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Chit-Chat! 1

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<作者より>
2021年2月のツイートをまとめた、短いトーク集です。
時事ネタや場所などの固有名詞、小説本編とは矛盾する内容もあります。
実際にあるようなないような、曖昧な設定でお楽しみください。
また、画像がないと意味がわからないものもあります。

※本作品は、先行してボイスドラマをYouTubeで公開しています。
ご興味がありましたら、是非「キタコミ」で検索してみてください!

  1

涼夏「千紗都の嫌がることがしたい」
絢音「わかるよ」
涼夏「何されると嫌?」
千紗都「財布の中に時々五百円玉が入ってたら、すごく怖くて嫌かも」
涼夏「なるほど」
絢音「涼夏、騙されてるよ」

  2

千紗都「はぁ。シュークリームを買って半分くれる優しい友達いないかなぁ」
涼夏「ん? 食べたいの? いいよ」
千紗都「ダメだよ!」
涼夏「なんだ? どうした?」
千紗都「私を甘やかさないで!」
涼夏「いや、シュークリームくらいいいけど」
千紗都「私をなじって!」
涼夏「一緒に食べよ?」

  3

千紗都「二人は私がいない時はどんな話をしてるの?」
涼夏「レアケースだな」
絢音「こないだ一緒に帰った時、何話してたっけ」
涼夏「下着の色の話じゃなかった?」
絢音「ああ、そうだ」
千紗都「えっ、何その話」
涼夏「まあ、それはいいんだけどさぁ」
千紗都「よくないし。むっちゃ気になる」

  4

涼夏「ジャンケンで勝った方が千紗都の服を1枚脱がす遊びをしよう」
絢音「負けられない戦いがここにある」
千紗都「なんだそれ」
涼夏「ジャンケンポイッ」
絢音「私の勝ち! じゃあ、スカートを……」
千紗都「……」
絢音「止めてよ」
千紗都「部員の茶番に付き合うのも、部長の務めかなって」

  5

千紗都「雨なのに傘がない」
涼夏「私の傘に入ってく?」
絢音「私のでもいいよ?」
涼夏「私でしょ。先に言ったし」
絢音「心の中では先に言ってた」
千紗都「私が涼夏の傘を借りて、二人で絢音の傘で帰るとか」
涼夏「意味がわからない」

  6

涼夏「千紗都のマフラーになりたい」
千紗都「……」
涼夏「その目! ゾクゾクする」
千紗都「私も、涼夏の下着になりたい」
涼夏「無理しないで。千紗都はそんなこと言う子じゃない!」
千紗都「夏の暑い日がいい。ぐっしょり蒸れたい」
涼夏「私が悪かったから! 無理しないで!」

  7

涼夏「私の方が千紗都のこと好きだし」
絢音「私だと思うな」
涼夏「私だって!」
絢音「そうでもないよ」
千紗都「……」
涼夏「そろそろ言ってよ」
千紗都「何を?」
涼夏「私のために争わないで、みたいなの」
千紗都「仲良さそうだなって思って見てた」
絢音「仲はいいね」

  8

千紗都「奈都は、寝る前って何してる?」
奈都「えっ? 寝る前? なんでそんなこと聞くの?」
千紗都「別に普通の質問だと思うけど」
奈都「そ、そうかなぁ。チサは?」
千紗都「YouTube見たりとか?」
奈都「ああ、そういうの? そっか。そうだよね!」
千紗都「えっ? 何?」

  9

千紗都「涼夏って、結構遊びについて真剣に考えてるよね」
涼夏「そりゃ、帰宅部だし。それが帰宅部の部活動でしょ?」
千紗都「別に帰るだけでもいいとは思うよ?」
涼夏「千紗都、部活は真面目にやって」
千紗都「えーっ!?」

  10

千紗都「風が春っぽくなってきたね」
涼夏「突然詩人だね」
千紗都「どこが?」
涼夏「風が、春っぽく……くくっ」
千紗都「待って! 普通でしょ?」
涼夏「千紗都、おかしい! あははっ!」
千紗都「待って! ほんとに普通だって!」

  11

涼夏「バタフライエフェクトってなんだっけ」
千紗都「蝶が飛ぶやつだよ」
涼夏「蝶が飛ぶとどうなるの?」
千紗都「花が揺れる」
涼夏「小さいエフェクトだな」
千紗都「まあ、蝶だしね」

  12

奈都「……」
千紗都「何?」
奈都「ううん。なんでもない」
千紗都「今、胸を見てたよね?」
奈都「み、見てないよ!」
千紗都「見てたって」
奈都「その下の肋の動きを見てた! 透視で!」
千紗都「怖……」
奈都「えっ? あれ?」
千紗都「近寄らないで……」

  13

涼夏「どうしたら千紗都との仲を、さらに深められるのか」
千紗都「目標を設定するといいんじゃない?」
涼夏「目標……つまりゴール?」
千紗都「うん」
涼夏「結婚」
千紗都「そういうのじゃなくて」
涼夏「どういうの?」
千紗都「わかんないけど」

  14

涼夏「中学の時、部活で大量のクッキーを焼いたことがあって、まあまあ楽しかった」
千紗都「青春だ。私が一人寂しく泣いてた時に、大量のクッキーを」
涼夏「一人寂しく泣いてた千紗都に、私の焼いたクッキーをあげたかったよ」
千紗都「泣きながら食べるよ」
涼夏「ほら、お食べ」
千紗都「惨めだ」

  15

千紗都「料理部って、ひたすら作って食べるんでしょ?」
涼夏「そんなことはないけど」
千紗都「その割には涼夏って、太ってないよね」
涼夏「見たように話すね」
千紗都「見たよ」
涼夏「どうだった?」
千紗都「今、体の感想はどうでもいいから」
涼夏「気になる年頃なの」

  16

涼夏「米FDA!」
絢音「突然のフジドリームエアラインズ」
涼夏「突然の飛行機」
絢音「名古屋からアメリカに」
涼夏「国際線は特別な色にしてほしいね」
絢音「カラフルだもんね」
涼夏「私は乗ったことがない」
絢音「私もないかな。写真でしか見たことがない」
涼夏「伝説上の存在!」

  17

涼夏「今から、サ行禁止ね」
千紗都「わた……お、俺の名前はどう……だ?」
涼夏「俺! ちーちゃんが、俺!」
千紗都「唐突なちーちゃん。えっと……お前は……」
涼夏「お前! 口の悪いちーちゃん可愛い!」
千紗都「俺とお前はBFF」
涼夏「BFF! ちーちゃん、おもろい!」

  18

涼夏「私もサブチャンネル作ろうかな」
千紗都「えっ? メインチャンネルはどこ?」
涼夏「ないけど。先にサブチャンネルって良くない?」
千紗都「何のサブなの?」
涼夏「将来出来るであろう、メインチャンネルの」
千紗都「涼夏のお料理チャンネル」
涼夏「今日見た鳩」
千紗都「それはそれか」

  19

涼夏「私、ボードゲームに出てくる、『最近何々した人からゲームを始めます』って好きなんだよね」
千紗都「最近ヤギを食べた人から」
涼夏「どんなテーマのゲームなんだ?」
千紗都「最近いじめられた人から」
涼夏「千紗都、何かあったの? 大丈夫?」
千紗都「大丈夫。憐れまないで」

  20

涼夏「千紗都はエロくない!」
千紗都「そうかもね」
涼夏「なんで平然としてるの?」
千紗都「えっ? エロくないのはいいことでしょ?」
涼夏「どう思う?」
絢音「千紗都にはガッカリした」
千紗都「待って。二人ともおかしいから!」
涼夏「まあ、容姿はエロいからいっか」
千紗都「サイテー」

  21

奈都「中学の時、チサがGoogle翻訳の発音機能で、『千紗都、大好き』って言わせてるのを見て、私は泣いた」
千紗都「いや、してないし」
涼夏「千紗都、本当に寂しかったんだね」
千紗都「してないって」
奈都「ずっと守ってあげようって、その時思った」
涼夏「私も」
千紗都「してないってば!」

  22

涼夏「千紗都の核心に近付いてきた気がする」
千紗都「何もないけど。私、量産型の女子高生だと思う」
奈都「チサは異世界から日本に転生してきたんだ」
千紗都「してないよ」
奈都「記憶を、失ってるんだ」
涼夏「だと思った」
千紗都「いや、思ってないでしょ」
涼夏「まあ、うん」

  23

涼夏「ナッちゃんって、独特の考え方するよね」
奈都「そうかなぁ。一般的なオタクの思考だと思う」
涼夏「……」
千紗都「ウケる」
奈都「笑い事じゃないし!」
千紗都「涼夏に、『あー、そうだね』って顔されると、心に来るでしょ」
奈都「泣くところだった」
涼夏「……」
奈都「もうやめて!」

  24

絢音「ナツって、全然オタクっぽくないのに、思考はオタクだよね」
奈都「ちゃんと生身の人間とも交流してるし」
絢音「それは生身の人間以外と交流してる人の台詞だね」
奈都「人間には二種類あるの」
絢音「うんうん」
奈都「……なんか、楽しそうだね」
絢音「ナツって面白いね」

  25

奈都「私、チサと付き合えるようになるために、何度もループしてるの」
千紗都「……」
奈都「その、オタク死ねみたいな目で見るの、やめて」
千紗都「見てないし。いつからやり直してるの?」
奈都「少しずつ過去を確定させて、今は高1から」
千紗都「確定させた結果があれなの?」
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