新米教師の日常

ハット

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葵side2

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え、やばい。ちょっと待って。何あのイケメン。顔整いすぎてない??




  笑顔眩しすぎだし、他の先生達みんな口開いちゃってんじゃん。いや、俺もだけど。

  この人が副担とかまじか。やばいめっちゃ嬉しい。





  俺は別にホモじゃないけど、彼なら全然付き合える。抱いてもいいし、抱かれてもいい。初対面の相手にそんな感情抱くなんて、頭可笑しいって思われるかもしれないけど、そのくらい一瞬で恋に落ちた、、。



  この人を俺のものにしたい。酷く独占欲が湧いてきた。






  校長先生に紹介されてもまだ頭がボーッとしてて、すぐに返答出来なかった。せっかくの第一印象がヤバくなる。




  出来るだけスマートに、カッコよく、余裕そうな感じで。





「2年1組の担任をしてます、佐原 葵(さはら あおい)です。担当教科は数学です。2人でいいクラスを作っていけるように頑張りましょうね!」





    自分でも引くくらいの猫被りだけど、知ったことじゃないね。晃平を手に入れるためなら何でもしてやる。




「は、はい!こちらこそよろしくお願いします!」




  あぁ、もうカッコよすぎる。これからずっと晃平と一緒とか僕やばいかも。仕事に集中出来ないなこれ。





「ふふ、緊張してますか?私もこの学校に来て3年目でまだまだ新米なので大丈夫ですよ。というか、ほぼほぼ同期ですし敬語は堅苦しいのでやめにしません?」




  まずは、敬語を無くしてもらう。よそよそしいと仲も深まらないしね。よしよし、いい感じだぞ僕。




「えぇ?!いやいや、出来ませんよ!」




  戸惑う晃平も良いけど、何とかこのお願いは聞き入れてもらわなくちゃ。
  あの手を使うか、、、




「私がそうしたいんです。ダメですか、、?」




  必殺!泣き落とし!
  コレを使って、断らなかった人はいないからね。
  案の定、晃平は少し考えて首を縦に振った。

「わ、分かりました。佐原先生」






 よっしゃ。少し強引になっちゃったけど、まぁいいよね?好きになったなら、このくらいアピールしないと伝わらないし!
 それにしても、 晃平の葵先生呼びは永久保存確定だな。こっそり録音して目覚ましのアラームにしておこう←






  僕がここまでマシンガントークをしたのは、少しでも晃平と喋りたかったから。 
  それともうひとつは、邪魔が入らないようにするため。僕はずっと晃平を狙っている視線に気づいていた。だから、ソイツが入ってくる隙を作らないように頑張ってたけど、まぁ難しいよね、、。










  やっぱりアイツも晃平のこと狙ってるみたい。
 でも、 晃平のことを落とすのは僕だ。誰にも渡さないよ。


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