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貴女を守るから

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 リョウside

 リョウ.風華「ただいま戻りました」

 俺とふうちゃんがリビングに入ると…
 
 イヤ… 俺が抱えていた風呂敷包みを見ると、 子供達の視線が一斉にそこに集まって、瞬間パーって嬉しそうな表情に…

 女の子にさ、思い物待たせるなんて男としてダメでからね

 そりゃ私(ワタクシ)が持ちますよ

子供達「美味しい!」

 ただいまリビングでは

相田「特別だぞ」

 って、厨房の相田さんが子供達にチーズケーキと、大福と麦茶を

リョウ「特別って割には…」

 チーズケーキは、いつもは1ホールを6等分にした大きさくらいのが、一人ぶんなんだけどさ、その1/2は付いてるし大福だって半分…

相田「きっと、御厨シェフがご実家から持って帰って来られんじゃないかな?と思いまして、3時のオヤツをちょっとクッキー1枚に抑えまして(笑)」

リョウ「アハハ!なるほど!けどさ、思惑が外れたらどうするつもりだったのよ?(笑)」

相田「本当ですよね(笑)」

心紀「ホント、勉強になる。相田さんの料理に対する姿勢や、子供達への対応の仕方。後3ヶ月くらいしかないや。それまでにもっといっぱい教わって、吸収しなきゃ…」

リョウ「冴多さん…」

心紀俺も頑張らなくちゃ。リョウとふうちゃんが『男のケジメ』『女のケジメ』を付けたように。珠稀ちゃんがさ『ご両親にご挨拶をしたいです』って言ってくれたの。同時に『けど私なんかで本当に良いでしょうか』って… それってさ、男としてまだまだ頼りないって事じゃん?俺には『貴女しかいないんだよ?守るから』って伝え続けなきゃ。俺は、珠稀ちゃんに不安を抱かせるような人間のままで居たくない。強くなりたいんだ」

 そう言って、子供達が美味しそうに食べてる の見守りながら、微笑んでいる珠稀ちゃんを見つめている冴多さん

 ふうちゃんも微笑んでいて…



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