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真実の姿
救出作戦 2
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迫る影に気付く衛兵。
「なっ、何奴!! ぐぁあ!!」
叫ぶ頃にはポトムの剣が兵士を襲い、地面に強かに打ち付けられる。
鎧の上から力任せに振るわれた一撃だったので、傷は浅く、衛兵は直ぐに起き上がると剣を抜き放った。続けてもう一人の兵士がポトムの頭の上に剣を振り下ろす。だがそれは、ラインハルトの振りをする男が何とか受け止めた。
「なっ!? それは……槍? まさか……!」
兵士は仰天して、顔を隠した男を見る。冷静な目で見れば、例え顔が隠れていようがラインハルトと違うことには気づけただろう。だがかつてのラインハルトの実力を知り、その男が盗賊団に与したことを知り、その男の師が今日処刑されることを知る兵士には、眼前にいるその男が、ラインハルトにしか見えなかった。
「賊が出たぞぉぉおお! ラインハルトだ!! 援軍求む! 援軍求む!!」
衛兵が忽ち声を上げた。
すると彼らが守る門の奥、城の入口に集っていた兵士が、わらわらと湧いて出てくる。数にして五十程度。皆剣と盾を構え、戦闘準備は万全だ。
軍の一連の反応を受け、ポトムはあからさまに慌て、叫びをあげた。
「くそっ! 一時撤退だ!!」
痛々しい傷をこれでもかというほど見せつける。それから五人の囮部隊は、ラインハルトに扮した男を残し、脱兎のごとく逃げ始めた。
「逃げたぞ! 追え! 追ええ!!」
それを追って、その場にいる兵士の七割が追跡を開始する。続いて城から躍り出る兵士達も、ポトムたちを追いかけた。やがて残る三割の兵士に囲まれたラインハルト擬きも、なんとかその場から逃げ出した。英雄の卵に匹敵するその実力に、兵士たちが怯えてくれたおかげだろう。結果、最終的には城から現れた百近い兵士をその場から連れ去ることに成功した。
続いて、ラインハルトら本隊が行動を開始する。
残ったのは男女入り乱れた十六の戦士群。各員は颯爽と物陰から躍り出ると、城門目掛け駆け出す。
門の奥からは、先程賊を追いかけた兵士に変わる門番が現れようとしている。
ラインハルトは速度そのままに兵士に近づくと、手にした槍を振り回した。
「お前は! ……ぐっ!!」
遠心力により威力が増した柄は、兵士の首を打ち付ける。その衝撃に耐えきることは出来ず、二人の兵士が気を失った。
「こっちだ!!」
ラインハルトは背後に続く仲間たちに声をかけ、城内へと侵入する。
目の前に現れる兵士を瞬く間に打倒し、速やかに侵入経路を確保していく。
幸いなことに魔法の木がある中庭は入口にほど近い。先の囮部隊の功績もあって、ラインハルトたちは然程時間もかからずに中庭に侵入することに成功した。
そこには懐かしい光景が広がっていた。
いつも昼寝をしていた木の洞。夏には黄色の花が鮮やかに咲く魔法の木。だが懐かしいのはこれだけだ。いつもは兵士が集い談笑する憩いの場だった中庭が、今では殺気立った兵士で埋め尽くされている。
中庭に侵入した義賊団一同は、ついに発見した。
魔法の木の正面に設けられた斬首台。そこに張り付けられたジンの姿を。
「ジン!!」
思わずラインハルトは叫んだ。いつも身に着ける真っ赤な外套はボロボロで、いつも綺麗に磨かれていた鎧も傷だらけだ。また、むき出しの肌には幾つもの傷が刻まれており、凄惨な扱いを受けていたことが分かる。
「おお、ライン……すまんな。不覚を取った」
いつもの覇気を感じられぬ師の声に、ラインハルトは拳を強く握りしめる。
ラインハルトの視線を隔てるように、見覚えのある男が割って入った。
短い金の髪。純金の羽の徽章。うっすらと笑みを湛えるその男は、先日ラインハルトを降した英雄の卵、スィックル・カーンだ。
スィックルは斬首台の前に立つと、あの剣を抜き放った。
「まったく……あのままどこかで隠れて大人しく暮らしていればいい物を」
彼は剣を数度軽く振る。その度に近くに生えた草花が散っていく。
「本当に縁があるな、お前とは」
そういって、ラインハルトは顔を顰めた。
暫し睨み合う両者だったが、その間にエリスが割り込んだ。
少女は鋭くスィックルを睨みつける。
「……なぜ貴方は、あのような取引を隠蔽する皇国に与しているのです!」
スィックルは素振りをしていた手を止めると、煩わしそうにエリスを見た。
「あの様な取引とは、先日の夜の件ですか、お嬢さん」
「ええ、商品と称したあの荷の中には、まだ年端も行かない子供が入っていたはず……貴方はそれを知らなかったのですか!?」
「いえ、知っていましたよ。あの中には、ドワーフとエルフの幼子が入っていました。で……それが何か?」
「なっ!? 異種族であれば尚の事です! 貴方たちは戦争でも起こそうというのですか!?」
けたたましい金切り声に、スィックルは眉を顰める。
唐突に、エリスはラインハルトに引き寄せられた。スィックルが、あの剣を振るったのだ。
飛翔する斬撃がエリスのいたところを通過し、その背後にある壁に大きな傷をつける。その際の音が鳴りやむ頃、スィックルは再び口を開いた。
「どこで誰が何をしていようとも、皇国が平和ならばどうでもいいのですよ。あらゆる罪人が存在せず、悪事が行われない理想郷……だからこそこの国は、多くの人に崇められ、求められるのです」
「それのどこが健全ですか! 全ての汚点を覆い隠し、見せかけの平和を取り繕ったところで、その先に真の平和は訪れないわ!」
「それは、貴女方から見た一つの見解でしかありません。我々の見解をお教えしましょう。『国は必ずしも健全である必要はなく、仮初でも住む者が平和を享受できていれば良い』のです。貴女方もここに来るまでの道中で、この街に暮らす人々の顔を見たでしょう? 誰かが泣いていましたか? 誰かが悲しんでいましたか? 誰かが嘆いていましたか? 皆、幸せそうに笑っていたのではありませんか? それが答えなのですよ。人間は、真実を知らなくても平和を享受できるのです。例え盗難があっても、殺人があっても、罪人の処刑があったとしても、公表されなければ、無垢なる国民は誰も傷つくことはないのです」
スィックルの演説の最中、彼の後方に並ぶ兵士に入れ替わりが起こる。
安物の剣と盾、鎧を身にまとっていた兵士から、高級な武具に身を包む羽の徽章を身に着ける兵士らに。
現れた英雄の卵は全部で七人。
誰もがスィックルと同等の力を持つ特異階級兵だ。
ラインハルトは師の槍を構え、スィックルに尋ねた。
「これは、法皇の意思なのか? それとも……」
「ああ、お前はさぼり魔だから知らなかったか……法皇様は、大分前から名ばかりの存在となっている。今この国の実権を握るのは、皇国軍の総帥様だ。とても聡いお方で、おかげでこうして平和神話が保たれている」
スィックルの答えに、ラインハルトは苦笑した。
「聡い? ふふっ、本当に聡ければ、このような有様になってはいないだろうに。ま、薬も買えずに苦しむ幼子にも気付かぬお前だ。分かる筈もないか……兎も角安心したよ。敵は兵士だけということだろう? 剣を握らぬ者を刺すのは、俺としても心苦しいからな」
ラインハルトの言葉に、今度はスィックルが微笑む。
「くくく、死にぞこないが威勢の良いことを。この状況を見て良くそんなことを言えたものだ。その己惚れ具合、尊敬にも値するよ。……さて、自らの立場を勘違いしているお前に敬意を表して、一つ教鞭をとってやろうか」
「ほほう。一体何を教えてくれるんだ?」
「何、簡単な話さ。どんな考えを持ってこんな馬鹿な真似をしているかは分からない。だが真実は至極簡単だ。お前たちは、法皇が済む城に無断で上がり込む害虫、つまりは……悪事を働く罪人ということだ!」
英雄の卵たちが弾けるように飛び出した。スィックルもまた、剣を構えてラインハルトへ突進を開始する。
「なっ、何奴!! ぐぁあ!!」
叫ぶ頃にはポトムの剣が兵士を襲い、地面に強かに打ち付けられる。
鎧の上から力任せに振るわれた一撃だったので、傷は浅く、衛兵は直ぐに起き上がると剣を抜き放った。続けてもう一人の兵士がポトムの頭の上に剣を振り下ろす。だがそれは、ラインハルトの振りをする男が何とか受け止めた。
「なっ!? それは……槍? まさか……!」
兵士は仰天して、顔を隠した男を見る。冷静な目で見れば、例え顔が隠れていようがラインハルトと違うことには気づけただろう。だがかつてのラインハルトの実力を知り、その男が盗賊団に与したことを知り、その男の師が今日処刑されることを知る兵士には、眼前にいるその男が、ラインハルトにしか見えなかった。
「賊が出たぞぉぉおお! ラインハルトだ!! 援軍求む! 援軍求む!!」
衛兵が忽ち声を上げた。
すると彼らが守る門の奥、城の入口に集っていた兵士が、わらわらと湧いて出てくる。数にして五十程度。皆剣と盾を構え、戦闘準備は万全だ。
軍の一連の反応を受け、ポトムはあからさまに慌て、叫びをあげた。
「くそっ! 一時撤退だ!!」
痛々しい傷をこれでもかというほど見せつける。それから五人の囮部隊は、ラインハルトに扮した男を残し、脱兎のごとく逃げ始めた。
「逃げたぞ! 追え! 追ええ!!」
それを追って、その場にいる兵士の七割が追跡を開始する。続いて城から躍り出る兵士達も、ポトムたちを追いかけた。やがて残る三割の兵士に囲まれたラインハルト擬きも、なんとかその場から逃げ出した。英雄の卵に匹敵するその実力に、兵士たちが怯えてくれたおかげだろう。結果、最終的には城から現れた百近い兵士をその場から連れ去ることに成功した。
続いて、ラインハルトら本隊が行動を開始する。
残ったのは男女入り乱れた十六の戦士群。各員は颯爽と物陰から躍り出ると、城門目掛け駆け出す。
門の奥からは、先程賊を追いかけた兵士に変わる門番が現れようとしている。
ラインハルトは速度そのままに兵士に近づくと、手にした槍を振り回した。
「お前は! ……ぐっ!!」
遠心力により威力が増した柄は、兵士の首を打ち付ける。その衝撃に耐えきることは出来ず、二人の兵士が気を失った。
「こっちだ!!」
ラインハルトは背後に続く仲間たちに声をかけ、城内へと侵入する。
目の前に現れる兵士を瞬く間に打倒し、速やかに侵入経路を確保していく。
幸いなことに魔法の木がある中庭は入口にほど近い。先の囮部隊の功績もあって、ラインハルトたちは然程時間もかからずに中庭に侵入することに成功した。
そこには懐かしい光景が広がっていた。
いつも昼寝をしていた木の洞。夏には黄色の花が鮮やかに咲く魔法の木。だが懐かしいのはこれだけだ。いつもは兵士が集い談笑する憩いの場だった中庭が、今では殺気立った兵士で埋め尽くされている。
中庭に侵入した義賊団一同は、ついに発見した。
魔法の木の正面に設けられた斬首台。そこに張り付けられたジンの姿を。
「ジン!!」
思わずラインハルトは叫んだ。いつも身に着ける真っ赤な外套はボロボロで、いつも綺麗に磨かれていた鎧も傷だらけだ。また、むき出しの肌には幾つもの傷が刻まれており、凄惨な扱いを受けていたことが分かる。
「おお、ライン……すまんな。不覚を取った」
いつもの覇気を感じられぬ師の声に、ラインハルトは拳を強く握りしめる。
ラインハルトの視線を隔てるように、見覚えのある男が割って入った。
短い金の髪。純金の羽の徽章。うっすらと笑みを湛えるその男は、先日ラインハルトを降した英雄の卵、スィックル・カーンだ。
スィックルは斬首台の前に立つと、あの剣を抜き放った。
「まったく……あのままどこかで隠れて大人しく暮らしていればいい物を」
彼は剣を数度軽く振る。その度に近くに生えた草花が散っていく。
「本当に縁があるな、お前とは」
そういって、ラインハルトは顔を顰めた。
暫し睨み合う両者だったが、その間にエリスが割り込んだ。
少女は鋭くスィックルを睨みつける。
「……なぜ貴方は、あのような取引を隠蔽する皇国に与しているのです!」
スィックルは素振りをしていた手を止めると、煩わしそうにエリスを見た。
「あの様な取引とは、先日の夜の件ですか、お嬢さん」
「ええ、商品と称したあの荷の中には、まだ年端も行かない子供が入っていたはず……貴方はそれを知らなかったのですか!?」
「いえ、知っていましたよ。あの中には、ドワーフとエルフの幼子が入っていました。で……それが何か?」
「なっ!? 異種族であれば尚の事です! 貴方たちは戦争でも起こそうというのですか!?」
けたたましい金切り声に、スィックルは眉を顰める。
唐突に、エリスはラインハルトに引き寄せられた。スィックルが、あの剣を振るったのだ。
飛翔する斬撃がエリスのいたところを通過し、その背後にある壁に大きな傷をつける。その際の音が鳴りやむ頃、スィックルは再び口を開いた。
「どこで誰が何をしていようとも、皇国が平和ならばどうでもいいのですよ。あらゆる罪人が存在せず、悪事が行われない理想郷……だからこそこの国は、多くの人に崇められ、求められるのです」
「それのどこが健全ですか! 全ての汚点を覆い隠し、見せかけの平和を取り繕ったところで、その先に真の平和は訪れないわ!」
「それは、貴女方から見た一つの見解でしかありません。我々の見解をお教えしましょう。『国は必ずしも健全である必要はなく、仮初でも住む者が平和を享受できていれば良い』のです。貴女方もここに来るまでの道中で、この街に暮らす人々の顔を見たでしょう? 誰かが泣いていましたか? 誰かが悲しんでいましたか? 誰かが嘆いていましたか? 皆、幸せそうに笑っていたのではありませんか? それが答えなのですよ。人間は、真実を知らなくても平和を享受できるのです。例え盗難があっても、殺人があっても、罪人の処刑があったとしても、公表されなければ、無垢なる国民は誰も傷つくことはないのです」
スィックルの演説の最中、彼の後方に並ぶ兵士に入れ替わりが起こる。
安物の剣と盾、鎧を身にまとっていた兵士から、高級な武具に身を包む羽の徽章を身に着ける兵士らに。
現れた英雄の卵は全部で七人。
誰もがスィックルと同等の力を持つ特異階級兵だ。
ラインハルトは師の槍を構え、スィックルに尋ねた。
「これは、法皇の意思なのか? それとも……」
「ああ、お前はさぼり魔だから知らなかったか……法皇様は、大分前から名ばかりの存在となっている。今この国の実権を握るのは、皇国軍の総帥様だ。とても聡いお方で、おかげでこうして平和神話が保たれている」
スィックルの答えに、ラインハルトは苦笑した。
「聡い? ふふっ、本当に聡ければ、このような有様になってはいないだろうに。ま、薬も買えずに苦しむ幼子にも気付かぬお前だ。分かる筈もないか……兎も角安心したよ。敵は兵士だけということだろう? 剣を握らぬ者を刺すのは、俺としても心苦しいからな」
ラインハルトの言葉に、今度はスィックルが微笑む。
「くくく、死にぞこないが威勢の良いことを。この状況を見て良くそんなことを言えたものだ。その己惚れ具合、尊敬にも値するよ。……さて、自らの立場を勘違いしているお前に敬意を表して、一つ教鞭をとってやろうか」
「ほほう。一体何を教えてくれるんだ?」
「何、簡単な話さ。どんな考えを持ってこんな馬鹿な真似をしているかは分からない。だが真実は至極簡単だ。お前たちは、法皇が済む城に無断で上がり込む害虫、つまりは……悪事を働く罪人ということだ!」
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