鬱病患者に愛を込めて

青木 哲生

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プロローグ

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 主人公の俺は、大学を中退し近くにある工場で働き始める。つまらない単純作業と、魅力のない同僚に飽き飽きするものの、そこから抜け出そうという気概が俺にはなかった。そんななか、その工場で知り合った女と俺は恋人の関係になる。同時期に、俺と同い年の新人がやってくる。そいつは俺と同じく負犬で、馬があった俺たちは親友になる。

 ようやく、俺の人生もいい方向に向かっているように見えた。だけれども、人生てのは面倒なもんで、いつも問題が起きるんだ。一度結んだ信頼関係は、またもほつれていき、俺は全てに絶望する。俺はこのうらぶれた環境から抜け出すことを決める。
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