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第八章 さけたなか 湯けむりはれる 魔界旅
第122話 マーライオン、ではなくマーメイド
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レイの案内のもと色々と街を見て周っていたが、突然大きな建物の前で止まり、こちらを振り返った。
「さて、ここが目的の場所よ」
「……外観からだと、どことなく倉庫っぽくも見えるけど、ここは何の建物なんだ?」
「入ればわかるわ」
ということで、レイに促されて建物の中に入った。
すると
「んあー? あー、****じゃーん。いらっさーい」
と、泥酔しきった一人の女性が机に突っ伏しつつ、こちらを見た。
「……」
レイは無言で扉を閉めると、
「……ちょっと、ここで待っててくれる?」
と言い残し、再度一人で扉の中に入っていった。
◇
少しして、
「はぁー。……二人とも、待たせてすまないわね。どうぞ、入ってもらえるかしら?」
と、レイが扉を開けて、入室を促した。
俺とアキナは一度顔を見合わせて、どちらかとももなく建物の中に入った。
呆れたような表情のレイをチラ見しつつ中に入ると、先ほどの女性が今度はきちんと座っていた。
身長は少し大き目で、160以上はありそうかな?
髪型は、オレンジ色の髪をポニーテールにしていた。
「いやー、すまんすまん。魔法を使うことを忘れて、つい飲みすぎちまったぜ。危うくもど……」
レイの にらみつける こうげき
(元)よいどれのおんなは ひるんだ
……まあ、マーライオン化しなくてよかったな。
「……あー、えっと。ようこそ、あたいの酒造と酒蔵へ。二人とも、酒は好きかい?」
……また、なんともキャラが濃そうな人が出てきたな。
「嫌いではない、けど、機会がないとあんまり飲まないかな。あ、でも、この前飲んだお酒はおいしかったな」
飲み会とかに行ったら飲むけど、積極的に自分で買う、ってほどではないかな。
そもそも、まだ飲めるようになってそんなに経ってないしな
あ、けど、前にレイとヴェイグルで飲んだ時は、色々とおいしいお酒を飲めたな。
ああいったお酒なら、自分で買って飲むのもありかもしれないな。
「わたしは大好きよ! わたしのいる商会にはお酒を扱ってる部門があって、そこにお邪魔して試飲とかもしてるわよ」
職権乱用、という言葉が頭に思い浮かんだ。
……まあアキナのことだし、試飲した後でレビューとかをして貢献しているんだろうけど。
「それはいいねぇ! ここで造ってる酒は、ほとんどが醸造酒でねぇ。ほかの酒が飲みたくなったら、どっかに買い出しに行かなくちゃなんないのが、ちょっと面倒なんよねぇ」
「……それは、あなたが買ってきたそばから、全部飲み干しちゃうからでしょう?」
「あっはっはっは! ちげえねぇ!」
ダメ人間、もといダメ魔族だ……。
「……まあ、いいわ。ということで、私が案内したかった場所というのが、ここよ」
飲兵衛な彼女が衝撃的でちょっと忘れてたけど、そういえばそうだったな。
その彼女は酒造兼酒蔵、って言っていたな。
つまりはここでお酒を造っている、ってことか。
レイもお酒好きだし、その部分で彼女と意気投合したってことか。
「ここで湧き出る水を使うと、格別な酒ができるからなぁ。それと、蒸留酒を割る水に使うのもおすすめだぜ」
あ、異世界といえば、蒸留酒を作って大儲け! みたいな展開もあるけど、この世界には既に存在するんだな。
勧められるがまま飲んでいて気づかなかったけど、前回の時にも飲んでいたのかもな。
それと、考えてみれば目の前の彼女みたいに、酒に情熱を注ぎそうな人は世界共通でいっぱいいるだろうからな。
この世界に、俺の世界にあった種類のお酒が色々あっても不思議ではないか。
「確か以前、お酒によっては、仕込み水、っていうのが重要だと聞いたことがあるわ。……それにしても、魔界のお酒っていうのは飲んだことがないわね。ここではどんな種類のお酒を造っているのかしら?」
「ここ、というか、この街のあちこちで色々と造ってる感じだな! ここの水は便利でなぁ。元々は硬水なんだが、魔力をいい感じに流すことで軟水にしたり、硬度を変化させたりできるのさ。そんで、本題の種類なんだが……」
お酒に詳しくないから、詳しくはわからなかったが、麦芽を使ったお酒、穀物を使ったお酒などを色々と造っているようだ。
ビールとかウイスキー、それに焼酎や日本酒とかもあるようだ。
……ちなみに、後に知ったことだけど、昔この世界に来た日本人の影響で、お米で作られたお酒は日本酒と呼ばれるようになったらしい。
「……話を聞いた限り、この街は酒造りをしている人にとって、かなり理想的な場所じゃないかしら。質のいい水ってだけでも十分なのに、造るお酒に合わせてその特性を変化させられる水なんて、人間界じゃ聞いたことがないわ」
「ここ以上の場所となるとちょっと思い当たらないってくらい、いい場所だねぇ。しかも今では、魔界中の酒好きが集まって来て、それぞれが好きに酒を造ってるしなぁ」
「……さっきレイから少し話を聞いたんだけど、あなたがこの街の代表、ってことでいいのかしら?」
「んー? ああ、一応そういうことになってるな。そこの****、じゃなかった、レイがこの場所一帯の所有者で、あたいがこの街の代表って感じだねぇ」
あ、アキナが商売人の顔になった。
「レイとは後で交渉するとして、まずはあなたとお酒についてお話したいのだけど、いいかしら? ……人間界のお酒に、興味はない?」
「もちろん、あるに決まってるさぁ! よし、それじゃあ話を聞こうじゃないかねぇ」
と、二人でお酒についての商談を始めてしまった。
……ちょっと長引きそうだし、さっきから気になってることをレイに聞いてみるか。
「なあ、レイ。この街で見かけたのは、マーフォークって種族の魔族ばかりだったけど、酒造りをしてるのは他の種族もいるのか?」
「そうね。……とはいっても、基本的には自分の酒蔵にこもってるから、あまり街中では見かけないと思うわ。そこの彼女も含め、一部の魔族は転移で移動しているから、余計にね」
なるほどな。
……って、あの人も転移が使えるのか。
「ってことは、彼女も強い魔族ってこと? ……見た目じゃわからないけど、種族はなんだろう?」
「ああ、彼女もマーフォークよ。リューナとは少し違うけど、魔法で見た目を変化させているわ。本来の姿は、下半身が魚のような感じになっているから、地上で活動する時は変化させているわね。マーフォークには、そういった見た目の魔族も多くいて、基本的には水中で活動しているわね」
種族としてはマーフォークだけど、いわるるマーメイドもいるってことか。
そしてそこで話している彼女もマーメイド、つまりは人魚ってことだな。
……人魚っていうと、何というかもっとファンタジー! って感じの存在だったけど、それが飲兵衛って、色々と台無しである。
まあ、こっちが勝手に持っているイメージなんだけどさ。
「それなら、海に強い魔物が出るっていうのは、そもそも生活ができなくなる、ってことなのか。そう考えると、この街はそうした魔族にとってもいい場所なんだな」
「そうね。だから、彼女にここに住まわせていいか相談した時、酒造りを手伝ってくれるなら大歓迎、って言ってもらえて助かったわ。他にも候補はあったけど、やっぱりここが一番理想的だったものね」
いくら人手が必要だったとしても、先にここに住んでいた彼女が反対したら、住んでもらうのは難しいもんな。
「それにしてもずっと、彼女、って呼ぶのもなんだか面倒ね。ハクト、私たちにつけたみたいに、彼女にも何か名前を考えてくれないかしら?」
おおう、急に無茶振りが来たな。
……二人の話が終わるまでに、ちょっと考えてみるか。
「さて、ここが目的の場所よ」
「……外観からだと、どことなく倉庫っぽくも見えるけど、ここは何の建物なんだ?」
「入ればわかるわ」
ということで、レイに促されて建物の中に入った。
すると
「んあー? あー、****じゃーん。いらっさーい」
と、泥酔しきった一人の女性が机に突っ伏しつつ、こちらを見た。
「……」
レイは無言で扉を閉めると、
「……ちょっと、ここで待っててくれる?」
と言い残し、再度一人で扉の中に入っていった。
◇
少しして、
「はぁー。……二人とも、待たせてすまないわね。どうぞ、入ってもらえるかしら?」
と、レイが扉を開けて、入室を促した。
俺とアキナは一度顔を見合わせて、どちらかとももなく建物の中に入った。
呆れたような表情のレイをチラ見しつつ中に入ると、先ほどの女性が今度はきちんと座っていた。
身長は少し大き目で、160以上はありそうかな?
髪型は、オレンジ色の髪をポニーテールにしていた。
「いやー、すまんすまん。魔法を使うことを忘れて、つい飲みすぎちまったぜ。危うくもど……」
レイの にらみつける こうげき
(元)よいどれのおんなは ひるんだ
……まあ、マーライオン化しなくてよかったな。
「……あー、えっと。ようこそ、あたいの酒造と酒蔵へ。二人とも、酒は好きかい?」
……また、なんともキャラが濃そうな人が出てきたな。
「嫌いではない、けど、機会がないとあんまり飲まないかな。あ、でも、この前飲んだお酒はおいしかったな」
飲み会とかに行ったら飲むけど、積極的に自分で買う、ってほどではないかな。
そもそも、まだ飲めるようになってそんなに経ってないしな
あ、けど、前にレイとヴェイグルで飲んだ時は、色々とおいしいお酒を飲めたな。
ああいったお酒なら、自分で買って飲むのもありかもしれないな。
「わたしは大好きよ! わたしのいる商会にはお酒を扱ってる部門があって、そこにお邪魔して試飲とかもしてるわよ」
職権乱用、という言葉が頭に思い浮かんだ。
……まあアキナのことだし、試飲した後でレビューとかをして貢献しているんだろうけど。
「それはいいねぇ! ここで造ってる酒は、ほとんどが醸造酒でねぇ。ほかの酒が飲みたくなったら、どっかに買い出しに行かなくちゃなんないのが、ちょっと面倒なんよねぇ」
「……それは、あなたが買ってきたそばから、全部飲み干しちゃうからでしょう?」
「あっはっはっは! ちげえねぇ!」
ダメ人間、もといダメ魔族だ……。
「……まあ、いいわ。ということで、私が案内したかった場所というのが、ここよ」
飲兵衛な彼女が衝撃的でちょっと忘れてたけど、そういえばそうだったな。
その彼女は酒造兼酒蔵、って言っていたな。
つまりはここでお酒を造っている、ってことか。
レイもお酒好きだし、その部分で彼女と意気投合したってことか。
「ここで湧き出る水を使うと、格別な酒ができるからなぁ。それと、蒸留酒を割る水に使うのもおすすめだぜ」
あ、異世界といえば、蒸留酒を作って大儲け! みたいな展開もあるけど、この世界には既に存在するんだな。
勧められるがまま飲んでいて気づかなかったけど、前回の時にも飲んでいたのかもな。
それと、考えてみれば目の前の彼女みたいに、酒に情熱を注ぎそうな人は世界共通でいっぱいいるだろうからな。
この世界に、俺の世界にあった種類のお酒が色々あっても不思議ではないか。
「確か以前、お酒によっては、仕込み水、っていうのが重要だと聞いたことがあるわ。……それにしても、魔界のお酒っていうのは飲んだことがないわね。ここではどんな種類のお酒を造っているのかしら?」
「ここ、というか、この街のあちこちで色々と造ってる感じだな! ここの水は便利でなぁ。元々は硬水なんだが、魔力をいい感じに流すことで軟水にしたり、硬度を変化させたりできるのさ。そんで、本題の種類なんだが……」
お酒に詳しくないから、詳しくはわからなかったが、麦芽を使ったお酒、穀物を使ったお酒などを色々と造っているようだ。
ビールとかウイスキー、それに焼酎や日本酒とかもあるようだ。
……ちなみに、後に知ったことだけど、昔この世界に来た日本人の影響で、お米で作られたお酒は日本酒と呼ばれるようになったらしい。
「……話を聞いた限り、この街は酒造りをしている人にとって、かなり理想的な場所じゃないかしら。質のいい水ってだけでも十分なのに、造るお酒に合わせてその特性を変化させられる水なんて、人間界じゃ聞いたことがないわ」
「ここ以上の場所となるとちょっと思い当たらないってくらい、いい場所だねぇ。しかも今では、魔界中の酒好きが集まって来て、それぞれが好きに酒を造ってるしなぁ」
「……さっきレイから少し話を聞いたんだけど、あなたがこの街の代表、ってことでいいのかしら?」
「んー? ああ、一応そういうことになってるな。そこの****、じゃなかった、レイがこの場所一帯の所有者で、あたいがこの街の代表って感じだねぇ」
あ、アキナが商売人の顔になった。
「レイとは後で交渉するとして、まずはあなたとお酒についてお話したいのだけど、いいかしら? ……人間界のお酒に、興味はない?」
「もちろん、あるに決まってるさぁ! よし、それじゃあ話を聞こうじゃないかねぇ」
と、二人でお酒についての商談を始めてしまった。
……ちょっと長引きそうだし、さっきから気になってることをレイに聞いてみるか。
「なあ、レイ。この街で見かけたのは、マーフォークって種族の魔族ばかりだったけど、酒造りをしてるのは他の種族もいるのか?」
「そうね。……とはいっても、基本的には自分の酒蔵にこもってるから、あまり街中では見かけないと思うわ。そこの彼女も含め、一部の魔族は転移で移動しているから、余計にね」
なるほどな。
……って、あの人も転移が使えるのか。
「ってことは、彼女も強い魔族ってこと? ……見た目じゃわからないけど、種族はなんだろう?」
「ああ、彼女もマーフォークよ。リューナとは少し違うけど、魔法で見た目を変化させているわ。本来の姿は、下半身が魚のような感じになっているから、地上で活動する時は変化させているわね。マーフォークには、そういった見た目の魔族も多くいて、基本的には水中で活動しているわね」
種族としてはマーフォークだけど、いわるるマーメイドもいるってことか。
そしてそこで話している彼女もマーメイド、つまりは人魚ってことだな。
……人魚っていうと、何というかもっとファンタジー! って感じの存在だったけど、それが飲兵衛って、色々と台無しである。
まあ、こっちが勝手に持っているイメージなんだけどさ。
「それなら、海に強い魔物が出るっていうのは、そもそも生活ができなくなる、ってことなのか。そう考えると、この街はそうした魔族にとってもいい場所なんだな」
「そうね。だから、彼女にここに住まわせていいか相談した時、酒造りを手伝ってくれるなら大歓迎、って言ってもらえて助かったわ。他にも候補はあったけど、やっぱりここが一番理想的だったものね」
いくら人手が必要だったとしても、先にここに住んでいた彼女が反対したら、住んでもらうのは難しいもんな。
「それにしてもずっと、彼女、って呼ぶのもなんだか面倒ね。ハクト、私たちにつけたみたいに、彼女にも何か名前を考えてくれないかしら?」
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