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そっちだったか弟よ
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不安半分、期待半分で風呂から上がると、目の前にはスイーツやら小さいパフェが置いてあった
「じゃん、ケーキはどうせ明日食べるから、今日はこういうので豪遊しよう」
「また勝手に色々頼んだな…」
「今日は兄貴のお財布全解放と聞いております」
「まぁそうだけど」
「あ、そうなんだ」
「これくらいじゃ大した金額にはならんだろ」
「なんか優しいね、もしかして結構気にしてる?それとも下心?」
気にしてないというのは嘘になる、弟が割と大きく変わっていたのに、俺は最近自分の事しか見えていなかったのは事実だ。
「……下心9割かな」
しかしそんな苦い思いは悟られないように、冗談で弟のお尻を触る。
「え゛っ」
不意に触られてびっくりしたのか、すごいスピードで後退りをする
そして部屋の出っ張りで頭を打ち、鈍い音がした。
「い゛ったぁ…頭打った」
「おい、大丈夫か?」
「頭、打った」
「う、うん、見てたぞ」
「頭うったああああ」
後退りしたスピード同じくらいのスピードで胸に飛び込んでくる。
「ぐおっ、なんだいきなり」
そのまま弟に押し倒される形になる
「あのさぁ、さっきお風呂で見ちゃったんだけどさ」
ドキリとした、なにやら視線を感じたが、まさか危惧していた通り、バレていたなんて。
「もっかい見してよ」
しかもその上まさかすぎる発言が飛び出した。
「頭打っちゃったんだからさぁ、いいでしょ?」
頭の強打と引き換えになるようなモノなのだろうか
色々考えたが、この状況はそうする以外に解決方法が無いように思えた。
「わ、わかった、脱ぐ…」
観念して俺はズボンに手をかけた。
「あ、別に下は脱がなくてもいいよ」
「え?」
「いいならオレが勝手に見るね」
そうして捲り上げられる服
「これこれ…」
弟はおもむろに人差し指で俺の腹筋をぷにぷにと触る
「お前…腹筋をずっと見てたのか…?」
「うん、もっと触っていい?」
「あ、あぁ」
どうやら俺が思っていたものとは全然違っていた。
これはこれであんまり普通ではない状況といってしまえばそれまでなのだが。
「ふへへぇ」
腹筋を枕にして顔を擦り寄せている
「さっきも腕ずっと触ってたけど、そういうフェチだったのか…」
「いや、そういうわけではなかったんだけどね?なんか目覚めたっぽい」
「また突然だなぁ…」
弟は突然何かをするようなのは昔からそうであった。
ふと、弟が突然いなくなる、そんな事もあるんだろうかと思い。
それがすごく怖くなって、俺は弟の頭に手を置いた。
「あは、頭はもう大丈夫だって」
くすぐったそうにしている弟の存在ひとつひとつをこの手に確かめるように、俺は弟を撫でた。
「じゃん、ケーキはどうせ明日食べるから、今日はこういうので豪遊しよう」
「また勝手に色々頼んだな…」
「今日は兄貴のお財布全解放と聞いております」
「まぁそうだけど」
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そして部屋の出っ張りで頭を打ち、鈍い音がした。
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「あ、別に下は脱がなくてもいいよ」
「え?」
「いいならオレが勝手に見るね」
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くすぐったそうにしている弟の存在ひとつひとつをこの手に確かめるように、俺は弟を撫でた。
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