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プロローグ
第肆話 彼女が壊れるまで
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吐き気に耐えながら佳奈は詩織に手を引かれて歩く。
玄関に辿り着くと、外は激しい雨が降り続いていた。
そして、それよりも絶望的なのは、学校はまるで崖の上に出来ており、唯一の橋が既に落ちていることだった。
それを見た佳奈を詩織は直ぐに抱き締める。不安にならないよう、パニックにならないよう。
そんな中で佳奈は目を閉じ顔を上に向け、何かを待つ。
何を待っているかを悟った詩織は、そのまま佳奈に口付けを交わす。
離れた佳奈は頬を染め、唇に手を当てて嬉しそうにはにかむ。
それがいわゆる「吊り橋効果」によるものだと、気付いているのかいないのか。
暫く学校を回った二人、その内に佳奈は太ももを擦り合わせて、涙目で詩織を見上げる。
直ぐに女子トイレに移動した二人、足首に鎖が繋がれている為個室迄一緒に入る事になる。
耳を塞ぎ、扉を向く詩織に佳奈は顔を赤くしてズボンと下着を脱いでいく。
便座に座り、用を足すと、突如黒い靄が個室の壁から現れて彼女にまとわりつく。
目と耳を閉じている詩織は背後で佳奈が黒い靄に襲われていることに気付かない。
身体が全く動かない、靄が下腹部に集まるとそのまま彼女の曝け出した処から、彼女の中に入って行く。
舌が痺れて声が出せない、そんな彼女の口にも靄が入り込み、彼女は小刻みに痙攣する。
詩織が目と耳を離して背後を振り返ると、着衣が乱れ全身を汗に濡らし、涙と鼻水と唾液で顔はぐちゃぐちゃ、下腹部には愛液で濡れてぐったりしている佳奈の姿があった。
「詩織、さん、身体が、熱い、それに、ここも、ジンジンするの……」
股を左手で、胸を右手で掴みながら、真面目そうだった彼女が詩織に対して自慰行為を見せ付ける。
「そう、そしてここでパートナーは貴女の上に乗り、そのまま口づけを交わしながら、その柔らかな乳房に触れる。指で弾くだけで全身を快楽が駆け巡り、パートナーは彼女の自慰行為で自らも溺れる」
「な、なにを、言って……」
「ここはあくまで、一人を壊す場所なの。もう貴女は呪いに掛けられた」
「呪い……?」
「人間は生理現象として必ずトイレに行きたくなる。赤い糸に繋がれたまま、パートナーと一緒に。そしてパートナーは必ず目と耳を塞ぎ、少女は下半身を曝け出す。まぁ用を足すのだから当然だけど。そして一番気持ちが緩んだ中で、その心に呪いを注ぐ。それが貴女が見た黒い靄」
「あ、あぁ、貴女は、まさか……!」
「そう、このお呪いと呪いを作った張本人。大丈夫、貴女はこれ以降正常な判断が出来なくなる、たとえ真実を知っても知らなくても、貴女は最早呪いに掛けられているのだから」
乳首を吸い付き、手で転がす。
引きはがそうとする意思とは裏腹に、身体は勝手に詩織を抱き寄せる。
絶頂を迎え、トイレに潮が吹きだすが、放尿しているように個室に音が響き渡る。
それだけで佳奈は羞恥でどうにかなりそうなのに、その羞恥すらも佳奈は自慰行為に使っていた。
「聞かれる、詩織さんに、でも、こんな恥ずかしい私を、見て欲しい、いや、聞かないで、やだ、分からない、分からないよぉ……」
「快楽に溺れなさい。快楽に溺れ、この恐怖を忘れ、そして思い出しなさい。貴女の今の立場を」
意識を失う彼女、その言葉が果たして彼女の耳に届いているのか。
彼女の唇に自らの唇を当て、舌を入れる。
ねっとりと絡む舌同士に、お互いの唾液が絡み合う。
喉を通る甘い感覚に、意識は無くても恍惚とした表情を佳奈は浮かべる。
昨晩まで将来の為に勉強し、教師たちからも評判の良い真面目な性格の彼女は、今はもう居ない。
快楽に溺れ、恍惚の笑みを浮かべ、乳首を立たせて、愛撫でトイレを汚した少女は、幸せそうな表情を浮かべる。
その幸せな時間が壊れる瞬間を、詩織は楽しみにしていた。
玄関に辿り着くと、外は激しい雨が降り続いていた。
そして、それよりも絶望的なのは、学校はまるで崖の上に出来ており、唯一の橋が既に落ちていることだった。
それを見た佳奈を詩織は直ぐに抱き締める。不安にならないよう、パニックにならないよう。
そんな中で佳奈は目を閉じ顔を上に向け、何かを待つ。
何を待っているかを悟った詩織は、そのまま佳奈に口付けを交わす。
離れた佳奈は頬を染め、唇に手を当てて嬉しそうにはにかむ。
それがいわゆる「吊り橋効果」によるものだと、気付いているのかいないのか。
暫く学校を回った二人、その内に佳奈は太ももを擦り合わせて、涙目で詩織を見上げる。
直ぐに女子トイレに移動した二人、足首に鎖が繋がれている為個室迄一緒に入る事になる。
耳を塞ぎ、扉を向く詩織に佳奈は顔を赤くしてズボンと下着を脱いでいく。
便座に座り、用を足すと、突如黒い靄が個室の壁から現れて彼女にまとわりつく。
目と耳を閉じている詩織は背後で佳奈が黒い靄に襲われていることに気付かない。
身体が全く動かない、靄が下腹部に集まるとそのまま彼女の曝け出した処から、彼女の中に入って行く。
舌が痺れて声が出せない、そんな彼女の口にも靄が入り込み、彼女は小刻みに痙攣する。
詩織が目と耳を離して背後を振り返ると、着衣が乱れ全身を汗に濡らし、涙と鼻水と唾液で顔はぐちゃぐちゃ、下腹部には愛液で濡れてぐったりしている佳奈の姿があった。
「詩織、さん、身体が、熱い、それに、ここも、ジンジンするの……」
股を左手で、胸を右手で掴みながら、真面目そうだった彼女が詩織に対して自慰行為を見せ付ける。
「そう、そしてここでパートナーは貴女の上に乗り、そのまま口づけを交わしながら、その柔らかな乳房に触れる。指で弾くだけで全身を快楽が駆け巡り、パートナーは彼女の自慰行為で自らも溺れる」
「な、なにを、言って……」
「ここはあくまで、一人を壊す場所なの。もう貴女は呪いに掛けられた」
「呪い……?」
「人間は生理現象として必ずトイレに行きたくなる。赤い糸に繋がれたまま、パートナーと一緒に。そしてパートナーは必ず目と耳を塞ぎ、少女は下半身を曝け出す。まぁ用を足すのだから当然だけど。そして一番気持ちが緩んだ中で、その心に呪いを注ぐ。それが貴女が見た黒い靄」
「あ、あぁ、貴女は、まさか……!」
「そう、このお呪いと呪いを作った張本人。大丈夫、貴女はこれ以降正常な判断が出来なくなる、たとえ真実を知っても知らなくても、貴女は最早呪いに掛けられているのだから」
乳首を吸い付き、手で転がす。
引きはがそうとする意思とは裏腹に、身体は勝手に詩織を抱き寄せる。
絶頂を迎え、トイレに潮が吹きだすが、放尿しているように個室に音が響き渡る。
それだけで佳奈は羞恥でどうにかなりそうなのに、その羞恥すらも佳奈は自慰行為に使っていた。
「聞かれる、詩織さんに、でも、こんな恥ずかしい私を、見て欲しい、いや、聞かないで、やだ、分からない、分からないよぉ……」
「快楽に溺れなさい。快楽に溺れ、この恐怖を忘れ、そして思い出しなさい。貴女の今の立場を」
意識を失う彼女、その言葉が果たして彼女の耳に届いているのか。
彼女の唇に自らの唇を当て、舌を入れる。
ねっとりと絡む舌同士に、お互いの唾液が絡み合う。
喉を通る甘い感覚に、意識は無くても恍惚とした表情を佳奈は浮かべる。
昨晩まで将来の為に勉強し、教師たちからも評判の良い真面目な性格の彼女は、今はもう居ない。
快楽に溺れ、恍惚の笑みを浮かべ、乳首を立たせて、愛撫でトイレを汚した少女は、幸せそうな表情を浮かべる。
その幸せな時間が壊れる瞬間を、詩織は楽しみにしていた。
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