 性別は多分男。女だったら仮名も花子にしとこう。うん。
歳は、友人の見た目から20代ぐらい? 大学いってんのか、働いてたのかは不明だな。
……ま、こんな所しか分かんねぇわ。まあ……思い出したところでスライムだし、どーなんだろ。
「コネッ!マユヲ•ワ!」
?! 後ろの茂みがガサっと動いて10歳ぐらいの女の子が飛び出してきた! 俺はビックリしたのと逃げようと後ろに下がろうとするが、池があって困った。てか、言葉分かんねぇ……! マジかよ《言語翻訳》ねぇのかよおお!
とりあえず、指差してるから俺の事だよな、顔はニコニコしてるから、敵対はしてない……? 女の子は手に赤い丸い、木の実を持ってこっちに餌やりみたいにしてきた、え、これ食べていいの?
恐る恐る近づきつつ、地面に落ちた赤い実を体内に入れ溶かす。おお! うまーーーーい!!
嬉しさのあまり年甲斐もなくピョンピョン跳ねてしまった。恥ず、と思ったが今はスライムだし、女の子はニコニコしてる。まだあるみたいでポッケから両手いっぱいの木の実を差し出してきた。
モグモグ初めてマトモな食べ物に出会って感動しながら食べてるとふと、体が浮く感覚に見渡すと女の子が両手で俺を持ち上げたらしい。
目線? が合う。眼の色紫なんだ、ファンタジーカラーだなぁ。髪の毛は茶色なのに不思議。異世界語で俺に話しかけてきてるけどちんぷんかんぷん。
首を捻ってると、その持ち上げたまま移動……って森を抜け、The村に到着!
え、入っていいの? モンスターだよ?
村の中はそんなに広くなくて質素な土壁に藁屋根みたいな感じで住んでるのも20人程度。大人の方が多いのかな、子供も居るけど。
このままうっかり殺されかねないので警戒はしてるけど、女の子の家の中まで運び入れられ女の子はベッドに腰掛けた。俺は彼女の両手から移動出来ないんだけど、と思ったら太ももに降ろされた。スカートの上だけど。
見上げると彼女は人差し指で俺をツンツンしてくる。
・・・うーん、これはペット要員?
それから女の子のペット要員として飼われた。森の中で過ごすよりも安全だと思うし何しろ食べ物が美味い!
一緒の布団で寝て、起きて、ご飯食って……その子の親にも世話してもらって、村の子供達とも遊んで──……
外ではゴウゴウと燃える音と複数の鳴き声。俺は飼い主の彼女を取り込んだ。
+メモ
(. ❛ ᴗ ❛.)ヴァルダ語(自世界語)を一部使用してます。
過去の話もコレを使って書き直したい所なんだけどすぐは無理そう。
(・・・・・・……ここは──)
目を覚ますとそこは──何処だろう?
多分、森の中に居る。視界はよく分からないぼや~……としてる。眼鏡眼鏡……って手が無い?! いや、足も無い……? でも動ける、こう、なんか横に移動したいって思ったらズリズリと……俺、人間じゃない、って事?!
突然の事にあわあわする俺。非常にパニック! でも手足が無いなんて何事!
(あわ、あわてる時間じゃない、落ち着け俺。)
(てか、声も出ない感じ、口無い……?)
な、……これって“転生”ってやつじゃないか? で、何になったんだ、手足が無い口もない、無機質なモノではない、感じ。一応、生き物……なんだよな。こんなの転生前では──ってあれ、転生する前って俺人間だったよな?
一人称俺だし、名前……
名前が出て来ない。でも少し思考をすると“転生前で見てきたモノ”が脳裏に浮かんできた。
そういや友人がこういう小説とか漫画が好きで、すすめてくれたんだよな。ファンタジーモノ、ゴブリンとかスライムで成り上がるやつとか……うん? もしかして俺、
(スライムに転生したー?!)
(え、えっ、スライムに転生した件的な? マジかー、じゃあ「ステータスオープン!」とか言ってみたりして……)
ものは試しと口が無いので心のなかで「ステータスオープン!」と唱えてみた。もしかしたらチート級のスキルとか持ってたりして──……
(・・・)
うん、まあ何もないかー……そう物語の主人公みたいな事は起きないよね。
そもそも、脳内の声も無いし、魔素たっぷりの洞窟内じゃないし、封印されてるドラゴンも居ない。ここは少し遠くで動物の鳴き声が聴こえるぐらいの森の中。
だと思う。はあ、結局、雑魚モンスターかよ。このままじゃ人間に見つかってすぐ殺されちゃうんだろうなー!
へにょんと力が抜ける。軟体の体が地面に張り付いた。
このまま何もしない訳にはいかないよなぁ。モンスターの寿命とか分かんねぇし、無駄に長生きだったらこの場に居続けてもな。と体を持ち上げ、何しよ。うーんうーん、唸ってるけどスライムの話じゃとりあえずそこら辺の草でも取り込んでみるか。もしかしたら凄い薬草かも!
目の前の方に生えてる草に歩み寄る、ええいままよ! ジャンプ!
体内に草が入ってきてじゅわわ~……と消化。うん、草だ。多分普通の草。にげぇ~~っっ!! ペッて吐き出したいぐらい苦い。昔、お爺ちゃんの家で青汁飲んだ時より苦い。
(『不味いッもう一杯!』)
(『じいちゃん不味いのにまた飲むの?』)
(『健康の為じゃよ』)
健康の為、ねぇ。昔の事を思い出して苦いけど無駄にはならないかも知れないと草を取り込んでいく……これなんて苦行? もそもそと無心で草を食ってると前方に動物の死骸があった。
スライムなら取り込むか……
ぶっちゃけると非常に不味い。あー! やらなきゃ良かったー!
でも気持ち少し目が良くなった気がする、目ん玉食ったからか? 辺りを見渡すと木しかない。森の中だもんな、動物も喰えるだけモグモグしよう。ノソノソと移動《捕食》移動《捕食》の繰り返し──
よし、完璧に視界良好! 生物メインで取り込んでいったらハッキリ見えるようになった、無駄にならなくて良かったよ……
しかしまあ、目の前の池に身を乗り出し見る。……どこをどう見てもスライムです、どうもありがとうございました。ですよね~むしろこんなに《捕食》してんのにスライムじゃ無かったら驚きだよ!
青? 緑? みたいな人の両手サイズぐらい、平均のスライムサイズが分からないけど小さい気がする。ゲームだともっとプルンとしてる気がするし、生まれたて……だからか?
あと念の為転生前の事を出来るだけ思い出してみた。
こんだけ友人の事やじいちゃんの話を思い出せるんだから人間だった筈。住んでた所は……田舎ではないけど、都会でも無い……? まぁ、普通の街に住んでて、それで名前……は、思い出せない、か。仮名で田中太郎とでも付けときますか! 性別は多分男。女だったら仮名も花子にしとこう。うん。
歳は、友人の見た目から20代ぐらい? 大学いってんのか、働いてたのかは不明だな。
……ま、こんな所しか分かんねぇわ。まあ……思い出したところでスライムだし、どーなんだろ。
「コネッ!マユヲ•ワ!」
?! 後ろの茂みがガサっと動いて10歳ぐらいの女の子が飛び出してきた! 俺はビックリしたのと逃げようと後ろに下がろうとするが、池があって困った。てか、言葉分かんねぇ……! マジかよ《言語翻訳》ねぇのかよおお!
とりあえず、指差してるから俺の事だよな、顔はニコニコしてるから、敵対はしてない……? 女の子は手に赤い丸い、木の実を持ってこっちに餌やりみたいにしてきた、え、これ食べていいの?
恐る恐る近づきつつ、地面に落ちた赤い実を体内に入れ溶かす。おお! うまーーーーい!!
嬉しさのあまり年甲斐もなくピョンピョン跳ねてしまった。恥ず、と思ったが今はスライムだし、女の子はニコニコしてる。まだあるみたいでポッケから両手いっぱいの木の実を差し出してきた。
モグモグ初めてマトモな食べ物に出会って感動しながら食べてるとふと、体が浮く感覚に見渡すと女の子が両手で俺を持ち上げたらしい。
目線? が合う。眼の色紫なんだ、ファンタジーカラーだなぁ。髪の毛は茶色なのに不思議。異世界語で俺に話しかけてきてるけどちんぷんかんぷん。
首を捻ってると、その持ち上げたまま移動……って森を抜け、The村に到着!
え、入っていいの? モンスターだよ?
村の中はそんなに広くなくて質素な土壁に藁屋根みたいな感じで住んでるのも20人程度。大人の方が多いのかな、子供も居るけど。
このままうっかり殺されかねないので警戒はしてるけど、女の子の家の中まで運び入れられ女の子はベッドに腰掛けた。俺は彼女の両手から移動出来ないんだけど、と思ったら太ももに降ろされた。スカートの上だけど。
見上げると彼女は人差し指で俺をツンツンしてくる。
・・・うーん、これはペット要員?
それから女の子のペット要員として飼われた。森の中で過ごすよりも安全だと思うし何しろ食べ物が美味い!
一緒の布団で寝て、起きて、ご飯食って……その子の親にも世話してもらって、村の子供達とも遊んで──……
外ではゴウゴウと燃える音と複数の鳴き声。俺は飼い主の彼女を取り込んだ。
+メモ
(. ❛ ᴗ ❛.)ヴァルダ語(自世界語)を一部使用してます。
過去の話もコレを使って書き直したい所なんだけどすぐは無理そう。
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