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第8話 ―完―
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鬱蒼とした木々が生い茂る。何者の声も届かない。どこまでも静かで、人里から離れた山奥――
たった一軒だけ建てられた小屋があった。
辺りには一切の人間が近づくことはないが、しかしながら近くには川が流れ、温泉も沸いている。
狩りをすれば動物も捕れ、香草や木の実もよく採れる。誰にも邪魔されず、特に不自由することもない。
そこに住んでいる男は、いつも通りの日課を終えて、山から食材を採り、自分が生活している小屋へと戻ってきた。
男のその顔は、鋭い眼光と威厳を崩さないながらも、どこかぼんやりとしているように思える。
いつも通り。なんの不自由もないはずだ。だがしかし、ひとつき前に出て行った少女のことが浮かんで離れることがない。
――ネールは何も世の中について知らない。
王都に行けば、自分の村での生活や俺とのここでの生活とは違う、さまざまな生きる道があることを学ぶだろう。
しかも、これで晴れて英雄の扱いを受けているはずだ。良い暮らしができるだろう。
それなのにこんな山奥のずっと人里離れたところで俺と閉鎖的な暮らしで生きて行くことになるのは可哀そうな事にも思う。
初めてたくさんの人に揉まれ、心変わりをしてしまったかもしれない。
それでもいい。もともと魔獣を倒すために俺の弟子入りするために押しかけてきただけの少女だ。
納得しつつ。哀愁を感じざるを得なかった。
急にここの所ずっと、慣れているはずの誰の人の声も言葉も聴こえない、索漠とした山奥での小屋の暮らしが、まるで独房にでも入れられているかのようなぞっとする孤独感を感じて来ていることを押し殺した。
……そうだ、これでいい。しかし危惧していることもある。
自分が英雄となった時に命を狙ってきた首謀者が誰なのか、国の人間であることに間違いなかった。
当然ネールのことも狙ってくることも考えられる。
いや。俺は既に功績を詰み過ぎていた。新しい王になるべきという声も上がり鼻についたのだ。その理由もある。ネールなら、魔獣を倒した功績で、国にきちんとよくしてもらえるかもしれない。……それとも、まだ幼く教養もない田舎者だ。都合よく過度な褒美をとらせ、恩を着せて、国にとって良い駒として動いてもらえるように洗脳する手段に出るかもしれない。
……やはり。穏便ではないことはどうしても多々あるのかもしれないと思う。
あの子はちゃんと、人を疑うことを知ってるのだろうか?
……ネール。
物想いに耽けながらいつも通り。夕食準備を整えていたその時だ。
人間の足音が聞こえてくる。
「誰だ?」
男は、その音を聞いて、足早に駆けつけた。
「ネール……」
久しぶりに見かけるその少女の姿が視界に入って、師匠と呼ばれる男の顔色が綻びて良くなった。
「師匠……。」
しかしネールの顔色は良くない。
「やっと……着いた。う、気持ち悪いです……。」
様子がふつうじゃないことに気が付いて駆け寄り、ネールの調子を伺った。
ネールはここに向かうまで、山の麓までは送迎してもらったが、山道は半日かけて、ひとりで歩いて来た。
やっと戻ってこれた安堵と共にこみあげる嘔吐感にその場でうずくまるネールを見て、そっと肩に手を触れた。
もしやという予感がした。いやネールを送り出したあの日。そんな気はしていたんだ。
「ネール、だいじょうぶか。」
※ ※ ※
ネールが目を覚ますと、よく見慣れた小屋の天井が目の前に広がってきた。正確には、いつもと違う天井――師匠がいつも寝ていた寝床に横たわっていた。どうやら王都での慌ただしい日々は終わったらしい。
全部があっという間に過去になって、――またいつも通りの日常が訪れたような感覚がした。
「やはり……そうなのか。」
「はい。師匠。」
ネールには何も考えず、只管寝てもらうことにした。
そのおかげか少し具合が良くなって、貸していた師匠の寝床から起きて来た。
話を聞いたが、――やっぱりそうらしい。
きちんと勇猛果敢に魔獣を倒し、そして晴れて王都での英雄扱いを受け、きっとネールにとってこれからの将来の為にもなるであろう王都での良い暮らしを台無しにしてしまったのかもしれない。しかしそんなことはお構いなしに、ネールがただここにいることに。……俺は心底悦んで、安堵していた。
いつも通りの日常が、またやっと訪れたような感じがした。
ネールは俺が教え込んだ戦術を、たった一度教えれば即座に飲み込み自分の技にし、瞬く間に成長して魔獣を倒した。
――そしてあの日のたった一回で忠実に子を成して、ちゃんと俺のところに戻ってきた。どうやら優秀な弟子で、……優秀な嫁らしい。
あの日にああ言ったのだから。態度で示さないといけない。
隣に座り、肩を引き寄せて抱いて見せた。
こんな感じだろうか。ちょっと、まだぎこちない。
「ネール。もう俺は師匠じゃない。」
「ウフフ……そうでした。」
恥ずかしそうに笑いながら、ネールは言い直した。
「ただいま。ザナックさん。」
~あとがき~
ネールと師匠、これにて完結となります。
7話にて終わりに向かう中、急激に世界の設定をいろいろと王都で知ることになってしまうのはあまりに冗長すぎるなと反省しています。ですが、1話から6話までずっと短文で単調に端折りがちで世界についての話もちゃんと書きたかったので、少し長くなってしまいましたが……どうだったでしょうか。読みづらかったらごめんなさい。
カクヨムさんにて7000字程に要約した内容で書いているのでそっちの方がすっきりとして良いかもしれません。
1話~6話までも、決して手抜きのつもりではなく、短編ながら一行一行に、ぎゅっと書かれていない内容も心を込めて詰め込んだつもりです。
ここまで読んでお付き合いいただけた方、本当にありがとうございます。感想をいただけたら嬉しいです。
ファンタジーの物語の空想と構想を練る事は子供の頃からしていたのでたくさん書きたい作品はあるのですが
どうにもはじめっから長編で考えがちで文章で綺麗にまとまらず……その中でファンタジー×エロティックで描きたいと考えていたこのネールと師匠、どういうわけか突然、この短編で纏められると舞い降りてきたので書き始めて無事完結に至りました。1話と8話は冒頭が対になっています。
ピュアにハッピーエンドで終わる王道ファンタジーが描きたかったのですが、ありきたりで、ベタな様で、世の中に探していてもなかった作者の欲求不満を詰め込みました。
もしたったひとりにでも伝わっていただけたら。創作魂の灯のひとつと成れたら。そんなことを願っています。
たった一軒だけ建てられた小屋があった。
辺りには一切の人間が近づくことはないが、しかしながら近くには川が流れ、温泉も沸いている。
狩りをすれば動物も捕れ、香草や木の実もよく採れる。誰にも邪魔されず、特に不自由することもない。
そこに住んでいる男は、いつも通りの日課を終えて、山から食材を採り、自分が生活している小屋へと戻ってきた。
男のその顔は、鋭い眼光と威厳を崩さないながらも、どこかぼんやりとしているように思える。
いつも通り。なんの不自由もないはずだ。だがしかし、ひとつき前に出て行った少女のことが浮かんで離れることがない。
――ネールは何も世の中について知らない。
王都に行けば、自分の村での生活や俺とのここでの生活とは違う、さまざまな生きる道があることを学ぶだろう。
しかも、これで晴れて英雄の扱いを受けているはずだ。良い暮らしができるだろう。
それなのにこんな山奥のずっと人里離れたところで俺と閉鎖的な暮らしで生きて行くことになるのは可哀そうな事にも思う。
初めてたくさんの人に揉まれ、心変わりをしてしまったかもしれない。
それでもいい。もともと魔獣を倒すために俺の弟子入りするために押しかけてきただけの少女だ。
納得しつつ。哀愁を感じざるを得なかった。
急にここの所ずっと、慣れているはずの誰の人の声も言葉も聴こえない、索漠とした山奥での小屋の暮らしが、まるで独房にでも入れられているかのようなぞっとする孤独感を感じて来ていることを押し殺した。
……そうだ、これでいい。しかし危惧していることもある。
自分が英雄となった時に命を狙ってきた首謀者が誰なのか、国の人間であることに間違いなかった。
当然ネールのことも狙ってくることも考えられる。
いや。俺は既に功績を詰み過ぎていた。新しい王になるべきという声も上がり鼻についたのだ。その理由もある。ネールなら、魔獣を倒した功績で、国にきちんとよくしてもらえるかもしれない。……それとも、まだ幼く教養もない田舎者だ。都合よく過度な褒美をとらせ、恩を着せて、国にとって良い駒として動いてもらえるように洗脳する手段に出るかもしれない。
……やはり。穏便ではないことはどうしても多々あるのかもしれないと思う。
あの子はちゃんと、人を疑うことを知ってるのだろうか?
……ネール。
物想いに耽けながらいつも通り。夕食準備を整えていたその時だ。
人間の足音が聞こえてくる。
「誰だ?」
男は、その音を聞いて、足早に駆けつけた。
「ネール……」
久しぶりに見かけるその少女の姿が視界に入って、師匠と呼ばれる男の顔色が綻びて良くなった。
「師匠……。」
しかしネールの顔色は良くない。
「やっと……着いた。う、気持ち悪いです……。」
様子がふつうじゃないことに気が付いて駆け寄り、ネールの調子を伺った。
ネールはここに向かうまで、山の麓までは送迎してもらったが、山道は半日かけて、ひとりで歩いて来た。
やっと戻ってこれた安堵と共にこみあげる嘔吐感にその場でうずくまるネールを見て、そっと肩に手を触れた。
もしやという予感がした。いやネールを送り出したあの日。そんな気はしていたんだ。
「ネール、だいじょうぶか。」
※ ※ ※
ネールが目を覚ますと、よく見慣れた小屋の天井が目の前に広がってきた。正確には、いつもと違う天井――師匠がいつも寝ていた寝床に横たわっていた。どうやら王都での慌ただしい日々は終わったらしい。
全部があっという間に過去になって、――またいつも通りの日常が訪れたような感覚がした。
「やはり……そうなのか。」
「はい。師匠。」
ネールには何も考えず、只管寝てもらうことにした。
そのおかげか少し具合が良くなって、貸していた師匠の寝床から起きて来た。
話を聞いたが、――やっぱりそうらしい。
きちんと勇猛果敢に魔獣を倒し、そして晴れて王都での英雄扱いを受け、きっとネールにとってこれからの将来の為にもなるであろう王都での良い暮らしを台無しにしてしまったのかもしれない。しかしそんなことはお構いなしに、ネールがただここにいることに。……俺は心底悦んで、安堵していた。
いつも通りの日常が、またやっと訪れたような感じがした。
ネールは俺が教え込んだ戦術を、たった一度教えれば即座に飲み込み自分の技にし、瞬く間に成長して魔獣を倒した。
――そしてあの日のたった一回で忠実に子を成して、ちゃんと俺のところに戻ってきた。どうやら優秀な弟子で、……優秀な嫁らしい。
あの日にああ言ったのだから。態度で示さないといけない。
隣に座り、肩を引き寄せて抱いて見せた。
こんな感じだろうか。ちょっと、まだぎこちない。
「ネール。もう俺は師匠じゃない。」
「ウフフ……そうでした。」
恥ずかしそうに笑いながら、ネールは言い直した。
「ただいま。ザナックさん。」
~あとがき~
ネールと師匠、これにて完結となります。
7話にて終わりに向かう中、急激に世界の設定をいろいろと王都で知ることになってしまうのはあまりに冗長すぎるなと反省しています。ですが、1話から6話までずっと短文で単調に端折りがちで世界についての話もちゃんと書きたかったので、少し長くなってしまいましたが……どうだったでしょうか。読みづらかったらごめんなさい。
カクヨムさんにて7000字程に要約した内容で書いているのでそっちの方がすっきりとして良いかもしれません。
1話~6話までも、決して手抜きのつもりではなく、短編ながら一行一行に、ぎゅっと書かれていない内容も心を込めて詰め込んだつもりです。
ここまで読んでお付き合いいただけた方、本当にありがとうございます。感想をいただけたら嬉しいです。
ファンタジーの物語の空想と構想を練る事は子供の頃からしていたのでたくさん書きたい作品はあるのですが
どうにもはじめっから長編で考えがちで文章で綺麗にまとまらず……その中でファンタジー×エロティックで描きたいと考えていたこのネールと師匠、どういうわけか突然、この短編で纏められると舞い降りてきたので書き始めて無事完結に至りました。1話と8話は冒頭が対になっています。
ピュアにハッピーエンドで終わる王道ファンタジーが描きたかったのですが、ありきたりで、ベタな様で、世の中に探していてもなかった作者の欲求不満を詰め込みました。
もしたったひとりにでも伝わっていただけたら。創作魂の灯のひとつと成れたら。そんなことを願っています。
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