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エスト公国にて
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機嫌の悪いアネルと2人きりにされてから大体30分程の時間が経過した。はじめのうち奴は、それこそ物凄く面倒くさい程に、機嫌の悪かったが、まぁ、街を観光している間にそこそこ機嫌も直ってきた……んじゃないかなぁと思う。だって、その証拠に
「次、あそこの店に行きたいんだけど。」
と、十分に奴は観光を楽しんでいるから。
エスト公国で最も賑わっている市場らしき場所までま出てきて見れば、どうやらそこではちょうど小さいながらも祭らしきもの催されていたようで、道の両脇には、出店が立ち並び、食べ物や工芸品なとの色々な商品を売っている。よくよく見てみれば、リュミエールでは、見たことないものも売っており、中々興味深い。
あー、あれ美味しそうだな。お、これどんな味がするんだろうか。
と、気になるお店を回っているうちに、気がつけば両手ら出店で買った美味しそうな食べ物や飲み物で塞がってしまった。………思いの外、アネルだけではなく私も、この街を楽しんでいるよう。いや、だってお祭りって楽しいじゃん?
……にしても、アネルとこうして2人で買い物するなんて懐かしい。昔はよく二人で、お使いに行ったりしたなぁ。買い間違いをしたり、財布を忘れたり、お釣りでお菓子を買ったり……と小さい頃はよくやったなぁ。大きくなるにつれ、そう言うことはなくなってしまった訳だけど、どれも懐かしい記憶だ。
「何ルーナ、突っ立てんの?早くしてよ」
道行く先に、早く行こうと急かすアネルがいる。あぁ、思えば昔からそうだったなぁ。いつもあぁして、早くと私を急かすのだ。
「あぁ、今行く」
なんて言うか、何年たっても、こう言うところは本当に変わんないんだなぁ。思わず、くすりと笑ってしまった。
「え……ここまで来てここに用事があるの?」
「悪い?」
「いや、悪くはないけど……」
観光もひと段落して来た頃、アネルが、どうしても行きたいと希望して来た店は、武具やらを中心に売っている金属加工のお店。なんでも今持っているものとは別に短剣が欲しいらしい。
「今のままだと、接近戦に持ち込まれた時に困るから。また、あの変なネイブールの奴らが来た時、皆んなを守れないと困るし、一応、僕は騎士だから」
そんな事を言いながら、短剣を吟味するアネル。……折角の息抜きとも言える時間なのに、結局はそこに行き着くのか。こう言う時ぐらい、役割とかを全てを忘れてはっちゃけても問題はないと思うんだけどなぁ…………………
私と違って、特にアネルは今の所命に関わる危機はないんだし。
まぁ、でも、こうしてちゃんと自分の役割に責任を感じて全うしようとするその姿は、嫌いじゃないかもしれない。
「……何馬鹿ルーナ。その顔、なんか言いたいことでもあるの?」
「あー、なんて言うかな。アネルってちゃんと、騎士としての仕事を全うしてるんだなとは思ってた」
「はぁ?」
「いや、こう言う時も他の皆んなを守る事を考えているから」
単純に凄いなと感じたのだ。
昔、アネルがいきなり騎士になると言って、家を出て言った時、色々心配したがこう言う姿を見ると、あぁ騎士として頑張っているんだなぁと、ちゃんと仕事してるんだなぁとそんな事を考えてしまう。
「あ、当たり前だろ!!…………だいたい僕は、守りたいものがあるから、騎士になったんだ。守れなかったら、それこそ意味ないし」
守りたいものか……アネルにとっての守りたいものがなんなのかわからないけれど、それを守る為にこうして立派に育ったのだ、幼馴染として、この上なく嬉しいよ。親心的な?そんな何かが、発動するよ。
「そうか、じゃあ、ちゃんとアネルが守りたいもの、守れるといいね」
「何その言い方。ふざけてるの?」
なんで、今の言い方がふざけてることになるんたよ!!いたって真面目、何処も可笑しなところなどなかったじゃないか。
「ルーナって本当に馬鹿だよね。察する事が出来ないっていうかさ、空気読めないよね」
しかも何をいきなり失礼な事を言うんだ此奴。くっ!折角感動して、褒めたと言うのになんて言う扱い。だから、お前はいつまでたってもデレのないツンデレなんだよ!!このツンツンめ!
「だから、僕も反省して偶には言葉に出してみようとは思う」
「あ、うん?」
「僕の、僕の守りたいものの中には、ちゃんとお前も含まれているから」
へ?
アネルの言葉に思はず目を見開けく。
「だから、突っ走って死にに行くような真似、やめてよね。馬鹿、ルーナ!!」
少し刺々しい言い方とは裏腹に、内容はまさかと言ったもの。生きている間に、こんな言葉を聞けるとは思っていなかった。
顔だけでなく、耳まで真っ赤にさせたアネルが目の前で立っている。
「な、何見ているんだよ!!馬鹿!馬鹿!馬鹿」
流石にさっきの言葉が恥ずかしくなったのか、急に攻撃的になるアネル。いつもなら、あーまたかぁ。相変わらず酷い言い方だと思うが、今日は違う。その威嚇の仕方も、暴言も全ては照れ隠しなのだと考えると、可愛すぎだろ!!お前!!
この前、私の事を何だかんだ言って心配してくれた時と比にならないぐらいに、本当に可愛い。
「そっか、嬉しいよ、アネル。ありがとう」
「うるさい!やっぱり嘘!嘘だから!!やっぱりお前のことなんて守らない」
「はいはい」
もう何を言われても、照れ隠しにしか聞こえない。あー、アネルって本当に可愛いなぁ。
流石に、からかいすぎた所為で、アネルから
「馬鹿!お前は外で、待ってろ」
と言われ、店から追い出されてしまった。ちょっと反省しているが、後悔はしていない。あぁ、やって常にデレてくれると嬉しいのだが、まぁアネルのことだからそれは難しい問題だ。というか、今までツンツンを通り越して、トゲトゲしかった奴がいきなりデレデレになったらそれこそ恐ろしいけれどな。
あー、それにしても暇だ。見た感じ、アネルはもう少し短剣を選ぶのに時間がかかりそうだし……店の外には特に何もない。ちょっとここからふらふらーと離れて、観光してもいいけど、そんなことしたら絶対アネルは怒るだろうし……まぁ、待ってるしかないよなぁ。
ふわぁ、とあくびをしながら空を見上げる。おや?さっきまで晴れていたのに……若干雨雲が出てきている。もしかしたら、雨が降ってくるのかもしれない。だとしたら早い所、宿に帰らなくては………
「ルーちゃん?もしかして、ルーちゃん?」
「え?」
不意に後ろから聞こえてきた、そんな声。ルーちゃん、そんな風に私の事を呼ぶ人は限られてくる。というか、そんな人過去に一人しかいなかった。でも、そんなはずは無い、彼女がここにいるわけない。そんな事を思いながら、バッと後ろを振り返ればそこにいたのは、銀髪の美しい髪を風になびかせている女の人。アネルによく似た顔立ちの……いや、違うか
「あぁ、やっぱりルーちゃんね。どうしてここに?」
この女の人がアネルに似てるんではない、アネルがこの人に似ているのだ。
「…………お久しぶりです。おばさん……」
彼女はそう、アネルの母親だった人。かつて、夫と子供を捨てた過去を持つ人間だ。
「次、あそこの店に行きたいんだけど。」
と、十分に奴は観光を楽しんでいるから。
エスト公国で最も賑わっている市場らしき場所までま出てきて見れば、どうやらそこではちょうど小さいながらも祭らしきもの催されていたようで、道の両脇には、出店が立ち並び、食べ物や工芸品なとの色々な商品を売っている。よくよく見てみれば、リュミエールでは、見たことないものも売っており、中々興味深い。
あー、あれ美味しそうだな。お、これどんな味がするんだろうか。
と、気になるお店を回っているうちに、気がつけば両手ら出店で買った美味しそうな食べ物や飲み物で塞がってしまった。………思いの外、アネルだけではなく私も、この街を楽しんでいるよう。いや、だってお祭りって楽しいじゃん?
……にしても、アネルとこうして2人で買い物するなんて懐かしい。昔はよく二人で、お使いに行ったりしたなぁ。買い間違いをしたり、財布を忘れたり、お釣りでお菓子を買ったり……と小さい頃はよくやったなぁ。大きくなるにつれ、そう言うことはなくなってしまった訳だけど、どれも懐かしい記憶だ。
「何ルーナ、突っ立てんの?早くしてよ」
道行く先に、早く行こうと急かすアネルがいる。あぁ、思えば昔からそうだったなぁ。いつもあぁして、早くと私を急かすのだ。
「あぁ、今行く」
なんて言うか、何年たっても、こう言うところは本当に変わんないんだなぁ。思わず、くすりと笑ってしまった。
「え……ここまで来てここに用事があるの?」
「悪い?」
「いや、悪くはないけど……」
観光もひと段落して来た頃、アネルが、どうしても行きたいと希望して来た店は、武具やらを中心に売っている金属加工のお店。なんでも今持っているものとは別に短剣が欲しいらしい。
「今のままだと、接近戦に持ち込まれた時に困るから。また、あの変なネイブールの奴らが来た時、皆んなを守れないと困るし、一応、僕は騎士だから」
そんな事を言いながら、短剣を吟味するアネル。……折角の息抜きとも言える時間なのに、結局はそこに行き着くのか。こう言う時ぐらい、役割とかを全てを忘れてはっちゃけても問題はないと思うんだけどなぁ…………………
私と違って、特にアネルは今の所命に関わる危機はないんだし。
まぁ、でも、こうしてちゃんと自分の役割に責任を感じて全うしようとするその姿は、嫌いじゃないかもしれない。
「……何馬鹿ルーナ。その顔、なんか言いたいことでもあるの?」
「あー、なんて言うかな。アネルってちゃんと、騎士としての仕事を全うしてるんだなとは思ってた」
「はぁ?」
「いや、こう言う時も他の皆んなを守る事を考えているから」
単純に凄いなと感じたのだ。
昔、アネルがいきなり騎士になると言って、家を出て言った時、色々心配したがこう言う姿を見ると、あぁ騎士として頑張っているんだなぁと、ちゃんと仕事してるんだなぁとそんな事を考えてしまう。
「あ、当たり前だろ!!…………だいたい僕は、守りたいものがあるから、騎士になったんだ。守れなかったら、それこそ意味ないし」
守りたいものか……アネルにとっての守りたいものがなんなのかわからないけれど、それを守る為にこうして立派に育ったのだ、幼馴染として、この上なく嬉しいよ。親心的な?そんな何かが、発動するよ。
「そうか、じゃあ、ちゃんとアネルが守りたいもの、守れるといいね」
「何その言い方。ふざけてるの?」
なんで、今の言い方がふざけてることになるんたよ!!いたって真面目、何処も可笑しなところなどなかったじゃないか。
「ルーナって本当に馬鹿だよね。察する事が出来ないっていうかさ、空気読めないよね」
しかも何をいきなり失礼な事を言うんだ此奴。くっ!折角感動して、褒めたと言うのになんて言う扱い。だから、お前はいつまでたってもデレのないツンデレなんだよ!!このツンツンめ!
「だから、僕も反省して偶には言葉に出してみようとは思う」
「あ、うん?」
「僕の、僕の守りたいものの中には、ちゃんとお前も含まれているから」
へ?
アネルの言葉に思はず目を見開けく。
「だから、突っ走って死にに行くような真似、やめてよね。馬鹿、ルーナ!!」
少し刺々しい言い方とは裏腹に、内容はまさかと言ったもの。生きている間に、こんな言葉を聞けるとは思っていなかった。
顔だけでなく、耳まで真っ赤にさせたアネルが目の前で立っている。
「な、何見ているんだよ!!馬鹿!馬鹿!馬鹿」
流石にさっきの言葉が恥ずかしくなったのか、急に攻撃的になるアネル。いつもなら、あーまたかぁ。相変わらず酷い言い方だと思うが、今日は違う。その威嚇の仕方も、暴言も全ては照れ隠しなのだと考えると、可愛すぎだろ!!お前!!
この前、私の事を何だかんだ言って心配してくれた時と比にならないぐらいに、本当に可愛い。
「そっか、嬉しいよ、アネル。ありがとう」
「うるさい!やっぱり嘘!嘘だから!!やっぱりお前のことなんて守らない」
「はいはい」
もう何を言われても、照れ隠しにしか聞こえない。あー、アネルって本当に可愛いなぁ。
流石に、からかいすぎた所為で、アネルから
「馬鹿!お前は外で、待ってろ」
と言われ、店から追い出されてしまった。ちょっと反省しているが、後悔はしていない。あぁ、やって常にデレてくれると嬉しいのだが、まぁアネルのことだからそれは難しい問題だ。というか、今までツンツンを通り越して、トゲトゲしかった奴がいきなりデレデレになったらそれこそ恐ろしいけれどな。
あー、それにしても暇だ。見た感じ、アネルはもう少し短剣を選ぶのに時間がかかりそうだし……店の外には特に何もない。ちょっとここからふらふらーと離れて、観光してもいいけど、そんなことしたら絶対アネルは怒るだろうし……まぁ、待ってるしかないよなぁ。
ふわぁ、とあくびをしながら空を見上げる。おや?さっきまで晴れていたのに……若干雨雲が出てきている。もしかしたら、雨が降ってくるのかもしれない。だとしたら早い所、宿に帰らなくては………
「ルーちゃん?もしかして、ルーちゃん?」
「え?」
不意に後ろから聞こえてきた、そんな声。ルーちゃん、そんな風に私の事を呼ぶ人は限られてくる。というか、そんな人過去に一人しかいなかった。でも、そんなはずは無い、彼女がここにいるわけない。そんな事を思いながら、バッと後ろを振り返ればそこにいたのは、銀髪の美しい髪を風になびかせている女の人。アネルによく似た顔立ちの……いや、違うか
「あぁ、やっぱりルーちゃんね。どうしてここに?」
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