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男のケジメ2

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  英士「の割に、そういう事するか?昨日『話し合え』って言って『何もかも言う事が正しい訳じゃないけれど、何でもお互いに想いを伝えあっていこう』そういう話しをしたんだ。って御厨くんに聞いたけど… 二人はさ、自分が特に気を付けないといけない事分かる?」

リョウ「俺は、ここは大事な場面。って時でも、相手を煙に巻こうとしてしまったリ、誤魔化して本音を中々言わない所…」

風華「私は、言って良い事。言っちゃいけない事?どっちだろう?と考えてしまって。言わない事で、相手に誤解を与えたりしてしまう所」

英士「それだけきちんと自己分析が出来てるなら大丈夫だ。それを使っても良い場面、そうでない場面を間違えたり、ずっと、そんな事続けていたら… 不信感が増して、誤解が生じて、スレ違う原因になってしまう。それに気を付けて二人に頑張って欲しいんだ。俺は」

リョウ.風華「ありがとうございます」

倫「流石。山乃さん、奥が深い。やっぱすげぇな」


 杏さんと、梨佳さんは頷いていて


敦士「全く。御厨くんは、強運の持ちと主だな… 親父と美樹さんが来るの遅れて良かったな」

リョウ「確かに。俺の態度や、言葉を見られたり聞かれてたらお付き合の許可なんて… 出そうも無いですもんね?」


 やはりその事が目的で
 
 『男のケジメ』

 って言って下さったんですね?

 (何か緊張して来た…)


 山乃さんと敦士さん、兄達に。杏さん、源本さんと梨佳さんも揃っているこの状況


 …カチャ…

 開いた扉の外… 凄い機嫌の悪そうなパパが… そして美樹さん…

 困った様な、何とも言えない表情でパパの隣に佇んでいて

リョウ「本日、貴重なお時間を取って頂いて、ありがとうございました。宜しくお願い致します」

 



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