31 / 161
第二章 魔道具と 魔族とけいきの いい話
第30話 HONYA
しおりを挟む
というわけで、アキナの商会が経営する本屋に到着したが、でかいな!
俺の世界だと、専門書とかも色々扱っている規模の本屋だと思う。
改めて、アキナの商会が大きな所だと感じるな。
そういえば、この世界に来てから本屋に行ったことはなかったな。
こんな大きい本屋だし、いろんな異世界の本がありそうで楽しみになってきた!
「この世界の本屋に来るのは初めてだから、まずは軽く見て周りたいんだけど、いいかな?」
「いいわよ! 私もちょうど探したい本があったし」
「ふむ。ではそうしよう」
ということで、本屋を探索することにした。
◇
ほうほう、あっちに置いてあるのは魔法関連の本かな?
やっぱり異世界だし、そういった本はあるよな。
そういえば前にホムラが、また魔法を教えてくれるって言っていたな。
魔法についても色々聞きたいことができたし、楽しみだ。
あ、でも、魔皇全員と会う予定が先かな? 調整しておいてくれる、って言っていたし。
こっちは……、お!
錬金術の本だ!
めっちゃ異世界っぽい!
ちょっと読んでみようかな。
……うーん。
錬金術のレシピとか手順が載っているけど、材料の名前を見ても全然ピンとこない。
他にも趣味関連の本とか、初心者でもわかる剣術! みたい本もあった。
こっちにもそういった本はやっぱりあるんだな。
扱っている内容は剣術とか槍術とか、ファンタジーっぽいものもいっぱいあるみたいだ。
それでここは……、小説がおいてあるみたいだな。
目当ての本である、ゴブリンの物語を探してみるか。
◇
うーん、見当たらないな。
気になる本は色々あったけど。
クローズドサークルのミステリーっぽい本は、魔法がある世界でどう閉鎖空間を構築するんだろう?
他にも冒険者二人組が、依頼先で様々な事件に巻き込まれる長編シリーズや、日常にひそむ謎を探る話なんかもあった。
日常と言ってもこっちの世界での日常なので、どちらもこの世界ならではの物語になっていそうだ。
いろいろ気になって見ちゃったけど、今になって気づいた。
どう考えても、ここはミステリー関連の棚だ。
◇
とりあえず別の棚に行こう、と顔を上げたらアキナを見つけた。
むこうもこっちに気づいたようで、
「どう? 色々見て回れた?」
「気になる本が多すぎて、まだまだ見れていない場所ばっかりだよ。今度、一日かけて見て回ろうかな」
「この店舗は品揃えが自慢だからね! そうね、ハクトの探している本はこっちにあるわよ」
とアキナが案内してくれた。
やっぱり、来たことがある人に案内してもらうと早いな。
「この本ね!」
「お、ありがと」
アキナから受け取った本の表紙を見てみると、前にみたゴブリンの駒とそっくりな絵だった。
イズレの再現度はやっぱりすごいな。
「わたしは買いたい本を見つけたから、目的は達成したわね。ハクトはどう?」
「今日はこの本を買いに来たし、俺も今日は大丈夫かな」
「それじゃ、イズレを探しましょう!」
◇
うーん、イズレが見当たらない。
エルフは森の中で隠密が得意、って作品もあるけれど、本の森でそれを発揮しないでほしい。
「あっ! いたわ!」
アキナがイズレを見つけたようだ。
声のした方に行ってみると、イズレは角の方で本を立ち読みしているみたいだ。
多分、邪魔にならないようにしてるんだろうけど、そんな端っこにいたらなかなか見つからないな。
「イズレの用は済んだかしら?」
とアキナが話しかけていたが、イズレは本に集中しているようで、全然気づいていない
「イズレ? おーい」
俺も話しかけてみたが、全然反応しない。
再度アキナも話しかけたが、これも無反応。
うーん、肩でも叩いてみるか。
「む。ハクトとアキナか」
お、ようやく気付いた。
「ハクトとアキナか、じゃないわよ! ……まあいいわ。イズレの用は済んだ?」
「ああ、私は元々さっと見る程度の予定だったからな。……ふむ。この本が興味深く、集中してしまったようだな。購入し、て後でじっくり読むとするか」
さっきまで、俺たちの声が聞こえないくらいじっくり読んでいたけどな。
というわけで、それぞれで本の会計を済ませた。
◇
店を出たところで、
「そういえばハクトは、商業ギルドとかに口座は持っていないわよね?」
「ああ。作れることは聞いていたけど、必要性を感じなかったからな」
半年間の旅行みたいな感覚だったから、そもそも作ろうって発想がなかったし。
「絶対に必要だと思うわ!」
「え、そうかな?」
半年で帰るし、そもそも口座が必要なほどの大金を稼ぐ予定もないしな。
「ふむ。私も同意見だな」
「イズレまで!?」
「それじゃ、次の目的地は決まったわね!」
ということで、次は商業ギルドに向かうことになった。
うーん、必要ないと思うんだけどなぁ。
◇
ということで、商業ギルドに到着した。
壁はコンクリートみたいな見た目で、四角い箱を何個か組み合わせた、角ばったデザインの建物だった。
なんというか、役場! みたいな見た目な気がする。
「とりあえず入りましょ。中には役割ごとに受付があるから、口座を作れる受付まで案内するわ!」
とアキナに促され、建物内に入った。
中に入ると、なんというか昔の銀行っぽい雰囲気だった。
正面には複数の受付が並んでおり、その近くには順番や処理などを待つためだろう、いくつか長椅子が置いてあった。
一番左の受付に、案内、と書かれていた。初めて利用する時は最初にそこで色々聞くんだろうな。
とはいえ、アキナは迷いなく一つの受付を目指して歩きだしたので、それについていった。
「ようこそいらっしゃいました。アキナ様、本日はどういったご用件でしょうか?」
「あ、今日はわたしじゃなくて、知人の口座を作りに来たの」
おお、受付の人に顔と名前を憶えられている。
流石は、大きな商会で、一部門のトップを任されているだけあるな。
アキナは俺の方を向くと、
「彼に口座を作って欲しいんだけど、どうかしら?」
「何か身分を示すものはありますでしょうか? アキナ様の紹介、といった形で口座を作ることも可能ですが、その場合は上限額や取引など、いくつか制限がかかった状態での作成となります」
「あっ、そうだったわね。……ハクト、身分を示す物、なんて持ってないわよね?」
うーん、身分証みたいなものか。
異世界から来たし、どこかで作った覚えも……。
あっ! もしかしてあれが使えるかな?
俺は、いつも身につけているバックから、前にクレアから(メイドさん経由で)貰ったエンブレムを取り出すと、受付に見せた。
「これは、身分を示すのに使えるか?」
「こ、これは……。あっ! 失礼いたしました。もちろん、問題なく使用できます」
……何も考えずに提示しちゃったけど、出す度に驚かれそうで、あんまり多用はしないほうが良さそうかも。
ちらっとアキナを見ると、あきれたような視線でこちらを見ていた。
……せめて何か言って欲しい。
「エンブレムを確認いたしました。国からの身分が保証されているということで、制限のない口座が作成できます」
制限のない、ってどういうことなんだろう?
うーん、色々説明されても分からないだろうし、普通の口座との差を聞いておこうかな?
「えっと、普通の口座と比べて、何かデメリットとかはある?」
「ご本人様が利用する場合は基本的にありません。ただ、代理人を立てる場合には通常よりも厳重な手続きが必要です」
代理人か。
基本的にはその必要はなさそうかな。
あ、そういえば
「もしも口座を解約したい時は、どんな手続きが必要なんだ?」
「お金をすべて引き出す、どなたかの口座に振り込む、といった処理は必要ですが、ご本人様が来ていただければ、すぐに解約も可能です。ただ、金額次第では、引き出すのにお時間が必要な可能性もあります」
帰る時にはお金を引き出して教会に寄付する、とかで大丈夫そうかな?
……多分忘れそうだけど、一応考えておこう。
「わかった、ありがとう。それじゃ、口座の作成をお願いします」
その後の手続きは、登録者の名前の確認、受付に備え付けの魔道具に魔力を流して、俺の魔力と口座を紐づける作業を行った。
魔道具にはあらかじめカードがセットされており、利用する際はそのカードを用いて本人確認をするそうだ。
元の世界で言うキャッシュカード的なやつだな。
カードを紛失してしまっても、本人の魔力を流さないと使えないが、再発行にはお金が必要なため気をつけてください、と言われた。
元の世界と違って落としても悪用されないのは便利だな。
とはいえ、落とさないに越したことはないけど。
そのカードには何桁かの数字が書かれており、その数字と名前を受付に言うことで、その人の口座に振り込みができるようだ。
これが、元の世界でいう口座番号ってことかな。
ちなみに、他の商業ギルドでお金を引き出せるようにするには、最初に登録した商業ギルドで、どこの商業ギルドを使うかを申請する必要があるみたいだ。
流石に、元の世界の銀行みたいにはいかないか。
まあ、転移門もあるし、そこまで不便はしなさそうか。
それでも、魔道具で色々工夫しているみたいだし、やっぱり魔道具って便利だな。
俺の世界だと、専門書とかも色々扱っている規模の本屋だと思う。
改めて、アキナの商会が大きな所だと感じるな。
そういえば、この世界に来てから本屋に行ったことはなかったな。
こんな大きい本屋だし、いろんな異世界の本がありそうで楽しみになってきた!
「この世界の本屋に来るのは初めてだから、まずは軽く見て周りたいんだけど、いいかな?」
「いいわよ! 私もちょうど探したい本があったし」
「ふむ。ではそうしよう」
ということで、本屋を探索することにした。
◇
ほうほう、あっちに置いてあるのは魔法関連の本かな?
やっぱり異世界だし、そういった本はあるよな。
そういえば前にホムラが、また魔法を教えてくれるって言っていたな。
魔法についても色々聞きたいことができたし、楽しみだ。
あ、でも、魔皇全員と会う予定が先かな? 調整しておいてくれる、って言っていたし。
こっちは……、お!
錬金術の本だ!
めっちゃ異世界っぽい!
ちょっと読んでみようかな。
……うーん。
錬金術のレシピとか手順が載っているけど、材料の名前を見ても全然ピンとこない。
他にも趣味関連の本とか、初心者でもわかる剣術! みたい本もあった。
こっちにもそういった本はやっぱりあるんだな。
扱っている内容は剣術とか槍術とか、ファンタジーっぽいものもいっぱいあるみたいだ。
それでここは……、小説がおいてあるみたいだな。
目当ての本である、ゴブリンの物語を探してみるか。
◇
うーん、見当たらないな。
気になる本は色々あったけど。
クローズドサークルのミステリーっぽい本は、魔法がある世界でどう閉鎖空間を構築するんだろう?
他にも冒険者二人組が、依頼先で様々な事件に巻き込まれる長編シリーズや、日常にひそむ謎を探る話なんかもあった。
日常と言ってもこっちの世界での日常なので、どちらもこの世界ならではの物語になっていそうだ。
いろいろ気になって見ちゃったけど、今になって気づいた。
どう考えても、ここはミステリー関連の棚だ。
◇
とりあえず別の棚に行こう、と顔を上げたらアキナを見つけた。
むこうもこっちに気づいたようで、
「どう? 色々見て回れた?」
「気になる本が多すぎて、まだまだ見れていない場所ばっかりだよ。今度、一日かけて見て回ろうかな」
「この店舗は品揃えが自慢だからね! そうね、ハクトの探している本はこっちにあるわよ」
とアキナが案内してくれた。
やっぱり、来たことがある人に案内してもらうと早いな。
「この本ね!」
「お、ありがと」
アキナから受け取った本の表紙を見てみると、前にみたゴブリンの駒とそっくりな絵だった。
イズレの再現度はやっぱりすごいな。
「わたしは買いたい本を見つけたから、目的は達成したわね。ハクトはどう?」
「今日はこの本を買いに来たし、俺も今日は大丈夫かな」
「それじゃ、イズレを探しましょう!」
◇
うーん、イズレが見当たらない。
エルフは森の中で隠密が得意、って作品もあるけれど、本の森でそれを発揮しないでほしい。
「あっ! いたわ!」
アキナがイズレを見つけたようだ。
声のした方に行ってみると、イズレは角の方で本を立ち読みしているみたいだ。
多分、邪魔にならないようにしてるんだろうけど、そんな端っこにいたらなかなか見つからないな。
「イズレの用は済んだかしら?」
とアキナが話しかけていたが、イズレは本に集中しているようで、全然気づいていない
「イズレ? おーい」
俺も話しかけてみたが、全然反応しない。
再度アキナも話しかけたが、これも無反応。
うーん、肩でも叩いてみるか。
「む。ハクトとアキナか」
お、ようやく気付いた。
「ハクトとアキナか、じゃないわよ! ……まあいいわ。イズレの用は済んだ?」
「ああ、私は元々さっと見る程度の予定だったからな。……ふむ。この本が興味深く、集中してしまったようだな。購入し、て後でじっくり読むとするか」
さっきまで、俺たちの声が聞こえないくらいじっくり読んでいたけどな。
というわけで、それぞれで本の会計を済ませた。
◇
店を出たところで、
「そういえばハクトは、商業ギルドとかに口座は持っていないわよね?」
「ああ。作れることは聞いていたけど、必要性を感じなかったからな」
半年間の旅行みたいな感覚だったから、そもそも作ろうって発想がなかったし。
「絶対に必要だと思うわ!」
「え、そうかな?」
半年で帰るし、そもそも口座が必要なほどの大金を稼ぐ予定もないしな。
「ふむ。私も同意見だな」
「イズレまで!?」
「それじゃ、次の目的地は決まったわね!」
ということで、次は商業ギルドに向かうことになった。
うーん、必要ないと思うんだけどなぁ。
◇
ということで、商業ギルドに到着した。
壁はコンクリートみたいな見た目で、四角い箱を何個か組み合わせた、角ばったデザインの建物だった。
なんというか、役場! みたいな見た目な気がする。
「とりあえず入りましょ。中には役割ごとに受付があるから、口座を作れる受付まで案内するわ!」
とアキナに促され、建物内に入った。
中に入ると、なんというか昔の銀行っぽい雰囲気だった。
正面には複数の受付が並んでおり、その近くには順番や処理などを待つためだろう、いくつか長椅子が置いてあった。
一番左の受付に、案内、と書かれていた。初めて利用する時は最初にそこで色々聞くんだろうな。
とはいえ、アキナは迷いなく一つの受付を目指して歩きだしたので、それについていった。
「ようこそいらっしゃいました。アキナ様、本日はどういったご用件でしょうか?」
「あ、今日はわたしじゃなくて、知人の口座を作りに来たの」
おお、受付の人に顔と名前を憶えられている。
流石は、大きな商会で、一部門のトップを任されているだけあるな。
アキナは俺の方を向くと、
「彼に口座を作って欲しいんだけど、どうかしら?」
「何か身分を示すものはありますでしょうか? アキナ様の紹介、といった形で口座を作ることも可能ですが、その場合は上限額や取引など、いくつか制限がかかった状態での作成となります」
「あっ、そうだったわね。……ハクト、身分を示す物、なんて持ってないわよね?」
うーん、身分証みたいなものか。
異世界から来たし、どこかで作った覚えも……。
あっ! もしかしてあれが使えるかな?
俺は、いつも身につけているバックから、前にクレアから(メイドさん経由で)貰ったエンブレムを取り出すと、受付に見せた。
「これは、身分を示すのに使えるか?」
「こ、これは……。あっ! 失礼いたしました。もちろん、問題なく使用できます」
……何も考えずに提示しちゃったけど、出す度に驚かれそうで、あんまり多用はしないほうが良さそうかも。
ちらっとアキナを見ると、あきれたような視線でこちらを見ていた。
……せめて何か言って欲しい。
「エンブレムを確認いたしました。国からの身分が保証されているということで、制限のない口座が作成できます」
制限のない、ってどういうことなんだろう?
うーん、色々説明されても分からないだろうし、普通の口座との差を聞いておこうかな?
「えっと、普通の口座と比べて、何かデメリットとかはある?」
「ご本人様が利用する場合は基本的にありません。ただ、代理人を立てる場合には通常よりも厳重な手続きが必要です」
代理人か。
基本的にはその必要はなさそうかな。
あ、そういえば
「もしも口座を解約したい時は、どんな手続きが必要なんだ?」
「お金をすべて引き出す、どなたかの口座に振り込む、といった処理は必要ですが、ご本人様が来ていただければ、すぐに解約も可能です。ただ、金額次第では、引き出すのにお時間が必要な可能性もあります」
帰る時にはお金を引き出して教会に寄付する、とかで大丈夫そうかな?
……多分忘れそうだけど、一応考えておこう。
「わかった、ありがとう。それじゃ、口座の作成をお願いします」
その後の手続きは、登録者の名前の確認、受付に備え付けの魔道具に魔力を流して、俺の魔力と口座を紐づける作業を行った。
魔道具にはあらかじめカードがセットされており、利用する際はそのカードを用いて本人確認をするそうだ。
元の世界で言うキャッシュカード的なやつだな。
カードを紛失してしまっても、本人の魔力を流さないと使えないが、再発行にはお金が必要なため気をつけてください、と言われた。
元の世界と違って落としても悪用されないのは便利だな。
とはいえ、落とさないに越したことはないけど。
そのカードには何桁かの数字が書かれており、その数字と名前を受付に言うことで、その人の口座に振り込みができるようだ。
これが、元の世界でいう口座番号ってことかな。
ちなみに、他の商業ギルドでお金を引き出せるようにするには、最初に登録した商業ギルドで、どこの商業ギルドを使うかを申請する必要があるみたいだ。
流石に、元の世界の銀行みたいにはいかないか。
まあ、転移門もあるし、そこまで不便はしなさそうか。
それでも、魔道具で色々工夫しているみたいだし、やっぱり魔道具って便利だな。
12
あなたにおすすめの小説
社畜の異世界再出発
U65
ファンタジー
社畜、気づけば異世界の赤ちゃんでした――!?
ブラック企業に心身を削られ、人生リタイアした社畜が目覚めたのは、剣と魔法のファンタジー世界。
前世では死ぬほど働いた。今度は、笑って生きたい。
けれどこの世界、穏やかに生きるには……ちょっと強くなる必要があるらしい。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
おいでよ!死にゲーの森~異世界転生したら地獄のような死にゲーファンタジー世界だったが俺のステータスとスキルだけがスローライフゲーム仕様
あけちともあき
ファンタジー
上澄タマルは過労死した。
死に際にスローライフを夢見た彼が目覚めた時、そこはファンタジー世界だった。
「異世界転生……!? 俺のスローライフの夢が叶うのか!」
だが、その世界はダークファンタジーばりばり。
人々が争い、魔が跳梁跋扈し、天はかき曇り地は荒れ果て、死と滅びがすぐ隣りにあるような地獄だった。
こんな世界でタマルが手にしたスキルは、スローライフ。
あらゆる環境でスローライフを敢行するためのスキルである。
ダンジョンを採掘して素材を得、毒沼を干拓して畑にし、モンスターを捕獲して飼いならす。
死にゲー世界よ、これがほんわかスローライフの力だ!
タマルを異世界に呼び込んだ謎の神ヌキチータ。
様々な道具を売ってくれ、何でも買い取ってくれる怪しい双子の魔人が経営する店。
世界の異形をコレクションし、タマルのゲットしたモンスターやアイテムたちを寄付できる博物館。
地獄のような世界をスローライフで侵食しながら、タマルのドキドキワクワクの日常が始まる。
特に呼ばれた記憶は無いが、異世界に来てサーセン。
黄玉八重
ファンタジー
水無月宗八は意識を取り戻した。
そこは誰もいない大きい部屋で、どうやら異世界召喚に遭ったようだ。
しかし姫様が「ようこそ!」って出迎えてくれないわ、不審者扱いされるわ、勇者は1ヶ月前に旅立ってらしいし、じゃあ俺は何で召喚されたの?
優しい水の国アスペラルダの方々に触れながら、
冒険者家業で地力を付けながら、
訪れた異世界に潜む問題に自分で飛び込んでいく。
勇者ではありません。
召喚されたのかも迷い込んだのかもわかりません。
でも、優しい異世界への恩返しになれば・・・。
異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』
アーエル
ファンタジー
カクヨムさん→小説家になろうさんで連載(完結済)していた
【 異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 】の番外編です。
カクヨム版の
分割投稿となりますので
一話が長かったり短かったりしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる