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今日の貴女は… とっても小悪魔ちゃんだね?

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リョウside

  失礼しまぁす

リョウ「遅くなっちゃったゴメンね」
 
 ふうちゃんの部屋に、おジャマしてふうちゃんをベッドへ寝かせ、布団を掛けて


 …ふうちゃん

  綺麗な顔…
 
 その寝顔に俺は… 釘付けになっちゃって

 その美しい白い肌に… 頬に

 チュ

 
"うぅん…"

リョウ「ゴ、ゴメン…」

 俺ってバカ!

 堪え切れずに、ふうちゃんの頬にキスして起こしちゃって

 焦点が合わないのか、ボーッと俺を

 "見つめてる" ふうちゃん


リョウ「ふうちゃん?」

 声を掛けると、おもむろにふうちゃんは起き上がって

リョウ「ふうちゃん大丈夫?… 俺… 起こしちゃってゴメン」

風華「そっか… 御厨さんがここまで運んで下さったんですね?ありがとうございました」


 …頭下げられちゃったよ…

 (タブンこの時にね、俺無意識にふうちゃんのベッドに座ったんだと思う… 少しして気付く事になるんだけど…)

 …あの俺… ふうちゃんの頬にキスしたし、オマケにチョー先生の約束破って長居してるし…


 そんな俺に対して、貴女のあまりにも純粋無垢な…

 俺をも、真っ白な心に… 色々な穢れとか罪から解き放ってくれるような…


リョウ「ホントにね… 俺、一生貴女には敵わ無いんだろうな…」

風華「御厨さん… 今日はとってもセンチメンタル…」

 ぇ?

 ふうちゃんが俺にぎゅって… ぎゅって抱きついて来て…


 (マジ俺チョー先生に言い訳出来無いよ。ぁ!ヤベふうちゃんのベッドに… 腰掛けてるし!)

 
 ふうちゃんの性格じゃ、相当の勇気を絞って俺の事を、抱き締めてくれたんだって分かる

 
 ふうちゃんの胸の鼓動が

 ドクドクって…


風華「御厨さん?明日お出掛けしませんか?」


(……)


リョウ「…… ふうちゃん… なんだか今日のふうちゃんは… とっても小悪魔ちゃんだね?」


リョウ『ふうちゃん?御厨さん呼びに戻ってますよ?』

 普通ならきっと… からかっちゃうハズなのに… タイミングを逸した

 というより…


 あまりのふうちゃんの

 
 可愛さに

 
 クラクラし過ぎて…


 手玉に取られたボクなのでした


 







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