嗚咽

光猫

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「 」

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「死にたい」そう言う僕に君は手を差し伸べた。
僕は嬉しかった。心の内を全て話した。僕の前からいなくなった。
「どうして」そういう僕に君は答えた。
「僕には受け止めきれないや」
あと一歩のところでいなくなってしまった。中途半端な手助けが再び僕を暗い底まで落としていった。憎んでなんかいないさ、ただ、ね。
僕は去るよ。
「              」
何も言わずにね
そうして僕の記憶は止まった。
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