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第一章 最強聖女の復讐
第11話 「インディゴ王家の者に見つかりました」
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深夜に、街中で魔物の群れに襲われていた
男性を助けてから、二日ほど経ったある日。
滞在中である、宿にインディゴ王家の使者が
私に用があるらしい、と女将さんに言われて
陽の光が差す、客間へと私は重い足取りで向かった。
「初めまして、ルミエール様」
「私のことを知っているのですね」
突然、見知らぬ男性に自分の名前を
言い当てられたことに私はさほど驚きはしなかった。
彼らは私のことを知っているからこそ、
私に用があると、ここへやって来たと
何となくだが分かっていたからだ。
「あなたは?」
「申し遅れました、わたくしはムナールと言います。
インディゴ王国では、第一騎士団の団長を務めております」
なるほど。私の元へやって来たのは
この国の騎士団だったのか。
だからこそ、鎧を身にまとい、
それでも分かるほどにガタイがいいわけだ。
それから騎士団長こと、ムナールさんに
聞かされたことは、二日前に助けた男性は
この国の第一王子、ウラノス・アオローラ殿下で
私のことはこの国の聖女、フィエーラに聞いたとのこと。
それを知った国王夫妻が、私にお礼をしたいと
述べているらしく、騎士団で私のことを
捜索していたらしい。
「……なるほど、分かりました。
しかし、私はそのお気持ちだけで結構です」
「そうはいきません。
陛下は貴女様に直々にお礼の品を
お渡ししたいと申されております」
──既に私が、王城へ行くしかない理由を
国王陛下は作っていたのね。
何とも面倒だと思うし、私はデルソーレ王国の
者たちにバレるわけにはいかないと、
目立つ行動は避けたいところ。
とはいえ、ムナールさんの様子を見るに、
これは『王命』なのだろう。
他国の、それも元は王子の婚約者であろうとも
この国のトップからの命令に
逆らうわけにはいかないだろう。
……仕方がない。ここは大人しく行きますか。
「……分かりました。
しかし、こちらにも事情があってこの国に居ます。
なるべく穏便にして頂けるのならば、
国王陛下にお会いすることにします」
「畏まりました」
私に一礼したムナールさんは、
私を宿の裏口へと案内し、そこにあった馬車に乗り、
あまり人出の少ない道をなるべく通って、
私を王城へと招き入れた。
■
「ようこそいらっしゃいました、ルミエール嬢」
「お初にお目にかかります、両陛下」
私が通された場所は、玉座のある王の間ではなく
王城の中でも一番広い客室だった。
流石は貿易大国。室内の装飾は見事なものだった。
「初めまして、ルミエール嬢。
俺はインディゴ王国の第一王子、ウラノスと申します。
二日前の夜には魔物に襲われていたところを
お助けいただき、ありがとうございました」
「いいえ、何事もなく無事で何よりです」
デルソーレ王国では見たこともない
豪華なソファに座らされた私の向かい側には
国王夫妻、左側の一人用のソファにはウラノス王子、
そして右側の一人用のソファには聖女フィエーラが
この客室に集っていた。
「お礼の品として、この国で採掘された
宝石のイヤリングを贈りたい」
「これは……随分とお高いものではありませんか?
インディゴ王国でしか採れないサファイアですよね?」
小さな、それでいて豪華な装飾に飾られた
小箱を開けると、インディゴ王国でしか
採掘することのできない宝石、サファイアが
ふんだんに使われたイヤリングだった。
「儂としてはこれでも足りないくらいだ。
どうか、値段などは気にせず受け取ってほしい」
「……分かりました。有難く頂戴致します」
私はサファイアのイヤリングを、
小箱に入れたまま、『異次元空間』へと仕舞い込みました。
それには国王夫妻も、ウラノス王子も、
フィエーラ様も驚かれていました。
「どうしました?」
「いや……初めて見る魔法だったのでな」
私としては普段から当たり前のように
使ってきた魔法であるため、
そこまで驚かれていることに驚愕するしかない。
「そんなに大したものでもありませんよ」
「いいえっ!各国の聖女でも、魔法使いでも、
異次元空間を開くことは不可能に近いのです!
やはり、ルミエール様は素晴らしいですわ!」
苦笑いしながら答えた私の言葉に、
身を乗り出してフィエーラ様が
瞳をキラキラと輝かせながら私を称賛します。
そんなに凄いことだったかしら……?
「それで……言いづらい事かもしれませんが、
ルミエール嬢はどうしてこの国に?」
「そうですね……滞在させて頂いてる以上、
私がこの国に来た経緯をお話しなければなりませんね」
王妃様に言われて、私は静かにこの国へ
やってきた経緯を簡潔に話すことにした。
デルソーレ王国の第一王子クシオンから、
婚約破棄と国外追放を言い渡されたこと。
その理由は、『聖女なんていない』と
クシオン王子とその周りにいた貴族たち、
それに加えて国王夫妻や民までもが
聖女の存在をまやかしだと信じて疑わず、
私を王家を騙した悪女という理由で、
追い出されたからだということを話しました。
「なんてことをッ……!」
「気にしないでください、フィエーラ様。
先程私がお話したとおり、
今は彼らへ復讐している最中なのです」
怒りに震えているフィエーラ様を見て、
私は久しぶりに心からの笑みを浮かべました。
その様子を見て、何故か両陛下やウラノス王子が
悲しげな表情をしています。
「それに、クシオン殿下には感謝しているのです。
あのお互いを探り合い、罵り合う貴族社会から、
面倒くさい王太子妃としての仕事から
私を解放してくれたんですもの。これ以上ない喜びです」
「ルミエール嬢……」
そう。私がフィエーラ様に告げた言葉は
嘘偽りのない、私の本心。
次期王太子妃としての厳しい妃教育にも、
腹の探り合いと、罵り合いしかない
あの汚れた社交界からも、私はクシオン殿下に
婚約破棄を命じられたことで、解放されたのです。
しかもそれに加えて国外追放まで命じてくれたお陰で、
民からの罵倒も、貴族たちからの陰口も、
欲まみれの男どものエサになることもなく、
私は潔白なまま、あの大嫌いな国から出られた。
今頃は、魔物たちが国中に溢れかえって
大変でしょうけど、私には知ったこっちゃありません。
私を捨てたのだから、当然の結果です。
「お礼の品、ありがとうございました。
私はこれから、やることがあるので
ここで帰らさせていただきますね」
「ああ、分かった……気を付けて」
私はこれ以上、インディゴ王城に居るつもりは
なかったので、国王夫妻に頭を下げ、
部屋から去ることにした。
何故か、ウラノス王子が悲しげな傷ついたような
表情をなされていたけど、何かあったのかしら?
そんなことをぼんやりと思いながら、
私はここに連れて来てくれたムナールさんに
送られて、王城を後にした。
■
「残念ね……とても綺麗で素敵な子だったから、
是非ともウラノスの嫁に来て欲しかったのだけど
あぁまで王家、貴族社会に恨みを持っていては
お嫁に来て欲しいなんてお願いできなかったわね」
「母上!?」
ルミエールが一瞬にして客室から消えた後、
その魔法力と技量に驚きながらも、
あれが聖女協会序列第一位の聖女なのだと
たった一瞬のことだけでも実感させられた。
少しの間、静寂に包まれた客室で、
一番初めに声を発したのは王妃であった。
その言葉にウラノスは驚きのあまり、
勢いよくソファから立ち上がり、母である王妃の
顔を見つめている。
「ウラノスはルミエール嬢に
想いを寄せていたみたいだし?
親としては息子の初恋だもの。
応援したいという気持ちがあったのよ」
ふふ、と悪戯っ子のように笑う王妃の姿に
ウラノスははぁ、と深くため息を吐いて
ドサッと音を立てて脱力したようにソファに逆戻りする。
そう、王妃の言葉は事実であった。
要するにウラノスはルミエールに一目惚れしたのだ。
月を背負いこちらを見下ろしてこちらを見ていた
あの日のことは、今起きたことのように
鮮明に覚えている。それほどまでウラノスにとって
印象深いことであった。
けれど、そのルミエールはデルソーレ王国での
王太子妃教育にも、貴族社会にも飽き飽きしている
様子だった。ならば、つい先程嫁に来て欲しいと
告白したところで断られていただろう。
そもそもルミエールとしては、助けた男性が
インディゴ王国の王子であることすら知らなかった。
もちろんウラノスも逆に、フィエーラから
教えてもらうまで、自分を助けてくれた女性が
隣国の聖女、世界最強の聖女であるとは知らなかった。
お互いにお互いのことを知らな過ぎる。
一目惚れしたから、というのは理由になるだろうが、
それは確実に結ばれることができるか、といえば
分からないし、可能性は低いかもしれない。
だからこそ、先程ウラノスの気持ちを伝えたところで
そもそも無意味だったのだ。
もちろん彼にとっては初恋。
この気持ちを忘れることは、生涯ないだろう。
せめて彼女がこれから先、幸せになれるように。
それだけは祈ることを許されるだろうか……。
男性を助けてから、二日ほど経ったある日。
滞在中である、宿にインディゴ王家の使者が
私に用があるらしい、と女将さんに言われて
陽の光が差す、客間へと私は重い足取りで向かった。
「初めまして、ルミエール様」
「私のことを知っているのですね」
突然、見知らぬ男性に自分の名前を
言い当てられたことに私はさほど驚きはしなかった。
彼らは私のことを知っているからこそ、
私に用があると、ここへやって来たと
何となくだが分かっていたからだ。
「あなたは?」
「申し遅れました、わたくしはムナールと言います。
インディゴ王国では、第一騎士団の団長を務めております」
なるほど。私の元へやって来たのは
この国の騎士団だったのか。
だからこそ、鎧を身にまとい、
それでも分かるほどにガタイがいいわけだ。
それから騎士団長こと、ムナールさんに
聞かされたことは、二日前に助けた男性は
この国の第一王子、ウラノス・アオローラ殿下で
私のことはこの国の聖女、フィエーラに聞いたとのこと。
それを知った国王夫妻が、私にお礼をしたいと
述べているらしく、騎士団で私のことを
捜索していたらしい。
「……なるほど、分かりました。
しかし、私はそのお気持ちだけで結構です」
「そうはいきません。
陛下は貴女様に直々にお礼の品を
お渡ししたいと申されております」
──既に私が、王城へ行くしかない理由を
国王陛下は作っていたのね。
何とも面倒だと思うし、私はデルソーレ王国の
者たちにバレるわけにはいかないと、
目立つ行動は避けたいところ。
とはいえ、ムナールさんの様子を見るに、
これは『王命』なのだろう。
他国の、それも元は王子の婚約者であろうとも
この国のトップからの命令に
逆らうわけにはいかないだろう。
……仕方がない。ここは大人しく行きますか。
「……分かりました。
しかし、こちらにも事情があってこの国に居ます。
なるべく穏便にして頂けるのならば、
国王陛下にお会いすることにします」
「畏まりました」
私に一礼したムナールさんは、
私を宿の裏口へと案内し、そこにあった馬車に乗り、
あまり人出の少ない道をなるべく通って、
私を王城へと招き入れた。
■
「ようこそいらっしゃいました、ルミエール嬢」
「お初にお目にかかります、両陛下」
私が通された場所は、玉座のある王の間ではなく
王城の中でも一番広い客室だった。
流石は貿易大国。室内の装飾は見事なものだった。
「初めまして、ルミエール嬢。
俺はインディゴ王国の第一王子、ウラノスと申します。
二日前の夜には魔物に襲われていたところを
お助けいただき、ありがとうございました」
「いいえ、何事もなく無事で何よりです」
デルソーレ王国では見たこともない
豪華なソファに座らされた私の向かい側には
国王夫妻、左側の一人用のソファにはウラノス王子、
そして右側の一人用のソファには聖女フィエーラが
この客室に集っていた。
「お礼の品として、この国で採掘された
宝石のイヤリングを贈りたい」
「これは……随分とお高いものではありませんか?
インディゴ王国でしか採れないサファイアですよね?」
小さな、それでいて豪華な装飾に飾られた
小箱を開けると、インディゴ王国でしか
採掘することのできない宝石、サファイアが
ふんだんに使われたイヤリングだった。
「儂としてはこれでも足りないくらいだ。
どうか、値段などは気にせず受け取ってほしい」
「……分かりました。有難く頂戴致します」
私はサファイアのイヤリングを、
小箱に入れたまま、『異次元空間』へと仕舞い込みました。
それには国王夫妻も、ウラノス王子も、
フィエーラ様も驚かれていました。
「どうしました?」
「いや……初めて見る魔法だったのでな」
私としては普段から当たり前のように
使ってきた魔法であるため、
そこまで驚かれていることに驚愕するしかない。
「そんなに大したものでもありませんよ」
「いいえっ!各国の聖女でも、魔法使いでも、
異次元空間を開くことは不可能に近いのです!
やはり、ルミエール様は素晴らしいですわ!」
苦笑いしながら答えた私の言葉に、
身を乗り出してフィエーラ様が
瞳をキラキラと輝かせながら私を称賛します。
そんなに凄いことだったかしら……?
「それで……言いづらい事かもしれませんが、
ルミエール嬢はどうしてこの国に?」
「そうですね……滞在させて頂いてる以上、
私がこの国に来た経緯をお話しなければなりませんね」
王妃様に言われて、私は静かにこの国へ
やってきた経緯を簡潔に話すことにした。
デルソーレ王国の第一王子クシオンから、
婚約破棄と国外追放を言い渡されたこと。
その理由は、『聖女なんていない』と
クシオン王子とその周りにいた貴族たち、
それに加えて国王夫妻や民までもが
聖女の存在をまやかしだと信じて疑わず、
私を王家を騙した悪女という理由で、
追い出されたからだということを話しました。
「なんてことをッ……!」
「気にしないでください、フィエーラ様。
先程私がお話したとおり、
今は彼らへ復讐している最中なのです」
怒りに震えているフィエーラ様を見て、
私は久しぶりに心からの笑みを浮かべました。
その様子を見て、何故か両陛下やウラノス王子が
悲しげな表情をしています。
「それに、クシオン殿下には感謝しているのです。
あのお互いを探り合い、罵り合う貴族社会から、
面倒くさい王太子妃としての仕事から
私を解放してくれたんですもの。これ以上ない喜びです」
「ルミエール嬢……」
そう。私がフィエーラ様に告げた言葉は
嘘偽りのない、私の本心。
次期王太子妃としての厳しい妃教育にも、
腹の探り合いと、罵り合いしかない
あの汚れた社交界からも、私はクシオン殿下に
婚約破棄を命じられたことで、解放されたのです。
しかもそれに加えて国外追放まで命じてくれたお陰で、
民からの罵倒も、貴族たちからの陰口も、
欲まみれの男どものエサになることもなく、
私は潔白なまま、あの大嫌いな国から出られた。
今頃は、魔物たちが国中に溢れかえって
大変でしょうけど、私には知ったこっちゃありません。
私を捨てたのだから、当然の結果です。
「お礼の品、ありがとうございました。
私はこれから、やることがあるので
ここで帰らさせていただきますね」
「ああ、分かった……気を付けて」
私はこれ以上、インディゴ王城に居るつもりは
なかったので、国王夫妻に頭を下げ、
部屋から去ることにした。
何故か、ウラノス王子が悲しげな傷ついたような
表情をなされていたけど、何かあったのかしら?
そんなことをぼんやりと思いながら、
私はここに連れて来てくれたムナールさんに
送られて、王城を後にした。
■
「残念ね……とても綺麗で素敵な子だったから、
是非ともウラノスの嫁に来て欲しかったのだけど
あぁまで王家、貴族社会に恨みを持っていては
お嫁に来て欲しいなんてお願いできなかったわね」
「母上!?」
ルミエールが一瞬にして客室から消えた後、
その魔法力と技量に驚きながらも、
あれが聖女協会序列第一位の聖女なのだと
たった一瞬のことだけでも実感させられた。
少しの間、静寂に包まれた客室で、
一番初めに声を発したのは王妃であった。
その言葉にウラノスは驚きのあまり、
勢いよくソファから立ち上がり、母である王妃の
顔を見つめている。
「ウラノスはルミエール嬢に
想いを寄せていたみたいだし?
親としては息子の初恋だもの。
応援したいという気持ちがあったのよ」
ふふ、と悪戯っ子のように笑う王妃の姿に
ウラノスははぁ、と深くため息を吐いて
ドサッと音を立てて脱力したようにソファに逆戻りする。
そう、王妃の言葉は事実であった。
要するにウラノスはルミエールに一目惚れしたのだ。
月を背負いこちらを見下ろしてこちらを見ていた
あの日のことは、今起きたことのように
鮮明に覚えている。それほどまでウラノスにとって
印象深いことであった。
けれど、そのルミエールはデルソーレ王国での
王太子妃教育にも、貴族社会にも飽き飽きしている
様子だった。ならば、つい先程嫁に来て欲しいと
告白したところで断られていただろう。
そもそもルミエールとしては、助けた男性が
インディゴ王国の王子であることすら知らなかった。
もちろんウラノスも逆に、フィエーラから
教えてもらうまで、自分を助けてくれた女性が
隣国の聖女、世界最強の聖女であるとは知らなかった。
お互いにお互いのことを知らな過ぎる。
一目惚れしたから、というのは理由になるだろうが、
それは確実に結ばれることができるか、といえば
分からないし、可能性は低いかもしれない。
だからこそ、先程ウラノスの気持ちを伝えたところで
そもそも無意味だったのだ。
もちろん彼にとっては初恋。
この気持ちを忘れることは、生涯ないだろう。
せめて彼女がこれから先、幸せになれるように。
それだけは祈ることを許されるだろうか……。
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