63 / 105
三年生 初冬のお茶会
しおりを挟む
「先生のお誕生日、最高だった……。 また、お誕生日にならないかなぁ」
「心配しなくても、来年また同じ時期に誕生日だから」
ケイとハンバーガー屋さんで、お茶。 めっきり寒くなって、カフェラテも、ホット。 ケイは向かいの椅子、いつも通り、ポテトの大きいやつ。
「結局、何あげたの?」
ポテトにケチャップを付けながら、質問される。
「えっ…… えーと。 ひくと思うから、言いたくない」
「何それ。 あたしも、英梨ちゃんのプレゼント、教えたじゃん。 言いなさい」
ポテトを一本、口に突っ込まれる。
「むぐ……。 ひかない?」
「今さらじゃん。 ひかないよ」
「実はね……」
「ええええ~……」
体ごと、ズザザーっと、ひかれる。
「ほら! ねえ、ひかないって言ったでしょ。 戻って来て。 ひいちゃ、ダメ」
「ひくでしょ。 何、その誕生日プレゼント……。 エロすぎだよ、二人。 いつか二人が我慢できなくなって、日中、学校の廊下とかでおっ始めるんじゃないかって、心配だよ」
「あ~……。 そうならないように、定期的にやっとかないとだね!」
「冗談で言ったのに……」
「でもさ。 お泊まりデートできるのも、入試近くなったら、難しいよね。 大学、夕陽は一般で受けるんでしょ」
「うん。 推薦もらえるほど、成績よくない。 部活もやってないし。 一月半ばに共通試験で、二月末に、二次試験」
「あたしは一応、指定校で受けちゃったからさ。 夕陽、ほんと、応援してる。 あんたしか、友達いないんだから。 応援しまくるからね」
両手を、ぐっと握ってくれる。
「ありがと。 うれしい」
「でさ。 あの~、クリスマスって……なんか、する?」
「去年は、お泊まりとかしなかったから。 冬休みだったし、メールだけした。 お正月も。 ケイは? 英梨ちゃんと、デートするんでしょ」
「それがさ。 デートっていうか、家でパーティーなの。 最悪。 お兄ちゃんの友達、7人くらい来る。 二人きりが良かったのに」
「でも、英梨ちゃん来るんでしょ。 抜け出して、部屋で静かにえっちすればいいじゃん」
「いやそんな…… そういうことじゃない! したいわけじゃなくて、二人でお出かけとかがいいの! あたしは」
「あ……そうなの。 てっきり、クリスマスえっちがしたかったのかと」
「性欲魔人め。 そんなカップルばかりではない、この世は」
し……知らなかった。 みんな、クリスマスはえっちするんじゃなかったのか。 先生にも、あとで教えてあげよ。
「でも、クリスマスかぁ」
あと、ひと月もない。 先生は、きっと一緒に過ごしてくれる。
「私、自分の親にね、頭いい、カッコいい、年上の人と付き合ってて、一人暮らしのお家、泊まりに行くって言って、実際行ってるから。 全然、親、許すと思う」
「まじか~。 夕陽のママ、すごいね。 学校の先生だって事は……まさか、言ってないんでしょ?」
「さすがにそれは。 あと、ママは、男の人だと思ってる。 避妊しろってめっちゃ言われた」
「まあ、そうかもね。 つーか、そういう事、親子で言うの、すごいね」
「うちのママ、できちゃった結婚だし、若かったから……。 離婚してるし。 そこは、ハッキリ言ってくる」
「そうなんだ」
「クリスマス……なんか、楽しみになってきた。 お泊りの前に、いっぱい勉強しとこ。 えへへ」
「すけべ~。 新しいなにかを試したら、教えて、師匠」
「心配しなくても、来年また同じ時期に誕生日だから」
ケイとハンバーガー屋さんで、お茶。 めっきり寒くなって、カフェラテも、ホット。 ケイは向かいの椅子、いつも通り、ポテトの大きいやつ。
「結局、何あげたの?」
ポテトにケチャップを付けながら、質問される。
「えっ…… えーと。 ひくと思うから、言いたくない」
「何それ。 あたしも、英梨ちゃんのプレゼント、教えたじゃん。 言いなさい」
ポテトを一本、口に突っ込まれる。
「むぐ……。 ひかない?」
「今さらじゃん。 ひかないよ」
「実はね……」
「ええええ~……」
体ごと、ズザザーっと、ひかれる。
「ほら! ねえ、ひかないって言ったでしょ。 戻って来て。 ひいちゃ、ダメ」
「ひくでしょ。 何、その誕生日プレゼント……。 エロすぎだよ、二人。 いつか二人が我慢できなくなって、日中、学校の廊下とかでおっ始めるんじゃないかって、心配だよ」
「あ~……。 そうならないように、定期的にやっとかないとだね!」
「冗談で言ったのに……」
「でもさ。 お泊まりデートできるのも、入試近くなったら、難しいよね。 大学、夕陽は一般で受けるんでしょ」
「うん。 推薦もらえるほど、成績よくない。 部活もやってないし。 一月半ばに共通試験で、二月末に、二次試験」
「あたしは一応、指定校で受けちゃったからさ。 夕陽、ほんと、応援してる。 あんたしか、友達いないんだから。 応援しまくるからね」
両手を、ぐっと握ってくれる。
「ありがと。 うれしい」
「でさ。 あの~、クリスマスって……なんか、する?」
「去年は、お泊まりとかしなかったから。 冬休みだったし、メールだけした。 お正月も。 ケイは? 英梨ちゃんと、デートするんでしょ」
「それがさ。 デートっていうか、家でパーティーなの。 最悪。 お兄ちゃんの友達、7人くらい来る。 二人きりが良かったのに」
「でも、英梨ちゃん来るんでしょ。 抜け出して、部屋で静かにえっちすればいいじゃん」
「いやそんな…… そういうことじゃない! したいわけじゃなくて、二人でお出かけとかがいいの! あたしは」
「あ……そうなの。 てっきり、クリスマスえっちがしたかったのかと」
「性欲魔人め。 そんなカップルばかりではない、この世は」
し……知らなかった。 みんな、クリスマスはえっちするんじゃなかったのか。 先生にも、あとで教えてあげよ。
「でも、クリスマスかぁ」
あと、ひと月もない。 先生は、きっと一緒に過ごしてくれる。
「私、自分の親にね、頭いい、カッコいい、年上の人と付き合ってて、一人暮らしのお家、泊まりに行くって言って、実際行ってるから。 全然、親、許すと思う」
「まじか~。 夕陽のママ、すごいね。 学校の先生だって事は……まさか、言ってないんでしょ?」
「さすがにそれは。 あと、ママは、男の人だと思ってる。 避妊しろってめっちゃ言われた」
「まあ、そうかもね。 つーか、そういう事、親子で言うの、すごいね」
「うちのママ、できちゃった結婚だし、若かったから……。 離婚してるし。 そこは、ハッキリ言ってくる」
「そうなんだ」
「クリスマス……なんか、楽しみになってきた。 お泊りの前に、いっぱい勉強しとこ。 えへへ」
「すけべ~。 新しいなにかを試したら、教えて、師匠」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
身体だけの関係です‐原田巴について‐
みのりすい
恋愛
原田巴は高校一年生。(ボクっ子)
彼女には昔から尊敬している10歳年上の従姉がいた。
ある日巴は酒に酔ったお姉ちゃんに身体を奪われる。
その日から、仲の良かった二人の秒針は狂っていく。
毎日19時ごろ更新予定
「身体だけの関係です 三崎早月について」と同一世界観です。また、1~2話はそちらにも投稿しています。今回分けることにしましたため重複しています。ご迷惑をおかけします。
良ければそちらもお読みください。
身体だけの関係です‐三崎早月について‐
https://www.alphapolis.co.jp/novel/711270795/500699060
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
さくらと遥香
youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。
さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。
◆あらすじ
さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。
さくらは"さくちゃん"、
遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。
同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。
ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。
同期、仲間、戦友、コンビ。
2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。
そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。
イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。
配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。
さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。
2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。
遥香の力になりたいさくらは、
「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」
と申し出る。
そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて…
◆章構成と主な展開
・46時間TV編[完結]
(初キス、告白、両想い)
・付き合い始めた2人編[完結]
(交際スタート、グループ内での距離感の変化)
・かっきー1st写真集編[完結]
(少し大人なキス、肌と肌の触れ合い)
・お泊まり温泉旅行編[完結]
(お風呂、もう少し大人な関係へ)
・かっきー2回目のセンター編[完結]
(かっきーの誕生日お祝い)
・飛鳥さん卒コン編[完結]
(大好きな先輩に2人の関係を伝える)
・さくら1st写真集編[完結]
(お風呂で♡♡)
・Wセンター編[完結]
(支え合う2人)
※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。
秋の陽気(ようき)
転生新語
恋愛
元夫(もとおっと)が先月、亡くなった。四十九日法要が終わって、私は妹の娘と再会する……
カクヨム、小説家になろうに投稿しています。
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/822139836259441399
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n1892ld/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる