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序章 入隊
序章 入隊
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1945年 第二次世界大戦が終結した。大きな戦争が終わり、平和が訪れた国がある一方、敗戦により新たな地獄を迎えた国もあった。また勝ったにもかかわらず、アメリカとソ連の緊張状態には拍車がかかり、冷戦という新たな戦争の時代を迎えることになった。
しかし、その戦争も1984年に行われた米ソの会談により、急速に終結を迎え東と西が形式上平和を築くこととなった。何か裏であったのではないと考える者たちもいたが、ソ連が解体されロシア連邦が建国され、両国の緊張状態はすんなりと解けたことには変わりがなく、喜びの声の方が大きかった。しかしそれは彼らが思う平和とは程遠いものだった。
序章 入隊
「到着しました。」
「ありがとうございます。いつ見てもこの基地はでかいですね。」
今日からある若い一人の兵士がアメリカ最強部隊に入隊することになっている。名前はミール・ピース、元陸軍上等兵の21歳だ。彼は先日行われた「アフガニスタンテロ組織壊滅・機密書類奪取作戦」においての功績が認められて、最強部隊である「カイザー部隊」の隊長イーグルからの推薦があり、この部隊に入隊が決まったのだ。といってもこの部隊は正式な部隊ではなくPMCのように、国や個人から依頼を受けて、出動する。また、戦闘だけでなく行方不明者の捜索、事件の捜査など依頼されればなんでもやるいわば何でも屋のような存在だ。一応国営ではなく、個人が運営しているが、国からの依頼がほとんどであり、カイザー部隊は最強部隊というだけあり、重要作戦が行われる際はいつも中心いるため国営か民営か、かなり曖昧な組織となっている。
「では私はこれで失礼します。皆様によろしくお伝えください。」
「了解。少佐。」
ここまでミールはかつての上官である陸軍の少佐にジープでここまで連れてきてもらったのだ。つい先日までは考えられないことだ。なぜなら、上等兵が少佐をパシリのように使うなどあってはならないのだから。それだけカイザー部隊という組織が大きい存在なのである。ミールも心の中で本当にこんな態度でよかったのだろうかと考えてはいたが、カイザー部隊に入る以上その名に恥じない行いをしなければならない。カイザー部隊の基地はかつてミールがいた陸軍の基地の目と鼻の先にある。
そうは言うものの陸軍の基地が相当な面積を有するため基地から出るのも車がないと厳しい。それと同じぐらいカイザー部隊の基地も大きい。驚く必要もないかもしれないが、カイザー部隊はたった5名しか在籍していない。それにしては異常なまでの敷地面積を所有している。基地の敷地内に入ると、彼の目の前には戦車を格納しているであろう倉庫が二つと、大きな建物が見えた。それだけではない彼が今いる入口にはジープも並んでいる。それに道路も整備されており基地内を車で移動できるようになっている。倉庫の裏には滑走路のようなものも見えた。
「戦闘機もあるのか」
ミールは独り言を発し、敷地内をキョロキョロ見ながら正面の建物に向かった。2㎞ほど歩いたころようやく建物の入り口を見つけた。そこは少し屋根があり、監視カメラのようなものがついている。入口の扉は自動ドアのようになっていた。しかし、前に立っても開かない。扉の横の壁にパソコンのような端末が取り付けられていた。そしてその端末の上にトランシーバーが置いてあった。それを手に取った瞬間、端末に文字が出てきた。
『御用の方は、トランシーバーのボタンを押しながら、それにお話しください。』
ミールは仕方なくそれに従う。ボタンを押すとトランシーバーから若い男性の声が聞こえた。
『ご利用いただきありがとうございます。こちらカイザー部隊でございます。ご用件は?』
「はっ!本日よりこの部隊に配属されました。『ミール・ピース』と申します。」
『ああ、イーグルから話は聞いている。ようこそ、歓迎するよ。今扉のロックを解除する。中に入ったら正面の階段を上がり、金の鳥が描いてある扉に来てくれ。まあ言うまでもないがその部屋に入ってきてくれよ。そこで君の歓迎会をする予定だからさ。』
そういうとトランシーバーの通信が切れた。切れたと同時に扉が開いた。その時ミールは声の主に不信感を抱いた。声の主は笑っているようだったのだ。無論げらげら笑っている感じではなく、鼻で笑っているような少し空気が口から出てるようなしゃべり方だったのだ。
「俺そんなおかしなこと言ったかな」
ミールはそう思いながら先ほど言われたように、中に入り正面の階段を目指そうとした。その時建物内に入り彼は驚いた。中はまるで高級ホテルのような造りになっていた。広いロビーに高い天井には大きなシャンデリア、床にはふかふかの絨毯が敷いてある。
すごいという言葉しか出てこない。もう少しここで金持ち気分を堪能したい気持ちがあったが偉大な人たちを待たせていることを思い出し、開いた口が塞がらないまま階段を上がった。しかし、二階の金の鳥が描かれている扉が二階のどこにあるのかがわからなかった。しばらく探してようやく見つかった。一番奥の端の部屋だった。
そして扉を見て彼は恐怖することになった。
しかし、その戦争も1984年に行われた米ソの会談により、急速に終結を迎え東と西が形式上平和を築くこととなった。何か裏であったのではないと考える者たちもいたが、ソ連が解体されロシア連邦が建国され、両国の緊張状態はすんなりと解けたことには変わりがなく、喜びの声の方が大きかった。しかしそれは彼らが思う平和とは程遠いものだった。
序章 入隊
「到着しました。」
「ありがとうございます。いつ見てもこの基地はでかいですね。」
今日からある若い一人の兵士がアメリカ最強部隊に入隊することになっている。名前はミール・ピース、元陸軍上等兵の21歳だ。彼は先日行われた「アフガニスタンテロ組織壊滅・機密書類奪取作戦」においての功績が認められて、最強部隊である「カイザー部隊」の隊長イーグルからの推薦があり、この部隊に入隊が決まったのだ。といってもこの部隊は正式な部隊ではなくPMCのように、国や個人から依頼を受けて、出動する。また、戦闘だけでなく行方不明者の捜索、事件の捜査など依頼されればなんでもやるいわば何でも屋のような存在だ。一応国営ではなく、個人が運営しているが、国からの依頼がほとんどであり、カイザー部隊は最強部隊というだけあり、重要作戦が行われる際はいつも中心いるため国営か民営か、かなり曖昧な組織となっている。
「では私はこれで失礼します。皆様によろしくお伝えください。」
「了解。少佐。」
ここまでミールはかつての上官である陸軍の少佐にジープでここまで連れてきてもらったのだ。つい先日までは考えられないことだ。なぜなら、上等兵が少佐をパシリのように使うなどあってはならないのだから。それだけカイザー部隊という組織が大きい存在なのである。ミールも心の中で本当にこんな態度でよかったのだろうかと考えてはいたが、カイザー部隊に入る以上その名に恥じない行いをしなければならない。カイザー部隊の基地はかつてミールがいた陸軍の基地の目と鼻の先にある。
そうは言うものの陸軍の基地が相当な面積を有するため基地から出るのも車がないと厳しい。それと同じぐらいカイザー部隊の基地も大きい。驚く必要もないかもしれないが、カイザー部隊はたった5名しか在籍していない。それにしては異常なまでの敷地面積を所有している。基地の敷地内に入ると、彼の目の前には戦車を格納しているであろう倉庫が二つと、大きな建物が見えた。それだけではない彼が今いる入口にはジープも並んでいる。それに道路も整備されており基地内を車で移動できるようになっている。倉庫の裏には滑走路のようなものも見えた。
「戦闘機もあるのか」
ミールは独り言を発し、敷地内をキョロキョロ見ながら正面の建物に向かった。2㎞ほど歩いたころようやく建物の入り口を見つけた。そこは少し屋根があり、監視カメラのようなものがついている。入口の扉は自動ドアのようになっていた。しかし、前に立っても開かない。扉の横の壁にパソコンのような端末が取り付けられていた。そしてその端末の上にトランシーバーが置いてあった。それを手に取った瞬間、端末に文字が出てきた。
『御用の方は、トランシーバーのボタンを押しながら、それにお話しください。』
ミールは仕方なくそれに従う。ボタンを押すとトランシーバーから若い男性の声が聞こえた。
『ご利用いただきありがとうございます。こちらカイザー部隊でございます。ご用件は?』
「はっ!本日よりこの部隊に配属されました。『ミール・ピース』と申します。」
『ああ、イーグルから話は聞いている。ようこそ、歓迎するよ。今扉のロックを解除する。中に入ったら正面の階段を上がり、金の鳥が描いてある扉に来てくれ。まあ言うまでもないがその部屋に入ってきてくれよ。そこで君の歓迎会をする予定だからさ。』
そういうとトランシーバーの通信が切れた。切れたと同時に扉が開いた。その時ミールは声の主に不信感を抱いた。声の主は笑っているようだったのだ。無論げらげら笑っている感じではなく、鼻で笑っているような少し空気が口から出てるようなしゃべり方だったのだ。
「俺そんなおかしなこと言ったかな」
ミールはそう思いながら先ほど言われたように、中に入り正面の階段を目指そうとした。その時建物内に入り彼は驚いた。中はまるで高級ホテルのような造りになっていた。広いロビーに高い天井には大きなシャンデリア、床にはふかふかの絨毯が敷いてある。
すごいという言葉しか出てこない。もう少しここで金持ち気分を堪能したい気持ちがあったが偉大な人たちを待たせていることを思い出し、開いた口が塞がらないまま階段を上がった。しかし、二階の金の鳥が描かれている扉が二階のどこにあるのかがわからなかった。しばらく探してようやく見つかった。一番奥の端の部屋だった。
そして扉を見て彼は恐怖することになった。
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