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俺の記憶 拓side

すぐそばに君はいた

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「なぁ。拓。本当にあっちゃんっているのかよ。」親友の潤は言う。
「当たり前だろ。あっちゃんはこの高校に居るって聞いたから来たんだからな。」
ふと横を見るとあっちゃんに似た顔つきの女の子がこちらを見ている。
でもすぐに歩いて行った。
「今見てた女の子。学校一可愛いと言われている子だぜ。名前は確か、田中あこ。だったかな」
「っ!!」
俺は驚いた。だってまさか本当にあっちゃんだった何て思いもしなかったからだ。
「おい。どうしたんだよ。拓。」顔色をうかがいながら顔を覗き込んできた。
「あ、あぁ。大丈夫だぜ。それより帰ろう。もう少しで暗くなるし。」
「そうだな。田中さんも帰ったしな。」潤の横顔はほんの少し赤かった。
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