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第2話「魔法実技試験」
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今日の1、2時間目の授業が終わり、
ついに3時間目、魔法実技試験の時間がやってきた。
「よし!今日は二学期初めの実技試験の日だよ!
皆さん準備はできてるね?」
魔法実技専門の教師メーゲン先生が実技試験の会場、
即ち校庭で大きな声を上げて、
実技試験のルールを説明している。
ルールは至ってシンプル。
一対一でどのような魔法でも良いので発動させ、
相手が魔法を発動できない状態、
または両者どちらかが、
降参を宣言するまでがタイムリミットとなる。
もちろん殺傷性の高い魔法は原則使用禁止。
もしも殺傷性の高い魔法を発動させた場合、
相手がその魔法を受け致命傷を負っていなくても、
発動者は退学処分、
そして魔法協会に目をつけられることになる。
私の相手は子爵令嬢のフィーニス・イニティウム。
私と同じ王太子の婚約者候補の内の一人だ。
彼女は氷魔法を得意としているもので、
学園一の氷系統魔法の使い手とされている。
「よろしくお願いしますわ、ファナティア様」
「えぇ、こちらこそ」
彼女の瞳は私に絶対に勝てるという、
自信で満ち溢れている。
それこそ王太子の婚約者候補でもあるため、
どちらが婚約者に選ばれるか、
と言った面でも因縁のある相手なのかもしれない。
まぁ、彼女はまだ私の実力を知らないし、
私を見下してても仕方ないわね。
ここからその自尊心を失くしてやればいいのだから。
もちろん周りの生徒たちも、
フィーニス嬢が圧倒的に有利だと思っているようだ。
これはこれで、私がもし、
彼女に勝った時の彼らの反応が、
楽しみではあるけれど。
そう思ってくすりと薄く笑みを浮かべる。
「それでは、始め!!」
という先生の声が聞こえ、
瞬時に魔法を発動させるためフィーニス嬢の詠唱が、
ある程度距離を置いている私にも聞こえてくる。
「《アイスランス》!」
詠唱と同時に氷の槍が大量に私に向かって放たれる。
周りからは「おおーーっ!」という歓声が上がる。
私はというと、ただその槍に向かって腕を伸ばし、
指で弾くような動作をするだけだった。
すると、指で弾かれたと同時に無数の氷の槍は、
私の指に触れる少し前で全て霧散してしまった。
「なッ……!?詠唱無しで魔法を使えるだなんて!」
これに関しては本日二度目の言われようである。
まぁ、自衛しているだけでは面白くないので、
驚愕で呆然としているところ悪いけれど、
さっさと終わらせるために反撃させてもらうわ。
次に私は先程氷の槍を弾く動作をした手で、
人差し指を天に指し示し、
そこから火の玉を生み出し、
立てた人差し指をフィーニス嬢に向ける。
するとたちまち現れた無数の火の玉は、
一斉にフィーニス嬢に襲いかかっていった。
「ッ!?《清らかなる水よ、
それは天の恩恵なり、天より降らし給え》!」
「上級魔法!?」
発動者が指定した一定のエリアに、
雨を降らせる天候系統魔法。
天候系統魔法は上級魔法の一種でもある。
今回の場合、フィーニス嬢が指定したエリアは、
校庭全土だけのようだ。
上級魔法の詠唱は長ったらしくて、
本当に面倒だったのを、
魔法を覚えたての7歳の頃に思ったのを思い出して、
私は少し苦い顔をする。
上級魔法は元来、
その魔法を維持するのが非常に難しいもので、
初心者だと5分もしないうちに、
その魔法がこと切れてしまう上に、
今のフィーニス嬢のように広い範囲に
上級魔法を展開することは、
非常に困難なものだと言われている。
その点に関しては、
この歳でここまでやれるのは、
凄いとしか言いようがないけれど、
それは一般的に見ればの話である。
「魔法の展開維持に気を取られていては、
すぐに足元を掬われますわよ?」
パンッと私は両手を叩いて、次の反撃に移る。
お次は振動系統魔法。
私が手を叩いたのと同時に、
地面がガタガタガタッと徐々に揺れ始める。
「ッ!?《ヴァンフレア》」
どうやらお次は自衛ではなく反撃に移ったらしい。
無数の強大な威力を誇る炎の球体が、
ものすごいスピードで私の方へと放たれる。
「……何だか面倒くさくなってきたわね」
「なんですって?」
私の囁きがどうやらフィーニス嬢に聞こえたらしく、
怪訝そうな顔をして私を睨んでいる。
私は迫り来る炎の球体にフッ、と息を吐いただけで、
それらの球体を霧散させた。
「ッ!?あなた、一体何者なの?
詠唱無しで魔法を使えるのは、
世界最強の魔法師と言われている、
最上級魔法師だけよ?」
「そうね。
なら、私がその最上級魔法師のトップだって言ったら?」
「は……?冗談でしょう?
あなたみたいな成績優秀でもない人が、
魔法協会のトップになんてなれるはずないわ」
「まぁ、あなた達が私の噂話を信じているだけで、
私は自分から『詠唱無しで魔法が使えない』
なんてことを言った覚えはないわ。
それに、私はこの学園で習うことは全て履修済みなの」
にっこりと微笑んでそう言ってやると、
フィーニス嬢のみならず見守っていた
他の生徒や教師までもが驚愕で固まっている。
「さて、
もうそろそろこうして付き合ってあげるのも、
面倒くさくなってきたし次で終わらせるわね」
そう言って、私は指をパチンッと鳴らすと、
次の瞬間にはフィーニス嬢が膝から崩れ落ち、
その場に倒れ込んだ。
「い、一体何をしたの!?」
「単純に眠らせただけよ。
2時間もすれば目を覚ますわ」
フィーニス嬢の取り巻きのひとりが、
私に向かってものすごい剣幕で責め立ててくる。
殺傷性の高い魔法は禁じられているのだから、
わざわざ使ったりなんてしないわよ。
「ここで殺したりなんてすれば、
せっかくの良い人材を失うことになるんだもの。
自重くらいするわよ。
例え私にとって、
不愉快な言動をとった者であったとしてもね」
「ッ!?」
数名の生徒たちが肩をビクリと震わせる。
どうやら私を散々虐めていた自覚があったようだ。
自覚がない者よりもマシであるけれど。
「こ、これにて、実技試験を終了する!」
流石に困惑しているのか、
少し戸惑った声でメーゲン先生が、
3時間目の終了を宣言する。
戸惑いつつも私の本当の実力が気になるのか、
チラチラとこちらを伺う先生を無視して、
自分たちが誰を相手に虐めていたのかを自覚した、
クラスメイトは顔を真っ青にして、
その場に突っ立っていた。
───6時間目が終わったあとで聞いた話だけれど。
どうやら教師達の間で、
私の成績がおかしいのではないかという議論がされ、
後日再試験を受けることになった。
ついに3時間目、魔法実技試験の時間がやってきた。
「よし!今日は二学期初めの実技試験の日だよ!
皆さん準備はできてるね?」
魔法実技専門の教師メーゲン先生が実技試験の会場、
即ち校庭で大きな声を上げて、
実技試験のルールを説明している。
ルールは至ってシンプル。
一対一でどのような魔法でも良いので発動させ、
相手が魔法を発動できない状態、
または両者どちらかが、
降参を宣言するまでがタイムリミットとなる。
もちろん殺傷性の高い魔法は原則使用禁止。
もしも殺傷性の高い魔法を発動させた場合、
相手がその魔法を受け致命傷を負っていなくても、
発動者は退学処分、
そして魔法協会に目をつけられることになる。
私の相手は子爵令嬢のフィーニス・イニティウム。
私と同じ王太子の婚約者候補の内の一人だ。
彼女は氷魔法を得意としているもので、
学園一の氷系統魔法の使い手とされている。
「よろしくお願いしますわ、ファナティア様」
「えぇ、こちらこそ」
彼女の瞳は私に絶対に勝てるという、
自信で満ち溢れている。
それこそ王太子の婚約者候補でもあるため、
どちらが婚約者に選ばれるか、
と言った面でも因縁のある相手なのかもしれない。
まぁ、彼女はまだ私の実力を知らないし、
私を見下してても仕方ないわね。
ここからその自尊心を失くしてやればいいのだから。
もちろん周りの生徒たちも、
フィーニス嬢が圧倒的に有利だと思っているようだ。
これはこれで、私がもし、
彼女に勝った時の彼らの反応が、
楽しみではあるけれど。
そう思ってくすりと薄く笑みを浮かべる。
「それでは、始め!!」
という先生の声が聞こえ、
瞬時に魔法を発動させるためフィーニス嬢の詠唱が、
ある程度距離を置いている私にも聞こえてくる。
「《アイスランス》!」
詠唱と同時に氷の槍が大量に私に向かって放たれる。
周りからは「おおーーっ!」という歓声が上がる。
私はというと、ただその槍に向かって腕を伸ばし、
指で弾くような動作をするだけだった。
すると、指で弾かれたと同時に無数の氷の槍は、
私の指に触れる少し前で全て霧散してしまった。
「なッ……!?詠唱無しで魔法を使えるだなんて!」
これに関しては本日二度目の言われようである。
まぁ、自衛しているだけでは面白くないので、
驚愕で呆然としているところ悪いけれど、
さっさと終わらせるために反撃させてもらうわ。
次に私は先程氷の槍を弾く動作をした手で、
人差し指を天に指し示し、
そこから火の玉を生み出し、
立てた人差し指をフィーニス嬢に向ける。
するとたちまち現れた無数の火の玉は、
一斉にフィーニス嬢に襲いかかっていった。
「ッ!?《清らかなる水よ、
それは天の恩恵なり、天より降らし給え》!」
「上級魔法!?」
発動者が指定した一定のエリアに、
雨を降らせる天候系統魔法。
天候系統魔法は上級魔法の一種でもある。
今回の場合、フィーニス嬢が指定したエリアは、
校庭全土だけのようだ。
上級魔法の詠唱は長ったらしくて、
本当に面倒だったのを、
魔法を覚えたての7歳の頃に思ったのを思い出して、
私は少し苦い顔をする。
上級魔法は元来、
その魔法を維持するのが非常に難しいもので、
初心者だと5分もしないうちに、
その魔法がこと切れてしまう上に、
今のフィーニス嬢のように広い範囲に
上級魔法を展開することは、
非常に困難なものだと言われている。
その点に関しては、
この歳でここまでやれるのは、
凄いとしか言いようがないけれど、
それは一般的に見ればの話である。
「魔法の展開維持に気を取られていては、
すぐに足元を掬われますわよ?」
パンッと私は両手を叩いて、次の反撃に移る。
お次は振動系統魔法。
私が手を叩いたのと同時に、
地面がガタガタガタッと徐々に揺れ始める。
「ッ!?《ヴァンフレア》」
どうやらお次は自衛ではなく反撃に移ったらしい。
無数の強大な威力を誇る炎の球体が、
ものすごいスピードで私の方へと放たれる。
「……何だか面倒くさくなってきたわね」
「なんですって?」
私の囁きがどうやらフィーニス嬢に聞こえたらしく、
怪訝そうな顔をして私を睨んでいる。
私は迫り来る炎の球体にフッ、と息を吐いただけで、
それらの球体を霧散させた。
「ッ!?あなた、一体何者なの?
詠唱無しで魔法を使えるのは、
世界最強の魔法師と言われている、
最上級魔法師だけよ?」
「そうね。
なら、私がその最上級魔法師のトップだって言ったら?」
「は……?冗談でしょう?
あなたみたいな成績優秀でもない人が、
魔法協会のトップになんてなれるはずないわ」
「まぁ、あなた達が私の噂話を信じているだけで、
私は自分から『詠唱無しで魔法が使えない』
なんてことを言った覚えはないわ。
それに、私はこの学園で習うことは全て履修済みなの」
にっこりと微笑んでそう言ってやると、
フィーニス嬢のみならず見守っていた
他の生徒や教師までもが驚愕で固まっている。
「さて、
もうそろそろこうして付き合ってあげるのも、
面倒くさくなってきたし次で終わらせるわね」
そう言って、私は指をパチンッと鳴らすと、
次の瞬間にはフィーニス嬢が膝から崩れ落ち、
その場に倒れ込んだ。
「い、一体何をしたの!?」
「単純に眠らせただけよ。
2時間もすれば目を覚ますわ」
フィーニス嬢の取り巻きのひとりが、
私に向かってものすごい剣幕で責め立ててくる。
殺傷性の高い魔法は禁じられているのだから、
わざわざ使ったりなんてしないわよ。
「ここで殺したりなんてすれば、
せっかくの良い人材を失うことになるんだもの。
自重くらいするわよ。
例え私にとって、
不愉快な言動をとった者であったとしてもね」
「ッ!?」
数名の生徒たちが肩をビクリと震わせる。
どうやら私を散々虐めていた自覚があったようだ。
自覚がない者よりもマシであるけれど。
「こ、これにて、実技試験を終了する!」
流石に困惑しているのか、
少し戸惑った声でメーゲン先生が、
3時間目の終了を宣言する。
戸惑いつつも私の本当の実力が気になるのか、
チラチラとこちらを伺う先生を無視して、
自分たちが誰を相手に虐めていたのかを自覚した、
クラスメイトは顔を真っ青にして、
その場に突っ立っていた。
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