美しく流れる粒の先

ミライ

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第1雨の世界

眠れぬ森の美女

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 そこには美しい顔立ちのカッコいい女性が立っていた

 その姿に無意識に声が漏れる

 みう「うわぁ・・・素敵な人・・・」

 ???「うん?何やってるの?」

 そうなは、何か伝えようとあ”-!あ”-!と飛び跳ねる

 すると、滑らかな動きでゆっくりと、そうなを踏みつける

 そうなはどこか嬉しそうに静かになる

 ???「立てる?」

 俗にV系と言うのだろうか
 その女性は優しい瞳でみうに問いかける

 みう「はい!」

 元気よく立ち上がると

 お姉さんは、みうの服についた砂埃を優しく払ってくれた

 その顔が近づくだけで、ドキドキしてしまう

 みう「あ、あのありがとうございます!あの、あの・・・」

 動転して、うまく言葉にできない

 ???「ふふっ・・・もう暗いからおうちまで、送ってあげるよ」

 お姉さんと手をつなぎ、歩き出す

 その、後姿を、そうなは細い前足?で手を振って見送る

 ???「確かこっちに、村があったよなぁ・・・君も、そこから来たの?」

 みう「あの、あの、えっと、えへへへ」

 手をつないでる幸福感で、言葉にならない

 ???「えっと・・・」

 お姉さんは困りながら、質問を変える

 ???「お名前は?」

 みう「はい!みうと、申します!!」

 物凄く元気に即座に返答した

 その勢いに驚きつつも

 ???「そ、そっか、みうちゃんね」

 その勢いのまま、続けて質問をする

 みう「あの!お姉さんのお名前は?!ここで何をしていたんですか?!」

 ???「えっとぉ・・・ただ、眠れなくてね、お散歩だよ」

 微笑みながら、お姉さんは一度、空を見ると

 ???「あとね、僕、お姉さんじゃないよ」

 と、にっこり笑った

 怖くなっちゃった?と少し、焦った顔で
 みうちゃんを見ると

 みうは、繋いでる手を、強く握り

 みう「大好物です!!!!」

 と、強めに肯定した

 ???「お、おー・・・あはは」

 驚きながら安心した顔で、また少し、空を見上げ

 ???「名前はねぇ・・・寝れないから・・・不眠・・・」

 そして、思いついたような顔で

 ふみん「ふみんさん・・・でいいよ」

 みう「ふみん様!!!」

 ふみん「うん、は、いらないのよ」

 みう「ふみんちゃん!!!」

 ふみん「僕、男だよ?・・・まぁ、いっか」

 星空を並んで歩く幸福を噛みしめて歩いていると

 あらためて、ふみんちゃんが問いかける

 ふみん「みうちゃんは、村のどこの子?」

 興奮も少し和らいで、その問いに気付いた

 みう「あ、私、村から来たんじゃないです!」

 え?と言う顔で、みうちゃんの顔を見る

 ふみん「えっと・・・じゃあ、どこから来たの?」

 自分の住んでた住所を話すと
 ふみんちゃんは、さらに難しい顔で
 首をひねる・・・

 ふみん「ぜんぜん、聞き覚えない所だ・・・」

 その時、もかちゃん、ふゆさんの事を思い出した

 そして、モカちゃんに出会い、駄菓子屋さんに行き、そして
 ふゆさんに出会い

 今に至ることを話した

 ふみんちゃんは、あーー。。。と
 何か理解して、

 少し考えた後に、

 ふみん「今晩は、とりあえず、うちに泊まって」

 知らない男の家に泊まるのは不安だろうけど・・・と
 続けて、言うと

 みう「ありがとうございます!!!!」

 と、食い気味に答えた

 家はここから遠くないし、もう遅いから急ごうと

 星空のデートの続きを楽しみ向かった
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