170 / 300
170話
しおりを挟む
「じゃあ、日程の候補が決まり次第連絡するからな!またな!」
そう言ってギルさんは嵐のように去っていった。ギルさんがいなくなった部屋には、私とアルトさんの二人きりだ。
「疲れた……。」
そう言ってアルトさんは私を向かい合うように膝の上に乗せ、抱きしめてくる。なんだかアルトさんの気持ちが分かるような気がして私の方からもアルトさんの背に手を回す。
「お疲れ様です、アルトさん。」
「ありがとう、ハル。おかげで少し元気が出てきた。」
「それは、良かったです。」
しばらくこうしていると、満足したのかアルトさんが力を少し緩める。
「さて、そろそろ戻るとしよう。俺達二人が戻らないとなると、変に誤解させてしまうかもしれんしな。」
「誤解……?」
「分からんか?フフッ……。つまり、こういうことだ。」
「ひぅっ……!」
あろうことか、アルトさんはズボン越しに秘部をグッと押し込んできた。私は久しぶりに感じたその刺激に思わず声が漏れてしまう。
「あ、アルトさん……!」
「フフッ……、すまんな。でも、これで何が言いたいか、分かっただろう?」
「は、はい……。」
先程までの疲れた様子は何処へやら、アルトさんは非常に楽しそうに笑っている。そして、私に一声かけてから私を抱き上げ元の部屋へと足を向ける。運ばれている中、私はさっきの刺激がずっと残っていて、もっと触って欲しい気分になってしまっていた。
たったあれだけの刺激でそういう気分になってしまうなんて自分が恥ずかしくって仕方がなかった。でもガルムさんやアルトさんはそういうのは遠慮なく言ってほしいと言っていたため、勇気をだしてその合図をすることにした。そうして私はアルトさんの胸の辺りの服をツイッと引っ張った。
「ん?……フッ。お誘いかな?構わないとも。だが、医者からしばらくそこを使うのは止めといた方が良いと言われているから使わないからね。」
「じゃ、じゃあ、なんで刺激して期待させるようなことしたんですか……!?」
「すまんすまん。だが、その期待を裏切らないことを約束しよう。」
「それはそれで、恥ずかしいです……。」
「フフッ……、ハルは可愛いな。」
そんな会話を交わしているといつの間にか他の職員達が仕事をしている部屋に戻ってきていた。それに気づいたホルンさんが寄ってきている。
「おー。ギルドマスター、お戻りか。少し戻ってくるのが遅いから、てっきりイチャついているのかと思ったよ。」
「そ、そ、そんなことないです……!」
私はホルンさんがそんなことを言うなんて思わず、焦って否定をしてしまう。言った後にこれが悪手だと気付かされることになる。
「えっ……?カマかけのつまりだったけど、まさか本当に?」
「ち、違います……!ほ、本当に何もしていません…!」
「あははっ!そう焦って否定すると、本当のように聞こえるぞ?」
「ほ、本当ですから……!アルトさんも、笑っていないで何か言ってください……!」
「ん?あぁ、必死で弁明しているハルが可愛くてな。まぁ、ホルンも本気で言っているわけではないから気にしなくていいだろう。」
アルトさんは私と違って落ち着いた様子でそういうため、そうなのかとホルンさんの方を見れば、確かに笑っていた。
「ごめんごめん。ハル君の反応が新鮮でね。」
私はお二人の手のひらで踊らされていたような気分になり、恥ずかしくなってしまい頬を赤くしてうつむいた。そんな姿ですら可愛いと言ってアルトさんは頭を撫でてくれる。その後の仕事はそんな気持ちを切り替えて、休憩をちょくちょく挟みながらやりきった。
そう言ってギルさんは嵐のように去っていった。ギルさんがいなくなった部屋には、私とアルトさんの二人きりだ。
「疲れた……。」
そう言ってアルトさんは私を向かい合うように膝の上に乗せ、抱きしめてくる。なんだかアルトさんの気持ちが分かるような気がして私の方からもアルトさんの背に手を回す。
「お疲れ様です、アルトさん。」
「ありがとう、ハル。おかげで少し元気が出てきた。」
「それは、良かったです。」
しばらくこうしていると、満足したのかアルトさんが力を少し緩める。
「さて、そろそろ戻るとしよう。俺達二人が戻らないとなると、変に誤解させてしまうかもしれんしな。」
「誤解……?」
「分からんか?フフッ……。つまり、こういうことだ。」
「ひぅっ……!」
あろうことか、アルトさんはズボン越しに秘部をグッと押し込んできた。私は久しぶりに感じたその刺激に思わず声が漏れてしまう。
「あ、アルトさん……!」
「フフッ……、すまんな。でも、これで何が言いたいか、分かっただろう?」
「は、はい……。」
先程までの疲れた様子は何処へやら、アルトさんは非常に楽しそうに笑っている。そして、私に一声かけてから私を抱き上げ元の部屋へと足を向ける。運ばれている中、私はさっきの刺激がずっと残っていて、もっと触って欲しい気分になってしまっていた。
たったあれだけの刺激でそういう気分になってしまうなんて自分が恥ずかしくって仕方がなかった。でもガルムさんやアルトさんはそういうのは遠慮なく言ってほしいと言っていたため、勇気をだしてその合図をすることにした。そうして私はアルトさんの胸の辺りの服をツイッと引っ張った。
「ん?……フッ。お誘いかな?構わないとも。だが、医者からしばらくそこを使うのは止めといた方が良いと言われているから使わないからね。」
「じゃ、じゃあ、なんで刺激して期待させるようなことしたんですか……!?」
「すまんすまん。だが、その期待を裏切らないことを約束しよう。」
「それはそれで、恥ずかしいです……。」
「フフッ……、ハルは可愛いな。」
そんな会話を交わしているといつの間にか他の職員達が仕事をしている部屋に戻ってきていた。それに気づいたホルンさんが寄ってきている。
「おー。ギルドマスター、お戻りか。少し戻ってくるのが遅いから、てっきりイチャついているのかと思ったよ。」
「そ、そ、そんなことないです……!」
私はホルンさんがそんなことを言うなんて思わず、焦って否定をしてしまう。言った後にこれが悪手だと気付かされることになる。
「えっ……?カマかけのつまりだったけど、まさか本当に?」
「ち、違います……!ほ、本当に何もしていません…!」
「あははっ!そう焦って否定すると、本当のように聞こえるぞ?」
「ほ、本当ですから……!アルトさんも、笑っていないで何か言ってください……!」
「ん?あぁ、必死で弁明しているハルが可愛くてな。まぁ、ホルンも本気で言っているわけではないから気にしなくていいだろう。」
アルトさんは私と違って落ち着いた様子でそういうため、そうなのかとホルンさんの方を見れば、確かに笑っていた。
「ごめんごめん。ハル君の反応が新鮮でね。」
私はお二人の手のひらで踊らされていたような気分になり、恥ずかしくなってしまい頬を赤くしてうつむいた。そんな姿ですら可愛いと言ってアルトさんは頭を撫でてくれる。その後の仕事はそんな気持ちを切り替えて、休憩をちょくちょく挟みながらやりきった。
4
あなたにおすすめの小説
英雄の溺愛と執着
AzureHaru
BL
転生した世界は前世でどハマりしたBLゲーム。最推しは攻略対象!ではなく、攻略対象達の剣術の師匠である、英雄の将軍閣下。メチャクチャイケオジでドストライクだった主人公はこのイケオジみたさにゲームをやっていた。その為に、ゲームの内容など微塵も覚えていなかった。
転生したからには将軍閣下を生でみないとというファン根性で付きまとう。
付き纏われていることに気づいていた将軍だか、自分に向けられる視線が他とは違う純粋な好意しかなかったため、戸惑いながらも心地よく感じていた。
あの時までは‥。
主人公は気づいていなかったが、自分達にかけらも興味を持たないことに攻略対象者達は興味をそそられ、次第に執着していく。そのことにいち早く気づいたのは剣術指南役の将軍のみ。将軍はその光景をみて、自分の中に徐々に独占欲が芽生えていくのを感じた。
そして戸惑う、自分と主人公は親子ほどに歳が離れているのにこの感情はなんなのだと。
そして、将軍が自分の気持ちを認めた時、壮絶な溺愛、執着がはじまる。
BLゲームの悪役に転生したら攻略対象者が全員ヒロインに洗脳されてた
さ
BL
主人公のレオンは、幼少期に前世の記憶を思い出し、この世界がBLゲームで、自身は断罪される悪役だと気づく。
断罪を回避するため、極力攻略対象者たちと関わらないように生きてきた。
ーーそれなのに。
婚約者に婚約は破棄され、
気づけば断罪寸前の立場に。
しかも理由もわからないまま、
何もしていないはずの攻略対象者達に嫌悪を向けられてーー。
※最終的にハッピーエンド
※愛され悪役令息
恐怖症な王子は異世界から来た時雨に癒やされる
琴葉悠
BL
十六夜時雨は諸事情から橋の上から転落し、川に落ちた。
落ちた川から上がると見知らぬ場所にいて、そこで異世界に来た事を知らされる。
異世界人は良き知らせをもたらす事から王族が庇護する役割を担っており、時雨は庇護されることに。
そこで、検査すると、時雨はDomというダイナミクスの性の一つを持っていて──
【完結】雪解けて春を待つ隠れ家(雨を待つ隠れ家より番外編)
エウラ
BL
雨を待つ隠れ家の番外編が収拾つかなくなりそうなので、分けました。
不定期更新です。
大まかなあらすじを初めに入れますが、前作を読んでない方にはわかりにくいかもです。
異世界召喚で不遇の時を過ごしたリッカを救い出し、番として溺愛するアッシュ。
2人の日常や過去の話などを書いていけたらと思います。
前作みたいな重い話はあまりないと思います。
読んでもらえたら嬉しいです。
ひとまず番外編を完結にします。
読んで下さってありがとうございます。
俎上の魚は水を得る
円玉
BL
前作「釣った魚、逃した魚」の番外・後日談です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/546817982/116507482
番外編なのに長くなりそうなので別タイトルでアップすることにしました。
本編を読んでないと、伝わりきらないところが有ると思います。
厳密に言えば、後日談と言っても本編のラストシーンよりは少し前に遡ります。
建国の儀の翌年となります。
二人の生活を楽しんでいた召喚神子・三倉貴史(タカ)と護衛騎士であり伴侶のマクミラン。
マクミランがうっかり漏らした神子の誕生日を耳にした王家が、それを放っておくはずも無く。
『神子様生誕祭』を執り行うことに。
次第に大仰になっていく事に引き気味だったが、王家の計らいで温泉地が貰えることになったタカは、俄然発奮することに。
ただひたすらラブ語りなだけで、さほどの危機が訪れることもなく、メリハリ的には薄目です。
どちらかと言えばコメディ寄りかなと思います。
本編「釣った魚、逃した魚」は終始マクミラン目線(攻目線)でしたが、
本作では、神子様・タカ目線(受目線)になります。
本編「釣った魚、逃した魚」では崇拝恋慕しているマクミラン目線だったので、大分神子様が神秘的に美化されています。
今回、神子様本人目線なので、所詮は今時の日本人。そこそこ俗です。
あと、一応、今回も調子に乗らないように文字数2300以下の縛りを設けてみました。
ですが、連載回数を30話で締めたかったので、
ラスト近くの回から、文字数2300を越えてしまいました。
予約投稿にて、毎日更新します。
ムーンライトさんにも投稿しています。
黒豹陛下の溺愛生活
月城雪華
BL
アレンは母であるアンナを弑した獣人を探すため、生まれ育ったスラム街から街に出ていた。
しかし唐突な大雨に見舞われ、加えて空腹で正常な判断ができない。
幸い街の近くまで来ていたため、明かりの着いた建物に入ると、安心したのか身体の力が抜けてしまう。
目覚めると不思議な目の色をした獣人がおり、すぐ後に長身でどこか威圧感のある獣人がやってきた。
その男はレオと言い、初めて街に来たアレンに優しく接してくれる。
街での滞在が長くなってきた頃、突然「俺の伴侶になってくれ」と言われ──
優しく(?)兄貴肌の黒豹×幸薄系オオカミが織り成す獣人BL、ここに開幕!
神獣様の森にて。
しゅ
BL
どこ、ここ.......?
俺は橋本 俊。
残業終わり、会社のエレベーターに乗ったはずだった。
そう。そのはずである。
いつもの日常から、急に非日常になり、日常に変わる、そんなお話。
7話完結。完結後、別のペアの話を更新致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる