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第四章 伝承の おもちゃとちゃちゃっと パーティを
第58話 ヒモ引いてゴーシュ
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アキナとガレムにもやってみるか聞いてみたところ、アキナはもちろんよ! と即答だった。
ガレムの方は
「それもいいんじゃが、まずはハクトが二人に教えるところを観察したいのう。次に店に来た子供たちに教えてやりたいんじゃ」
とのことで、子供たちの為にお店をやっているガレムらしい理由だった。
箱の中から追加で二つのけん玉を取り出し二人に渡すと、まずはそれぞれの場所の名前と、基本の持ち方について説明した。
「それじゃ、まずは大皿にのせてみようか。コツとしては、腕じゃなくて膝を使ってやる感じかな。ほっ、と」
と、実際にやってみせた。
「なるほどー。だから難しかったんだね!」
やっぱり、ユズは挑戦したことがあるんだな。
「ほほ。小さい頃は倉庫やお店に忍び込んでは、色々なおもちゃを遊んでいたのう」
「えっ! バレてたの!?」
あ、黙って遊んでたのね。
そしてユズにとって衝撃の事実が判明していたな。
「よっ、と。よしっ、できたわ! なるほどね。確かにこれは、膝を使うのが重要ね!」
「あっ! 私もやってみるー。ほいっ、ほりゃっ、……よいしょ! わーい、できたー!」
おお、二人ともできたな。
それじゃ、次は中皿かな?
◇
「よいしょー! あっ! やっとできたー!」
ユズがとめけん(真ん中の棒に玉をつき刺す技)を成功させた。
まあ、玉を回してやる簡単な方の技だけど。
ちなみにアキナの方は、回さずに成功させていた。
「ある程度遊んだけど、これはいいわね。自分で色々な技を考えるのも楽しそうだわ」
「あ、それいいね! ……私はもっと練習してからだけど」
「ちなみに、すごい人になるとけん玉を空中に投げたりして、ジャグリングみたいに色々な技を連続でやったりしてるな。……あっつ、ジャグリングって通じるかな?」
「大丈夫よ! 大道芸人がたまにきてやっているわね。……確かに、これはそういった道具としても使えるわね。いいことを聞いたわ」
あ、アキナが商売人の目になった。
「それじゃ私はもうちょっと練習して、公園で子供たちに教えてあげようかなー。おじいちゃん、これをもっと作ってもらっていいかな?」
「アキナ嬢ちゃんが目をつけたんじゃ。どちらにしろ作るしかないじゃろうな。……それに、わしもこの店で子供に教えるからの」
「そうね! よろしく頼むわ!」
と、さっそく量産化が決まっていた。
◇
それじゃ次のおもちゃだ、と独楽やヨーヨーについても遊び方を見せようとしたんだが、こっちは全然うまくできなかった。
「うーん、やっぱり難しいな。これを元にしたおもちゃでは遊んだことがあるんだけど」
ゴーシューするやつとか、ハイパーなやつとかな。
「ん? ハクト、それちょっと詳しく聞きたいわ」
アキナの ひとみが あやしく ひかった!
なんと ハクトは ふかいこうかいに おそわれた!
……いや、そこまでじゃないけど。
とりあえず、独楽の方は何種類かのパーツに分かれていること、独楽を回すツールがあり簡単に回せることを説明しておいた。
ハイパーな方は、構造はあんまりわからないけど、確かベアリングが使われていたってことを伝えてみた。
「うーん、やっぱり口頭だけじゃわかりにくいわね。こんなこともあろうかと、これを持ってきてよかったわ!」
と、アキナは身につけていたポシェットからいつもの魔道具を取り出した。
いつも通り、それぞれの商品とそれを使っている光景を想像し、アキナに伝えた。
「なるほどねぇ。……今度、ベイラに色々話してみようかしら?」
あ、これ後で俺も呼ばれるパターンですね。
◇
他にもあったおもちゃの中で、俺が使い方がわかるものを説明していった。
一通りの説明が終わると、ガレムから
「大変助かったわい。何かお礼をしたいが、どうするのがいいんじゃろうな?」
「お昼代を頂いたし、それで十分だよ」
色々なおもちゃで遊べて楽しかったしな。
「しかしなぁ……」
うーん、納得していないみたいだ。
「それなら、このけん玉を貰ってもいいかな?」
「それはもちろんかまわんが、うーむ、しかし、それだけではのう……。そうじゃ! うちの商品を持ってくといい! ちょっと待っておれ」
と、俺が断る前に奥に引っ込んでしまった。
少しして、
「とりあえず、おすすめのやつを持って来たぞ。ほれ、遠慮せず受け取ると言い」
そこには人生双六を始め、様々なおもちゃがあった。
「ここに来る前、うちのお店で気にしていたものね。ハクト、よかったじゃない!」
あ、アキナに逃げ道を塞がれた。
……うーん、確かに断るのもそれはそれであれかな?
「……それじゃ、ありがたく受け取らせてもらおうかな。今度誰かと遊ばせてもらうよ」
と、受け取ってバックにつめた。
……こういうときに、魔道具化されたバックが便利だと感じるな。
◇
「ところで、ユズはどういった形でおもちゃ作りに関わっているのかしら? ガレムの方は色々な工作が得意なのは聞いたけど、ユズも同じ作業をしているの?」
「あ、えっとね。あんまり器用じゃないから、そっちの手伝いはあんまりしてないかなー。どちらかというと、新しいおもちゃのアイディアを出したり、デザインとかを考えてるよ」
……さっきけん玉とかを遊んだ時、正直そこまで器用には見えなかったからな。
公園とかで新作の発表とかをしてるのは、自分のアイディアの参考にするため、ってのもあるんだろうな。
「やっぱりそうなのね! それならユズ、この後時間はあるかしら? ハクトとわたしと一緒に、街を散策しながらお話しないかしら? 一緒に行きたいお店もあるの」
アキナのターゲットがユズに向いた、なんてな。
「今日は大した作業はないから大丈夫かな? おじいちゃん、出かけてきても大丈夫?」
「もちろんじゃ。……アキナ嬢ちゃん、うちのユズを、どうかよろしくよろしく頼む」
「……ええ、任されたわ。ユズのことは大事に扱うから、安心してね」
「え? え? ただ街を歩くだけだよね? なんで今生の別れみたいなことになってるの!?」
「冗談よ」
「冗談じゃ」
「まあ、そうだよな」
「ええー! 皆してひどいよー!」
◇
とまあ、そんなやりとりをしつつ街を散策することにした。
アキナが先導して、彼女が行きたいお店までのんびり歩いていくことにした。
「今日はユズにいいお店を紹介してもらったけど、他にもいいお店はしっているかしら?」
「うーん。思い当たるお店だと、ハヤテちゃんが連れて行ってくれたいくつかのお店くらいかなぁ。そういえば、この前ハクトとハヤテちゃんで行ったうなぎ屋さんもおいしかったなぁ。転移門の近くにある、高級そうなお店だったんだー」
あー。
確かに、ハヤテはここらへんのお店は詳しいだろうしな。
「あのお店はわたしもおすすめね! ……話をしていたら、なんだかまた行きたくなってきたわね」
うん。
あのお店のうなぎはすごくおいしかったから、気持ちはとってもわかる。
「あ、そういえば今日のお昼行ったお店って、ハヤテとは一緒に行ったことはあるのか?」
あのお店のおばちゃんの感じからして、初めて友達を連れて来た、みたいな感じだったから気になった。
「あー、えっとね。ハヤテちゃんは、何というか子供っぽい感じがして酒場の感じは合わないかなって」
……本人が聞いたら色々と文句をいいそうなやつだ。
「……でも、俺らより圧倒的に年上なんだよな」
「本当にねー。びっくりだよ! でも、だからこそ友達になれたから、その方がいいかもね。……偉そうにしているハヤテちゃんは、想像できないけど」
「そうね。それと、私は地魔皇とも何度か会ったことがあるんだけど、彼女ともとても話しやすかったわ。……あ、見えて来たわね」
着いたのは、前に何度か来たことのある魔道具のお店だった。
「それじゃ、目的の売り場まで行きましょ!」
とここでもアキナの先導で店内に入った。
◇
アキナは通信用の魔道具のコーナーまで来ると、リンフォンを指さした。
「さっき地魔皇の話をしたじゃない? ここにあるリンフォンはね、なんと、彼女が開発したのよ! しかもね、実はこれ、魔界で作ってるの!」
「ええー! こんなにすごい魔道具、誰が作ったんだろうと思ったけど、まさか魔皇だったなんて!」
あ、またユズが驚いている。
店内だからか、少し小声になっているな。
……そういえば、前にアキナが俺に教えた時は、すでに知っていたからな。
今回、満を持してユズに教えたんだろう。
ユズはいいリアクションをしてくれるからなぁ。
「それでね、今日ここに来た理由なんだけど――」
と、アキナが喋ろうとした時、アキナのリンフォンがリーンとなり、ほとんど間を置かず俺のリンフォンもリーンと鳴った。
……何だろう?
偶然って可能性もあるけど、もしかして同じ相手からだったりするのかな?
とりあえず確認してみるか。
ガレムの方は
「それもいいんじゃが、まずはハクトが二人に教えるところを観察したいのう。次に店に来た子供たちに教えてやりたいんじゃ」
とのことで、子供たちの為にお店をやっているガレムらしい理由だった。
箱の中から追加で二つのけん玉を取り出し二人に渡すと、まずはそれぞれの場所の名前と、基本の持ち方について説明した。
「それじゃ、まずは大皿にのせてみようか。コツとしては、腕じゃなくて膝を使ってやる感じかな。ほっ、と」
と、実際にやってみせた。
「なるほどー。だから難しかったんだね!」
やっぱり、ユズは挑戦したことがあるんだな。
「ほほ。小さい頃は倉庫やお店に忍び込んでは、色々なおもちゃを遊んでいたのう」
「えっ! バレてたの!?」
あ、黙って遊んでたのね。
そしてユズにとって衝撃の事実が判明していたな。
「よっ、と。よしっ、できたわ! なるほどね。確かにこれは、膝を使うのが重要ね!」
「あっ! 私もやってみるー。ほいっ、ほりゃっ、……よいしょ! わーい、できたー!」
おお、二人ともできたな。
それじゃ、次は中皿かな?
◇
「よいしょー! あっ! やっとできたー!」
ユズがとめけん(真ん中の棒に玉をつき刺す技)を成功させた。
まあ、玉を回してやる簡単な方の技だけど。
ちなみにアキナの方は、回さずに成功させていた。
「ある程度遊んだけど、これはいいわね。自分で色々な技を考えるのも楽しそうだわ」
「あ、それいいね! ……私はもっと練習してからだけど」
「ちなみに、すごい人になるとけん玉を空中に投げたりして、ジャグリングみたいに色々な技を連続でやったりしてるな。……あっつ、ジャグリングって通じるかな?」
「大丈夫よ! 大道芸人がたまにきてやっているわね。……確かに、これはそういった道具としても使えるわね。いいことを聞いたわ」
あ、アキナが商売人の目になった。
「それじゃ私はもうちょっと練習して、公園で子供たちに教えてあげようかなー。おじいちゃん、これをもっと作ってもらっていいかな?」
「アキナ嬢ちゃんが目をつけたんじゃ。どちらにしろ作るしかないじゃろうな。……それに、わしもこの店で子供に教えるからの」
「そうね! よろしく頼むわ!」
と、さっそく量産化が決まっていた。
◇
それじゃ次のおもちゃだ、と独楽やヨーヨーについても遊び方を見せようとしたんだが、こっちは全然うまくできなかった。
「うーん、やっぱり難しいな。これを元にしたおもちゃでは遊んだことがあるんだけど」
ゴーシューするやつとか、ハイパーなやつとかな。
「ん? ハクト、それちょっと詳しく聞きたいわ」
アキナの ひとみが あやしく ひかった!
なんと ハクトは ふかいこうかいに おそわれた!
……いや、そこまでじゃないけど。
とりあえず、独楽の方は何種類かのパーツに分かれていること、独楽を回すツールがあり簡単に回せることを説明しておいた。
ハイパーな方は、構造はあんまりわからないけど、確かベアリングが使われていたってことを伝えてみた。
「うーん、やっぱり口頭だけじゃわかりにくいわね。こんなこともあろうかと、これを持ってきてよかったわ!」
と、アキナは身につけていたポシェットからいつもの魔道具を取り出した。
いつも通り、それぞれの商品とそれを使っている光景を想像し、アキナに伝えた。
「なるほどねぇ。……今度、ベイラに色々話してみようかしら?」
あ、これ後で俺も呼ばれるパターンですね。
◇
他にもあったおもちゃの中で、俺が使い方がわかるものを説明していった。
一通りの説明が終わると、ガレムから
「大変助かったわい。何かお礼をしたいが、どうするのがいいんじゃろうな?」
「お昼代を頂いたし、それで十分だよ」
色々なおもちゃで遊べて楽しかったしな。
「しかしなぁ……」
うーん、納得していないみたいだ。
「それなら、このけん玉を貰ってもいいかな?」
「それはもちろんかまわんが、うーむ、しかし、それだけではのう……。そうじゃ! うちの商品を持ってくといい! ちょっと待っておれ」
と、俺が断る前に奥に引っ込んでしまった。
少しして、
「とりあえず、おすすめのやつを持って来たぞ。ほれ、遠慮せず受け取ると言い」
そこには人生双六を始め、様々なおもちゃがあった。
「ここに来る前、うちのお店で気にしていたものね。ハクト、よかったじゃない!」
あ、アキナに逃げ道を塞がれた。
……うーん、確かに断るのもそれはそれであれかな?
「……それじゃ、ありがたく受け取らせてもらおうかな。今度誰かと遊ばせてもらうよ」
と、受け取ってバックにつめた。
……こういうときに、魔道具化されたバックが便利だと感じるな。
◇
「ところで、ユズはどういった形でおもちゃ作りに関わっているのかしら? ガレムの方は色々な工作が得意なのは聞いたけど、ユズも同じ作業をしているの?」
「あ、えっとね。あんまり器用じゃないから、そっちの手伝いはあんまりしてないかなー。どちらかというと、新しいおもちゃのアイディアを出したり、デザインとかを考えてるよ」
……さっきけん玉とかを遊んだ時、正直そこまで器用には見えなかったからな。
公園とかで新作の発表とかをしてるのは、自分のアイディアの参考にするため、ってのもあるんだろうな。
「やっぱりそうなのね! それならユズ、この後時間はあるかしら? ハクトとわたしと一緒に、街を散策しながらお話しないかしら? 一緒に行きたいお店もあるの」
アキナのターゲットがユズに向いた、なんてな。
「今日は大した作業はないから大丈夫かな? おじいちゃん、出かけてきても大丈夫?」
「もちろんじゃ。……アキナ嬢ちゃん、うちのユズを、どうかよろしくよろしく頼む」
「……ええ、任されたわ。ユズのことは大事に扱うから、安心してね」
「え? え? ただ街を歩くだけだよね? なんで今生の別れみたいなことになってるの!?」
「冗談よ」
「冗談じゃ」
「まあ、そうだよな」
「ええー! 皆してひどいよー!」
◇
とまあ、そんなやりとりをしつつ街を散策することにした。
アキナが先導して、彼女が行きたいお店までのんびり歩いていくことにした。
「今日はユズにいいお店を紹介してもらったけど、他にもいいお店はしっているかしら?」
「うーん。思い当たるお店だと、ハヤテちゃんが連れて行ってくれたいくつかのお店くらいかなぁ。そういえば、この前ハクトとハヤテちゃんで行ったうなぎ屋さんもおいしかったなぁ。転移門の近くにある、高級そうなお店だったんだー」
あー。
確かに、ハヤテはここらへんのお店は詳しいだろうしな。
「あのお店はわたしもおすすめね! ……話をしていたら、なんだかまた行きたくなってきたわね」
うん。
あのお店のうなぎはすごくおいしかったから、気持ちはとってもわかる。
「あ、そういえば今日のお昼行ったお店って、ハヤテとは一緒に行ったことはあるのか?」
あのお店のおばちゃんの感じからして、初めて友達を連れて来た、みたいな感じだったから気になった。
「あー、えっとね。ハヤテちゃんは、何というか子供っぽい感じがして酒場の感じは合わないかなって」
……本人が聞いたら色々と文句をいいそうなやつだ。
「……でも、俺らより圧倒的に年上なんだよな」
「本当にねー。びっくりだよ! でも、だからこそ友達になれたから、その方がいいかもね。……偉そうにしているハヤテちゃんは、想像できないけど」
「そうね。それと、私は地魔皇とも何度か会ったことがあるんだけど、彼女ともとても話しやすかったわ。……あ、見えて来たわね」
着いたのは、前に何度か来たことのある魔道具のお店だった。
「それじゃ、目的の売り場まで行きましょ!」
とここでもアキナの先導で店内に入った。
◇
アキナは通信用の魔道具のコーナーまで来ると、リンフォンを指さした。
「さっき地魔皇の話をしたじゃない? ここにあるリンフォンはね、なんと、彼女が開発したのよ! しかもね、実はこれ、魔界で作ってるの!」
「ええー! こんなにすごい魔道具、誰が作ったんだろうと思ったけど、まさか魔皇だったなんて!」
あ、またユズが驚いている。
店内だからか、少し小声になっているな。
……そういえば、前にアキナが俺に教えた時は、すでに知っていたからな。
今回、満を持してユズに教えたんだろう。
ユズはいいリアクションをしてくれるからなぁ。
「それでね、今日ここに来た理由なんだけど――」
と、アキナが喋ろうとした時、アキナのリンフォンがリーンとなり、ほとんど間を置かず俺のリンフォンもリーンと鳴った。
……何だろう?
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とりあえず確認してみるか。
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