62 / 124
英雄
英雄への道
しおりを挟む
十年前の大戦で現れた巨人族。その体は王が住む城よりも大きく、その雄叫びは百の獣の声よりも大きいと言われている。
拳を振れば十を超える兵士が一瞬で死に、気まぐれに走ってみれば村の一つが滅びるとも……その巨人族を屠った英雄が、今目の前にいる稀代の弓使い『ネイノート・フェルライト』だった。
「ようこそお客人。何もないところですがどうぞくつろいでいってください」
柔らかな微笑みを湛え、ネイノートはそう言って空いた椅子をラインハルトへと勧めた。
目的の人物に無事出会え、ラインハルトは胸をなでおろした。そしてネイノートが、見た目通り穏やかな人物であることを知り安堵する。
しかし内心を人に知られることを嫌うラインハルトは、そんなことを思っているとはおくびにも出さない。決して悟られぬよう細心の注意を払いながら、ラインハルトはネイノートの手の先にある椅子に腰かけ、それと同時に抱えていた荷物類を床に置いた。
ぎしりと木製の椅子が軋む。小屋と同じく切り出した荒い木材を組み立てただけの、酷く簡素な椅子だ。座り心地はお世辞にも良いとは言えず、軋むのも止む無しといったところだろう。だが不思議なことに、そのまま背もたれに身を預けてみると、然程悪くないとラインハルトは感じた。
上がっていた息もようやく落ち着きを取り戻しつつあり、緊張を解く意味も込めラインハルトは一回だけ深呼吸をした。そんなラインハルトの同行など気にもかけずに、先ずはネイノートが語りだす。
「まずは自己紹介かな。僕はネイノート・フェルライト。よろしくね」
「……ラインハルトという」
「ラインハルト君ね。本当は僕が行けばよかったんだけど、彼の方が早かったからね」
「……彼?」
ネイノートは視線を小屋の入り口の方へと向けた。
「ブラッドウルフの‟パルシオ”。僕の息子の相棒さ」
「……成程。実は以前、息子さんに窮地を救って頂いたことがあった」
四月前の事件をかいつまんで説明するラインハルト。
それを最後まで聞いたネイノートは、最後に大きく頷いた。
「うん、カイネルから話は聞いてるよ。大変だったみたいだね。でもそのおかげで、法国も大分様変わりしたみたいだ。これからも良い方向にすすでくれたらいいんだけど……さて、それじゃあ本題に移ろうか。ここにはどんな用で? 観光にってわけでもなさそうだし」
ネイノートの声は頗る優しかった。それはまるでジンと話しているかのような……居心地の良ささえ感じるほどに。
だからなのか、ラインハルトはいつにもまして口が軽くなってしまう。
「俺は……英雄になりたい。だが今の平和な世界には、俺が活躍する舞台が一つもないんだ」
ネイノートは再び頷く。
「確かにね。今世界が欲するのは武力を持った戦士じゃない。頭脳明晰な賢士だ。優れた規則を作り、他国と国交を交わし、武力による争いを経ずに物事を解決に導く……武力よりも知略で、それがこれからの国の形だからね」
かつては領土、財、食物に至るまで、ありとあらゆるものが武力によって奪い合われた。結果滅んだ国は数知れず、また命を失った人も数えきれない。それはまさしく、弱肉強食の世界であった。
そんな当時を思い出したのか、ネイノートは寂しげな笑みを浮かべながら、小屋の壁に掛けられた弓を見つめた。
当時を知っている者たちは口々に語る。
良い時代になったものだ。
食うに困ることがないなんて幸せだ。
護衛もつけずに旅に出られる日が来るとは。
他にも多々あるが、その全てが平和を喜ぶ声ばかりだ。
勿論、全ての人間がそう言っているというわけではない。中にはラインハルトのように、戦いの場を求める者も少なくはない。しかし平和を喜ぶ者の割合が多いのは、確かな事実だった。
ネイノートはさらに続ける。
「おそらく君は前者でありたいのだろうね。お師匠さんと築き上げた力もって戦場をかけ、その名を世界に轟かせたかったんだろう。……成程、確かに君にならそれも可能だったかもしれないね」
英雄と名高いネイノートが発した、英雄足りえたかもしれないという内容の発言に、ラインハルト自身耳を疑った。他でもない英雄の言葉だ。それまでどんな武力を語る誰からよりも、その言葉には力が感じられた。
湧き上がる高揚感。そして、師は正しかったのだという満足感に満たされる。しかしそれと同時に、圧倒的な悔しさが高波となって押し寄せる。
「時代が違えば、俺も英雄になれたはずだった。俺がもう少し早く生まれていれば、もう少し早く出会うことができたのならば、それが出会った頃の師の口癖だった」
「……だから君はここに来たのかい? お師匠さんと鍛え上げた、自慢の力を振るう場所がないから?」
ラインハルトは頷いた。そして彼は、意を決して言い放つ。
「巨人殺しの英雄、ネイノート・フェルライト。一つ手合わせを願いたい」
じわりと湧き上がる敵意と殺意。周囲の温度が瞬間的に下がったような錯覚を覚える。真剣な眼差しで見つめ合う両者。その視線を先に外したのは、ネイノートの方だった。
「……君がもし、僕と戦って勝つことが出来たら英雄を名乗れる、だなんて思っているのなら、それは全くのお門違いだよ」
全てを見透かしたように語るネイノートの言葉に、ラインハルトの頭がかっと熱くなる。
「ならそれ以外にどんな方法がある!? どこかに戦場があるというのならば、それが世界の果てだと言われても俺はそこへ行って槍を振るおう。だがその戦場がないのではお手上げだ! 過去の凄惨な歴史を知る者、そして平和な世界しか知らぬ者らは、今後さらに、戦争とはかけ離れた世界を築いていくだろう。なら俺の槍はどこで振るえばいい? 暇つぶしにちょっかいを出してくる野党にか? 兵士同士で行う生ぬるい訓練でか? そんなところで槍を振るったとしても、俺は英雄になることはできない!」
思いを言葉に表すほどに、内から熱い感情がこみ上げる。気づけば呟くような声も大きくなり、小屋の外まで聞こえるほどになっていた。
緊迫した空気を纏い、わずかな沈黙が流れる。
だが少しして、小屋の戸がぎいと音を立てて開いた。
「ただいまー……って、あらお客様?」
現れたのは白髪の女と、小さな弓使いカイネルだった。
「あれ、槍のお兄さん?」
背後から掛けられた声に振り向くラインハルト。続けてネイノートも二人に労いの言葉をかける。
「やあ、お疲れ様。何か捕れたかい?」
「ほら父さん! こんなに大きな兎と狸が取れたよ!」
そういってカイネルは、嬉々として、丸々と太った獲物を掲げた。
「おお、大猟じゃないか。……そうだ、ラインハルト君。御馳走するから食べていきなよ。少し話もしたいしね」
表情は至ってにこやかだ。しかしどこかそこには、言い様の無い凄みが感じられた。その有無を言わさぬ力に圧倒され、ラインハルトはその言葉に頷くしかなかった。
拳を振れば十を超える兵士が一瞬で死に、気まぐれに走ってみれば村の一つが滅びるとも……その巨人族を屠った英雄が、今目の前にいる稀代の弓使い『ネイノート・フェルライト』だった。
「ようこそお客人。何もないところですがどうぞくつろいでいってください」
柔らかな微笑みを湛え、ネイノートはそう言って空いた椅子をラインハルトへと勧めた。
目的の人物に無事出会え、ラインハルトは胸をなでおろした。そしてネイノートが、見た目通り穏やかな人物であることを知り安堵する。
しかし内心を人に知られることを嫌うラインハルトは、そんなことを思っているとはおくびにも出さない。決して悟られぬよう細心の注意を払いながら、ラインハルトはネイノートの手の先にある椅子に腰かけ、それと同時に抱えていた荷物類を床に置いた。
ぎしりと木製の椅子が軋む。小屋と同じく切り出した荒い木材を組み立てただけの、酷く簡素な椅子だ。座り心地はお世辞にも良いとは言えず、軋むのも止む無しといったところだろう。だが不思議なことに、そのまま背もたれに身を預けてみると、然程悪くないとラインハルトは感じた。
上がっていた息もようやく落ち着きを取り戻しつつあり、緊張を解く意味も込めラインハルトは一回だけ深呼吸をした。そんなラインハルトの同行など気にもかけずに、先ずはネイノートが語りだす。
「まずは自己紹介かな。僕はネイノート・フェルライト。よろしくね」
「……ラインハルトという」
「ラインハルト君ね。本当は僕が行けばよかったんだけど、彼の方が早かったからね」
「……彼?」
ネイノートは視線を小屋の入り口の方へと向けた。
「ブラッドウルフの‟パルシオ”。僕の息子の相棒さ」
「……成程。実は以前、息子さんに窮地を救って頂いたことがあった」
四月前の事件をかいつまんで説明するラインハルト。
それを最後まで聞いたネイノートは、最後に大きく頷いた。
「うん、カイネルから話は聞いてるよ。大変だったみたいだね。でもそのおかげで、法国も大分様変わりしたみたいだ。これからも良い方向にすすでくれたらいいんだけど……さて、それじゃあ本題に移ろうか。ここにはどんな用で? 観光にってわけでもなさそうだし」
ネイノートの声は頗る優しかった。それはまるでジンと話しているかのような……居心地の良ささえ感じるほどに。
だからなのか、ラインハルトはいつにもまして口が軽くなってしまう。
「俺は……英雄になりたい。だが今の平和な世界には、俺が活躍する舞台が一つもないんだ」
ネイノートは再び頷く。
「確かにね。今世界が欲するのは武力を持った戦士じゃない。頭脳明晰な賢士だ。優れた規則を作り、他国と国交を交わし、武力による争いを経ずに物事を解決に導く……武力よりも知略で、それがこれからの国の形だからね」
かつては領土、財、食物に至るまで、ありとあらゆるものが武力によって奪い合われた。結果滅んだ国は数知れず、また命を失った人も数えきれない。それはまさしく、弱肉強食の世界であった。
そんな当時を思い出したのか、ネイノートは寂しげな笑みを浮かべながら、小屋の壁に掛けられた弓を見つめた。
当時を知っている者たちは口々に語る。
良い時代になったものだ。
食うに困ることがないなんて幸せだ。
護衛もつけずに旅に出られる日が来るとは。
他にも多々あるが、その全てが平和を喜ぶ声ばかりだ。
勿論、全ての人間がそう言っているというわけではない。中にはラインハルトのように、戦いの場を求める者も少なくはない。しかし平和を喜ぶ者の割合が多いのは、確かな事実だった。
ネイノートはさらに続ける。
「おそらく君は前者でありたいのだろうね。お師匠さんと築き上げた力もって戦場をかけ、その名を世界に轟かせたかったんだろう。……成程、確かに君にならそれも可能だったかもしれないね」
英雄と名高いネイノートが発した、英雄足りえたかもしれないという内容の発言に、ラインハルト自身耳を疑った。他でもない英雄の言葉だ。それまでどんな武力を語る誰からよりも、その言葉には力が感じられた。
湧き上がる高揚感。そして、師は正しかったのだという満足感に満たされる。しかしそれと同時に、圧倒的な悔しさが高波となって押し寄せる。
「時代が違えば、俺も英雄になれたはずだった。俺がもう少し早く生まれていれば、もう少し早く出会うことができたのならば、それが出会った頃の師の口癖だった」
「……だから君はここに来たのかい? お師匠さんと鍛え上げた、自慢の力を振るう場所がないから?」
ラインハルトは頷いた。そして彼は、意を決して言い放つ。
「巨人殺しの英雄、ネイノート・フェルライト。一つ手合わせを願いたい」
じわりと湧き上がる敵意と殺意。周囲の温度が瞬間的に下がったような錯覚を覚える。真剣な眼差しで見つめ合う両者。その視線を先に外したのは、ネイノートの方だった。
「……君がもし、僕と戦って勝つことが出来たら英雄を名乗れる、だなんて思っているのなら、それは全くのお門違いだよ」
全てを見透かしたように語るネイノートの言葉に、ラインハルトの頭がかっと熱くなる。
「ならそれ以外にどんな方法がある!? どこかに戦場があるというのならば、それが世界の果てだと言われても俺はそこへ行って槍を振るおう。だがその戦場がないのではお手上げだ! 過去の凄惨な歴史を知る者、そして平和な世界しか知らぬ者らは、今後さらに、戦争とはかけ離れた世界を築いていくだろう。なら俺の槍はどこで振るえばいい? 暇つぶしにちょっかいを出してくる野党にか? 兵士同士で行う生ぬるい訓練でか? そんなところで槍を振るったとしても、俺は英雄になることはできない!」
思いを言葉に表すほどに、内から熱い感情がこみ上げる。気づけば呟くような声も大きくなり、小屋の外まで聞こえるほどになっていた。
緊迫した空気を纏い、わずかな沈黙が流れる。
だが少しして、小屋の戸がぎいと音を立てて開いた。
「ただいまー……って、あらお客様?」
現れたのは白髪の女と、小さな弓使いカイネルだった。
「あれ、槍のお兄さん?」
背後から掛けられた声に振り向くラインハルト。続けてネイノートも二人に労いの言葉をかける。
「やあ、お疲れ様。何か捕れたかい?」
「ほら父さん! こんなに大きな兎と狸が取れたよ!」
そういってカイネルは、嬉々として、丸々と太った獲物を掲げた。
「おお、大猟じゃないか。……そうだ、ラインハルト君。御馳走するから食べていきなよ。少し話もしたいしね」
表情は至ってにこやかだ。しかしどこかそこには、言い様の無い凄みが感じられた。その有無を言わさぬ力に圧倒され、ラインハルトはその言葉に頷くしかなかった。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
「地味ブス」と捨てられた私、文化祭の大型スクリーンで王子様の裏の顔を全校生に配信します
スカッと文庫
恋愛
「お前みたいな地味女、引き立て役にもならないんだよ」
眼鏡にボサボサ頭の特待生・澪(みお)は、全校生徒が見守る中、恋人だった学園の王子・ハルトから冷酷に捨てられた。
隣には、可憐な微笑みを浮かべる転校生・エマ。
エマの自作自演により「いじめの犯人」という濡れ衣まで着せられ、学園中から蔑まれる澪。
しかし、彼女を嘲笑う者たちはまだ知らない。
彼女が眼鏡の奥に、誰もが平伏す「真実の美貌」と、学園さえも支配できる「最強の背景」を隠していることを――。
「……ねぇ、文化祭、最高のステージにしてあげる」
裏切りへのカウントダウンが今、始まる。
スクリーンの裏側を暴き、傲慢な王子と偽りのヒロインを奈落へ突き落とす、痛快・学園下剋上ファンタジー!
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる