保健室 三年生

下野 みかも

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三年生 夏の土曜日 ベッドルーム

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 先生、まだかな。
 私はとっくに、準備万端。 
 お風呂で、あんなにえっちな事して…。 気持ちいいまま、ベッドで待ってる。 
 ちょっとだけ、触って。 ばれないように、お布団かけて、声を出さずに。
 外は暑いけど、先生の部屋は、涼しくて気持ちいい。 
 うちと違って、上の階の人のドタドタする音、聞こえないし。 壁とか、床とか、厚いんだろうな。 
 ママがよく言う。 「うちは安いマンションだから、生活音がね。 夕陽ちゃんも、気を付けようね」って。

 静かな部屋。 先生、いつも一人で、何考えて寝てるのかな。 私の事考えて、触ったり、するのかな…。 
 枕に付いてる先生の細い、茶色っぽい、きれいな髪の毛を見て、思う。

「お待たせ」
 先生。 ミントグリーンのスリップと、同じ色のレースのパンツ。 いつもは、黒なのに。 好き!
「夏っぽくて、すっごい、かわいい。 先生、おしゃれ」
「可愛すぎるかな、とも思ったけど。 そう言ってもらえて、嬉しいわ」
 なんだか、照れたように先生は言う。 きゅんとする。 大好き。
 私は、きれいな方の左手だけお布団から出して、ひらひら振る。
 先生はにこっとして、掛け布団を全部めくってしまう。
「ぎゃっ! だめ!」
「何が、だめなの。 してると思ったわ」
 触ってた右手で、そこを隠す。 脚、開いたまま…。 まぬけすぎる姿。
 先生はふふっと笑って、私の右手、濡れている指を舐めてくれる。
「待ちきれなくて、しちゃったの?」
「あの、お風呂で、いっぱい濡れたから…。 渇いちゃうの、もったいなくて」
 言いながら、もったいないって何だよ…って思う。 でも、なんか、先生と一緒だとずうっと気持ちいいんだよって、伝えたくて、つい。
「渇いたら、また、してあげるから」
 先生も、隣に寝る。 ちゅ、とほっぺたにキスしてくれる。
「先生、くち、キスしていい?」
「もちろん」
 首に腕を回して、口付ける。 先生も、私をぎゅうっとしてくれる。 
 お互いを食べるみたいに、キス。 唇、開けて。 舌を、吸って。 しびれるほど、気持ちいい。
「先生が、おいしいの」
「まあ。 えっちね」
 えっちなのは、先生だよ。 きっと学校の誰も、こんなえっちなキス、していない。
「むね、かたくなっちゃったの…  下も」
「それは大変」
 長い舌、先生のえっちな舌で、ちくび、舐められる。 少し舐めたら、すぐに、やさしく噛んでくれる。
「あぁ…」
 お風呂でたくさん触ってくれたから、すごく敏感になっている。 かたくなってる。 
 噛んでから、唇でやさしくはむはむしてくれる。
「きもちい…」
 唇は、そのまま、斜め上の方に。
「やだ、そんなとこ、やだよ」
「だめ? 少しだけ」
 脇の下なんて、絶対だめ! 先生、私の全部を舐めようとする。 変態!
 私が先生の頭を軽くポカポカ叩くと、先生は一回だけ、ちゅ、と脇にキスをして、
「じゃ、お腹にしましょ」
 って。

「ああぁ…」
 お腹、気持ちいい。 むずむずする。 声、出ちゃう。
 脇腹、少し、噛まれる。 いい。 噛んだ跡に沿って、尖らせた舌で、舐められる。 すごく、いい…。
「ぺたんこで、かわいい。 お腹」
 おへその辺りも、キスされる。 その辺りはもう、すぐ下が気持ち良いところだから、むずむずしてしまう。
「先生、もう、もう、してよ…」
「そう? お腹、かわいいのに。 でも、ぐしょぐしょですものね」
 そう言って、気持ちいい小さなあれに、キスしてくれる。 腰が、びくんと跳ねる。 そしてまた、唇で喰んでくれる。
 ここは、ほんとに、だめ。 自分でしても、すごくいいのに。 先生の唇、もっといい。 きれいじゃないところ、先生のきれいな唇がくっ付くと、汚してしまうの。 ごめんなさい。 
 …それって、すっごく、興奮する。
「いいの…  きもちい…」
 気持ち良い時は、言う。 先生に、伝えたいから。 いや、とか、だめ、って言うと、嘘つきになっちゃうし。
「先生のベロ、すごい。 すぐ、よくなっちゃう」
「ふふ。 ありがとう。 私も、すっごくいいわ」
 
 もう、おねだりしちゃおう。 二人きりのベッドでしか、できないこと。
「先生、あそこ、くっ付けて…」
「くっ付けるの、好き?」
 思わず、起き上がって、抱きついてしまう。 背中に、腕をぐっと回して。
「好き。 一緒にいけるから。 大好きなの」
 先生も、ぎゅっとしてくれる。 ぎゅっとして、髪を撫でながら、聞いてくれる。
「一緒、嬉しい?」
「嬉しい。 ひとつになってるって感じ、するから」
 先生は、いつものように私のほっぺたに手をやって、キスしてくれる。
「いま、先生が何考えてるか、分かるかしら?」
「わかるよ。 夕陽、大好きって…。 思ってるでしょ?」

 おりこうね、と言って、やさしく押し倒される。 ちゃんと、枕に頭がくるように。 それから、脚を大きく開かされて。
「最近はね。 シーツや枕にあなたの髪の毛が残ってると、それだけで、とっても嬉しくなってしまうの。 おかしいわね」
 先生、私もだよ。 ちっとも、おかしくない。
 そう言ったつもりだったけど、また唇はキスで塞がれてしまって、何にも言えなかった。
 でも、先生も分かるでしょ。 私が考えてること。 
 だって、こんな格好で。 
 人には絶対見せないところ、ぴったりくっ付け合ってる、恋人同士なんだから。
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