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記憶

真実

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今日は休日。なのに早く起きてしまった。もう一度寝る。
『あっちゃん。僕はあっちゃんの笑顔が見たい。楽しそうに笑う顔、嬉しそうな顔が見たいんだよ。でもあっちゃんは僕が病気の事を言った次の日から笑わなくなったよね。ごめん。あっちゃんは僕と居ると悲しくなるし不幸になる。僕はそんなのやだ。だからさようなら。』
『何でよ。さようなら何て嫌だ!あっちゃんもうすぐ居なくなるんだよ??なのにこのままお別れ何て出来ないよ!あっちゃんは諦めないから!毎日会いに行くからね!また明日ね!』
たっくんSide
『あっちゃんは、凄いね…。僕よりずっと強い。なのに僕は…。』
そういった時に僕はぽろぽろと涙を流した。
『拓は弱くなんか無いよ。お母さん何かよりもずっとずーっと強い。死ぬとかそんなの考えたら駄目よ。』
僕はあっちゃんが好き。女の子として好き。
でもあっちゃんが好きといってきても答えられない。
だって。僕には時間が無いから。
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