男恥話(短編集)

ザボン

文字の大きさ
54 / 99
第41話★未来の玩具

未来の玩具~下

しおりを挟む
「信一。入れるぞ。いいな?」

すでに龍聖のぺニスは固く勃起モードになり、血管が浮き出ている。
そして先っぽからは先走りの汁が溢れている。
俺はゾクゾクした。
あの言い方、たまらない。

日本人標準の1.2倍サイズの龍聖のぺニスは、俺が選んだのだが最初はそれを後悔する。

「んーっ、んーんー」

痛さに耐える。
俺の震えを龍聖はセンサーで感じとり、少しずつ、ユックリと俺の内部に龍聖の突起を差し込んでくる。

「あっ、あっ、入った、、」

“チュルン”と音がしたように感じた。
俺のアナルが龍聖のペニスをまるっと呑み込んだのだ。
龍聖は一息つき、ユックリと腰を動かし始めた。
AOL(Auto Overflowing Lotion)機能で、龍聖の尿道からは適当なローションが滲み出るので、俺のアナルからは龍聖か腰を振るたびクチュクチュと音をたて、ローションが溢れでる。
「んんっ、ぐぐっ、あーーっ」
横をちらっと見ると、大きめな龍聖のペニスが俺のアナルを激しくリズミカルに突き刺しているのがモニタで映し出されている。

「じゃあ姿勢を変えるぞ。そっち向いて四つん這いになれよ」

ぺニスをアナルに挿したまま、俺は姿勢を変えられた。
首をあげるとモニタがよく見える。

「恥ずかしい」

と顔を伏せると髪を捕まれ

「恥ずかしい自分の姿、目に焼き付けろよ」

と自分のアナルに龍聖の股間が押し付けられている映像を無理矢理見させられた。
そして画面が四分割となり、もとの映像の他に、よだれを垂らしながら悶えている俺の表情と、下からのアングルで自分の勃起ペニスの先から透明粘液の糸を垂らしながらグイングインと揺れている様子、龍聖のペニスカメラにより、自分の直腸の内側が龍聖のペニスに押し広げられ、激しく突かれているアナル内部映像が映し出された。
興奮が絶頂となり、

「あっ、ああっ、イクッ」

そう言うと、下からのアングルで大きく揺れていた俺のペニスの先からはザーメンが吹き出し、それを辺りに撒き散らした。

俺が出しきると、龍聖も

「イクッ」

と言って、俺のアナルに種付けをして果てた。
(このザーメンは俺のザーメンの再利用だ)

「さて、シャワーを一緒に浴びようぜ」

息が落ち着いて、すこしまったりしだすと、龍聖は俺に声をかけた。
龍聖と一緒に汚れた体を洗う。
龍聖もプレイ中汗をかくが、これはきれいな液体だ。
しかし、当然俺とも体を密着するので俺の汗や体液が付着する。
それを自分で、時にはお互いイチャつきながら、丁寧に洗っていく。
長く使うのにお手入れは大事だ。
拭き終わると、

「じゃあ早く寝ろよな、明日は早いんだろ」

と言って、自分の充電用ソファに戻っていく。
(本当はこのあとビールでも飲みながら二人でまったりしたいのだけど・・・)
俊介も龍聖も、そこまでできない。
セックス専用ロボットなのだ。

毎日、この時間になると俺の心にはぽっかり穴が開いた気がする。。

◇◇◇◇◇◇◇◇

俺は2体目の龍聖を買うときに、「設定によっては3Pも可能です」
と説明を読んだことを思い出した。
今日は休日だ。
説明書を見ながら、スマホをBluetoothでリンクさせ、ふたりの設定画面から“同期設定”画面で設定をした。
これをしないと二人は同期されず、俺と俊介、俺と龍聖の関係しか考慮されず、二人が協力して俺に尽くすことはできないようだ。

設定は簡単に終わり、二人を立ち上げ直した。

「俊介、こちら龍聖。そして龍聖、こいつは俊介だ」

俺はお互いを紹介した。

「はじめまして」

二人が声を揃えて挨拶すると、すこしの間、見つめあっていた。
説明書によると、お互いがwifi経由で繋がれ、AIの認識をアップデートするのに初回は10分から30分かかるようだ。

15分すると

「さあ、今日も俺と激しくセックスするぞ」

「信一さん、僕と楽しくセックスしましょう」

と二人とも俺にアピールを始めた。
俺は

「今日は3Pをしよう」

と告げると、二人ともすこし考え

「わかったぜ、お前のあられのない姿を俊介にも見せつけるぜ」

と、龍聖が言いった。
同期がうまくいって、龍聖が俊介を認識したようだ。
龍聖は自分の履いているボクサーを膝まで降ろし、フニャフニャのペニスを俺の眼前に突きだして

「じゃあタップリと可愛がってやるから、まずは俺のをしゃぶって勃たせろよ」

と俺に命じた。
俺はその大きなペニスを口に含み、少しもて余しながらジュルジュルとしゃぶりあげた。

「僕には信一さんのペニスをください」

と言いながら、俊介は俺のボクサーを下げて半勃ちとなったペニスをしゃぶり出した。
いつの間にか大型モニターには、前回俺が喘ぎながら龍聖に抱かれている録画映像と、俺が真っ赤になって俊介のアナルにペニスを挿入し腰を振っている映像のエロい部分だけに編集され上映されている。

「早く全部ぬげ」
龍聖が俺の服を剥がすように脱がして急かしてくる。
「俊介も脱げよ」
いきなり龍聖は俊介にも命じた。
「はっ、はい」
俊介は素直にしたがい、着ている服をすべて脱ぎ捨てて素っ裸になった。
そのとき俊介の口から吐き出された俺のペニスを龍聖はシコリながら、なんと左手で俊介のアナルを少し解すと、「ほら信一、早く俊介のアナルにこれをぶちこめ」と俺の股間を俊介のケツに押し付けた。
「ちょっ、ちょっ、待って」
こんな急な展開に驚いたが、俺のぺニスは勃起しており、俊介のアナルはキツいが押し込めば中からローションが滲み出て、少しづつ入っていく。
「ううっ、痛い、もっと優しく」
俊介は泣きそうな顔で叫ぶが、その仕草もAIがやらせている事だ。アナルの使い方としては問題ない。
人形だから痛いこともないし出血の心配もない。
「うぉーっ」
いつもは人間の男とやるときと同じようにタップリと解してやるのだが、キツい穴に無理矢理突っ込むのは想像以上に気持ちが良かった。
俊介はヒーヒー言っている。
俺はユックリと腰を動かし出した。
「絞まったアナルは気持ちいいだろ」
龍聖は俺の背後に回り、いきなり俺のアナルをガシッと掴み、軽く俺のアナルを解すと、直ぐに勃起ペニスをアナルに突き刺した。
「痛てー、やめろ、やめてくれ」
泣き叫ぶ俺を無視して、ペニスを俺のアナルに突き刺して腰を振る。
俺のアナルはジュルジュルになり、龍聖が腰を振ると俺のペニスも俊介のアナル内部に擦りつけられる。
俊介は「あん、んんっ、そこ、あー」と喘ぎながら、奥まで到達した俺のペニスをギュッと締めつけ、鬼頭を刺激する。
モニタは4分割になり、俊介と龍聖の視線カメラの映像と、俊介のアナル内部カメラによる俺のペニス挿入の様子と、龍聖のペニスカメラによる俺のアナル内部の様子が映し出されている。

「うぐ、うぐ、うぐ」
気持ちよくて、呼吸がうまく出来ない。
よだれを垂らしながら直ぐに俺はイッてしまった。

意外にも早くイカされてしまい、少しあっけにとられていると
「さあ、信一さん。11時に駅で待合せですよね」
と俊介に言われ、ハッと思い出した。
(そうだった、課長に書類を渡す約束してたんだ。昨日LINEでやり取りしたんだった!)

時計を見ると、よい時間だ。
(しかしLINEの中身まで共有されてるのか)
俺は少し怖くなった。

「一緒にシャワーする時間はありますか?」
と聞かれたが、
「いや、待たせちゃ悪いから少し余裕を持ってでるよ」
と言って、俊介にしゃぶってもらいペニスを綺麗にしてから服を着た。
2体の人形は勝手にシャワーで汚れを落とし、充電ソファーに戻ってスタンバイモードになるはずだ。
そして「じゃあ行ってくるから」
と一応人形達に声をかけ玄関を出た。

◇◇◇◇◇◇◇

俺は玄関の鍵を開けて家に入った。
駅まで行ったがスマホを忘れたことに気がついたのだ。
するとスタンバイモードになっているはずの人形の声が聞こえた。
部屋に入ると喘ぐ俊介のアナルにペニスを挿入して、腰を振りながら
「んふっ、あぁ、気持ちいいよ。最高だ」
と、龍聖が俊介に言っていた。


製造メーカーに電話して
「2体の人形が俺の居ないときに勝手に愛をささやいてセックスしている」
と文句を言った。

電話の向こうでは

「ああ、複数体買って頂き、同期されると、その2体は回路的に繋がって無いので音声で情報の交換をします」
あれは、情報交換だったのか、愛の囁きに聞こえたが、、

「そして、あなたの精液を体内にストックして、自分の精液としてぺニスから排出させるエコシステムですが、体内の蓄積量をお互いに調節しあってます。そのやり方が陰茎を肛門内に接合して、なるべく空気に触れされないように解凍した精液を注入し合うのです」

これがセックスの理由だ。

龍聖と俊介が愛し合っていた訳ではない。

俺は電話を切った。

◇◇◇◇◇

カスタマーセンターの担当者は
「課長、またクレームですよ。適当に言って誤魔化しましたが、お客様とではなく2体が愛し合ってSEXしていたらしいです」
と、うんざりしながら報告した。

「またか!まだ駆け落ちまではしてないのだな。無料メンテナンスと言ってAIデータを確認しろ。その前に、その客の使い方に問題ないか確認しろ」

と課長はため息と共に僕に指示を出した。

人形が撮影した動画は品質向上のため自動的に株式会社ストのカスタマーセンターに送られるのだ。
最初の設定の時の同意書の最後に小さく書いてある。

その担当はカスタマー番号を打ち込み、2体の人形から毎回送られてきていた各カメラの記録映像を

「ふーん。この高橋信一ってやつ、けっこうカッコいいのに変態だな。おもしれーからSNSにアップするか」

と呟きながら使い方に間違えが無いか確認を始めた。

END
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。 漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。 陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。 漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。 漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。 養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。 陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。 漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。 仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。 沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。 日本の漁師の多くがこの形態なのだ。 沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。 遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。 内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。 漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。 出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。 休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。 個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。 漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。 専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。 資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。 漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。 食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。 地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。 この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。 もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。 翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。 この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

  【完結】 男達の性宴

蔵屋
BL
  僕が通う高校の学校医望月先生に  今夜8時に来るよう、青山のホテルに  誘われた。  ホテルに来れば会場に案内すると  言われ、会場案内図を渡された。  高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を  早くも社会人扱いする両親。  僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、  東京へ飛ばして行った。

父のチンポが気になって仕方ない息子の夜這い!

ミクリ21
BL
父に夜這いする息子の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

営業活動

むちむちボディ
BL
取引先の社長と秘密の関係になる話です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...