最強使い魔軍団を従えて

K.K

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クラス対抗屋台バトル

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「料理は何を作るの。最初に言っておくけど、僕は料理はしたことないよ。」

「俺も無い。」

「私もありません。でも、ソフィアちゃんが料理が凄い上手なので問題ありません。」

「流石は、ソフィアだ。」

 ソフィアが最初から予想していた展開だ。ルースは料理をしたことがないのは元々知っていた。それに、2人には失礼だが、イオとリオも料理が得意そうには見えない。この班のリーダーは自然とソフィアに託されていた。

「取り敢えず、いくつか候補を作ってきたから、どれにするか決めて下さい。」

「流石はソフィアちゃん。準備が良いね。」

 モコのお昼を作るついでに作った料理を机の上に並べる。

「初めて見る、料理がある。これは、本当に食べ物か。」

「これ全てソフィアが作ったの。凄いね。見た目だけなら、僕達の家の料理長より上だよ。」

「…僕達?」

「ソフィアちゃん忘れたの。自己紹介でリオ君がイオ君と双子だと説明していたよ。」

 クラスの子の名前を覚えるのに必死で、リオとイオが双子だというのを忘れていた。だがよく観察して見ると、2人の顔のパーツはよく似ている。
 イオが人を寄せ付けない寡黙な騎士に対して、リオはチャライ女好きの魔法使い。性格が異なり双子だと説明されるまで、気付かない人も多いが、2人は確かに血の繋がりがあった。

「今は関係ない話だ。早く食べよう。」

「私もお腹空いた。」

 イオが早く食べたいと、皆に催促する。丁度昼食の時間だったので、皆も同意をする。

「「「「いただきます。」」」」

 一斉に口を付ける。そして、男性陣の時が止まった。だがソフィア達は気が付かず、普通に箸を進める。

「クレープ最高です。」

「ルース、デザートばっかり食べないの。」

「甘いものを食べると幸せな気分になるし、ソフィアちゃんの料理が美味しいのがいけないんだよ。」

「でも野菜や肉も「そうだ。旨すぎる。」」

「超美味しいんだけど、なんなの。こんなの食べたこと無いよ。」

 イオとリオが食事を取り合う。机の上に並んだ料理がどんどん減っていく光景を、ソフィアは口を大きく開けて眺める。

「そんなに慌てて食べると、喉に詰まるよ。」

「…。」

「…。」

「無視しないでよ。」

『余程美味しいんだね。』

 ルースが止めるのを無視して、イオ達は食べ進める。男の子の食欲を舐めていた。モコの昼食のついでに作っただけで、ソフィアの作った料理の量は少ない。いや少ないと言っても、確実に4人前は合った。屋台で出すにはどんな物が良いのか迷い、皆に相談して決めようと色々と作った。
 唐揚げ、クレープ、チョコバナナ、じゃがバター、焼きそば、焼き鳥、クッキー、他にも沢山作ったが、机の上にはもう影も形も残っていない。

「私まだ、全然食べてない。」

「ごめん。」

「本当にごめんね。余りの美味しさに全部食べちゃったよ。ルースも言っていたけど美味しすぎる。ソフィアって天才なの。剣に魔法に料理。どれも次元が違うよ。」

「そんな事無いよ。剣は未だに師匠に勝てないし、料理だって大料理長の方が美味しいんだよ。魔法に関してはお母様の方が得意だよ。」

 ソフィアの言葉は事実である。だが、全てが本当なのかと聞かれると、そうでもなかった。剣の師匠と大料理長。この2人はソフィアの契約した最上級使い魔である。
 最上級使い魔である故に強い。皆が知らない知識を持ち、それを料理にいかせる。次元が違う。リオの言葉はかなり的を射ていた。

「確かにソフィアちゃんは2人に比べると剣も魔法も未だ未だだよね。」

「うん。2人には敵う気がしないよ。」

 だが、そんな事はイオ達は突然知る筈がない。当たり前でない事を当たり前のように話すソフィア達をイオ達は呆然として見つめる。

「なあ、イオ。」

「何だ。」

「僕達の常識は一般常識だよね。」

「ああ。」

 ソフィア達に常識は通用しない。ソフィア達と一緒に居る故でこれから何度も衝突する、非常識の壁を知った瞬間だった。
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