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生徒会のお仕事Ⅱ
生徒会のお仕事Ⅱ③
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「これで、上がり!」
「ああ!こっちを取ってくれよ~!」
村上さんが会長さんから1枚カードを取り、早くも1位で上がった。今のリアクション的にババを持ってるのは、会長さんだろう。この人単純だから顔を見ればすぐ分かるしさらには、今みたいにうるさいのでバレバレである。あと、和泉さんも分かりやすいな。
「志帆ちゃんが上がったから、次はわたしの番だね!」
「ああ!だからこっちを取ってくれよ~!」
ちなみに……村上さん、久遠さん、俺、和泉さん、会長さんの順だったが、村上さんが上がったので、久遠さんは会長のカードを取っている。
そして、俺がカードを取る番なのだが……
「どうしたのヒナ~?早く取ってよ~」
久遠さんは、フワフワしている雰囲気とは意外に策士のようで、わざとカードを1枚だけ上げたり「右から二番目がおすすめだよ~」とか言ってきたりするのだ。顔を見ても本当か嘘か全然分からないので、かなりの強敵だ。
「悩んでも仕方ない!これだ!」
ちっ!これもハズレか……
「じゃあ、わたしの番だね。え~と、これにしよ!」
和泉さんは、ペアが揃ったようで残り1枚になった。これで、和泉さんも上がるので残るは、俺と会長さん、久遠さんの三人だ。ちなみに、会長さんの持っているカードは、3枚(1枚は、ババ)。久遠さんが2枚。俺は1枚だ。
「くっ、取るカードを選べないなんて……なんたる屈辱」
謎の演技をしながら会長さんが、和泉さんのカードを取る。どうやらカードが揃ったみたいで、かなり喜んでいる。
「じゃあ、わたしの番だね」
「まった!」
会長さんは慌てたように後ろで、カードをくっている。そして、くり終わると、ご丁寧にも1枚だけ少し上げてこう言った。
「こ、この少し上がっているカードが……そ、そのおすすめだな~!アッハッハ!」
ババ抜き下手すぎだろ!!!動揺しすぎて嘘がバレバレじゃん!
会長さんは普段、嘘を言わないせいか(俺の勝手な予想)嘘をつくのがめちゃくちゃ下手だった。……これで、久遠さんの上がりは決定だな。……
「じゃあ、こっちにする~」
「な!?」
信じられないことに久遠さんは、明らかにババであろう、少し上げられていたカードを取った。
「よし!やっとババがいなくなった~!」
会長さんが大喜びしているので、やはりさっきのカードはババだったようだ。俺には、久遠さんが何を考えているのか、全くわからないが次は、俺の番なので冷静にならなくては……
「さあ!ど~っちだ?」
久遠さんは、そう言ってカードを前に出してくる。やはり、表情から読むのは難しそうだ……
俺が悩んでいると、久遠さんは、持っているカードを1枚だけ少し上げてこう言ってきた。
「わ、わたしは……こっちをおすすめするけど……ど、どうする?」
会長さんと全く同じ手法で攻めてきた。ただ、会長さんのとは桁違いに難しい。
……どっちなんだ?会長さんと同じってことは、上げている方がババなのか?いやいや、久遠さんがそんな単純なことをするはずがない……クソ!全然分からない!……
「こうなりゃ勘だ!こっち!」
俺は、あげられていないカードを取った。
「あ~あ!せっかくおすすめ教えてあげたのに」
「まじかよ」
俺が取ったカードは、ババだった。
「つまり、ヒナが今取ったカードはババだ~!」
俺がショックを受けていると、素早く会長さんが俺のカードを取る。
「な!?混ぜる前に取るなんてせこいですよ!」
「ヒナがモタモタしてるからだぞ~!」
会長さんは、俺の指摘など気にせず笑っている。
「って、ペアじゃない……」
「美智瑠ちゃん残念~!」
久遠さんが会長さんのカードを取り、もちろんペアができるので残り1枚になる。
「これで、わたしの上がりだね~」
「クソ……まあ、会長さんとの一騎討ちなら楽しょ……」
「今だよ美智瑠ちゃん!」
「わかってるぞ!」
俺がカードを取った瞬間に会長さんが、また素早く取ろうとしてきたが何とか避けた。
「あ、あぶねぇ」
「ちっ!ダメだったか」
……本当、この人のやり方せこすぎるだろ!ババ抜きは、頭脳戦や心理戦のはずなのに……
「はい、どうぞ。好きな方をとってください」
「悩むなぁ」
俺は、1枚だけ少し上げて会長さんの前に出す。今回は、上げている方がババだ。
「上がっていない方を取ったらいいよ~」
「本当か!じゃあ、そっちにする~」
久遠さんが横からアドバイスをもらい、会長さんは迷うことなく俺のカードを取った。
「わ~い!わたしの上がりだ!」
「おめでとう~!」
みんな、会長さんが買って大喜びだ。
なんか、会長さんに負けたなんて認めたくないな。何かいい方法は……
「ちょっと待った!今の久遠さんのアドバイスは、ルール違反だろ。よって久遠さんの反則敗けだ~!」
「なんだと~!」
何故か、会長さんが一番驚いてるがまあ、いいや。
それから、俺の説得と主に、会長さんの熱弁が小一時間ほど続き……
結局久遠さんのアドバイスは、百パーセント分かってのアドバイスじゃないからルール違反じゃない!という普通の結論に至った。
もちろん、俺も本気でルール違反と思っていなかったので、屁理屈でどうにかしたら勝てないかなぁくらいにしか考えていなかったのだが、何故か会長さんが本気で色々調べ出したので、えらく時間がかかってしまった。
現在は、疲れきった会長さんが、休憩しようと言い出したので各々適当に紅茶を飲んだりお手洗いに行ったりしている。
「そう言えば、なんでさっきわざとババを取ったんですか?」
俺は、何となく気になったので紅茶の準備をしていた久遠さんに質問した。
「え?だってわたしが美智瑠ちゃんからババじゃない方を引いたら、わたしのカードが揃って残り1枚になるでしょ?それで、ヒナがわたしのカードを取ったらわたしの上がり。ヒナもわたしから取ったカードでペアができて上がりでしょ?そんなのつまらないじゃん。それよりは、わざとババを取ってヒナと勝負する方が面白そうだったからね。わたしも、まさか最後にルール違反だ!なんて言われるとは思わなかったけど……」
「す、すいません。つい俺の悪い癖が……」
「いいよいいよ!そんな方法で勝ちにくるんだって、感心しちゃったし」
「まあ、結局俺の敗けですけどね」
「でも、わたしは、ああいう方法けっこう好きだよ。何より楽しかった!」
久遠さんは、本気でそう思っているのかニコニコしている。
この人は、なんというか……
「ほら!二人とも続き始めるぞ~!」
すると、もう休憩を終えたのか会長さんが急かしてきた。
「わかってるって~」
「はいはい、言われなくても行きますよ」
軽く休憩も終え、トランプ大会が再開した。
「ああ!こっちを取ってくれよ~!」
村上さんが会長さんから1枚カードを取り、早くも1位で上がった。今のリアクション的にババを持ってるのは、会長さんだろう。この人単純だから顔を見ればすぐ分かるしさらには、今みたいにうるさいのでバレバレである。あと、和泉さんも分かりやすいな。
「志帆ちゃんが上がったから、次はわたしの番だね!」
「ああ!だからこっちを取ってくれよ~!」
ちなみに……村上さん、久遠さん、俺、和泉さん、会長さんの順だったが、村上さんが上がったので、久遠さんは会長のカードを取っている。
そして、俺がカードを取る番なのだが……
「どうしたのヒナ~?早く取ってよ~」
久遠さんは、フワフワしている雰囲気とは意外に策士のようで、わざとカードを1枚だけ上げたり「右から二番目がおすすめだよ~」とか言ってきたりするのだ。顔を見ても本当か嘘か全然分からないので、かなりの強敵だ。
「悩んでも仕方ない!これだ!」
ちっ!これもハズレか……
「じゃあ、わたしの番だね。え~と、これにしよ!」
和泉さんは、ペアが揃ったようで残り1枚になった。これで、和泉さんも上がるので残るは、俺と会長さん、久遠さんの三人だ。ちなみに、会長さんの持っているカードは、3枚(1枚は、ババ)。久遠さんが2枚。俺は1枚だ。
「くっ、取るカードを選べないなんて……なんたる屈辱」
謎の演技をしながら会長さんが、和泉さんのカードを取る。どうやらカードが揃ったみたいで、かなり喜んでいる。
「じゃあ、わたしの番だね」
「まった!」
会長さんは慌てたように後ろで、カードをくっている。そして、くり終わると、ご丁寧にも1枚だけ少し上げてこう言った。
「こ、この少し上がっているカードが……そ、そのおすすめだな~!アッハッハ!」
ババ抜き下手すぎだろ!!!動揺しすぎて嘘がバレバレじゃん!
会長さんは普段、嘘を言わないせいか(俺の勝手な予想)嘘をつくのがめちゃくちゃ下手だった。……これで、久遠さんの上がりは決定だな。……
「じゃあ、こっちにする~」
「な!?」
信じられないことに久遠さんは、明らかにババであろう、少し上げられていたカードを取った。
「よし!やっとババがいなくなった~!」
会長さんが大喜びしているので、やはりさっきのカードはババだったようだ。俺には、久遠さんが何を考えているのか、全くわからないが次は、俺の番なので冷静にならなくては……
「さあ!ど~っちだ?」
久遠さんは、そう言ってカードを前に出してくる。やはり、表情から読むのは難しそうだ……
俺が悩んでいると、久遠さんは、持っているカードを1枚だけ少し上げてこう言ってきた。
「わ、わたしは……こっちをおすすめするけど……ど、どうする?」
会長さんと全く同じ手法で攻めてきた。ただ、会長さんのとは桁違いに難しい。
……どっちなんだ?会長さんと同じってことは、上げている方がババなのか?いやいや、久遠さんがそんな単純なことをするはずがない……クソ!全然分からない!……
「こうなりゃ勘だ!こっち!」
俺は、あげられていないカードを取った。
「あ~あ!せっかくおすすめ教えてあげたのに」
「まじかよ」
俺が取ったカードは、ババだった。
「つまり、ヒナが今取ったカードはババだ~!」
俺がショックを受けていると、素早く会長さんが俺のカードを取る。
「な!?混ぜる前に取るなんてせこいですよ!」
「ヒナがモタモタしてるからだぞ~!」
会長さんは、俺の指摘など気にせず笑っている。
「って、ペアじゃない……」
「美智瑠ちゃん残念~!」
久遠さんが会長さんのカードを取り、もちろんペアができるので残り1枚になる。
「これで、わたしの上がりだね~」
「クソ……まあ、会長さんとの一騎討ちなら楽しょ……」
「今だよ美智瑠ちゃん!」
「わかってるぞ!」
俺がカードを取った瞬間に会長さんが、また素早く取ろうとしてきたが何とか避けた。
「あ、あぶねぇ」
「ちっ!ダメだったか」
……本当、この人のやり方せこすぎるだろ!ババ抜きは、頭脳戦や心理戦のはずなのに……
「はい、どうぞ。好きな方をとってください」
「悩むなぁ」
俺は、1枚だけ少し上げて会長さんの前に出す。今回は、上げている方がババだ。
「上がっていない方を取ったらいいよ~」
「本当か!じゃあ、そっちにする~」
久遠さんが横からアドバイスをもらい、会長さんは迷うことなく俺のカードを取った。
「わ~い!わたしの上がりだ!」
「おめでとう~!」
みんな、会長さんが買って大喜びだ。
なんか、会長さんに負けたなんて認めたくないな。何かいい方法は……
「ちょっと待った!今の久遠さんのアドバイスは、ルール違反だろ。よって久遠さんの反則敗けだ~!」
「なんだと~!」
何故か、会長さんが一番驚いてるがまあ、いいや。
それから、俺の説得と主に、会長さんの熱弁が小一時間ほど続き……
結局久遠さんのアドバイスは、百パーセント分かってのアドバイスじゃないからルール違反じゃない!という普通の結論に至った。
もちろん、俺も本気でルール違反と思っていなかったので、屁理屈でどうにかしたら勝てないかなぁくらいにしか考えていなかったのだが、何故か会長さんが本気で色々調べ出したので、えらく時間がかかってしまった。
現在は、疲れきった会長さんが、休憩しようと言い出したので各々適当に紅茶を飲んだりお手洗いに行ったりしている。
「そう言えば、なんでさっきわざとババを取ったんですか?」
俺は、何となく気になったので紅茶の準備をしていた久遠さんに質問した。
「え?だってわたしが美智瑠ちゃんからババじゃない方を引いたら、わたしのカードが揃って残り1枚になるでしょ?それで、ヒナがわたしのカードを取ったらわたしの上がり。ヒナもわたしから取ったカードでペアができて上がりでしょ?そんなのつまらないじゃん。それよりは、わざとババを取ってヒナと勝負する方が面白そうだったからね。わたしも、まさか最後にルール違反だ!なんて言われるとは思わなかったけど……」
「す、すいません。つい俺の悪い癖が……」
「いいよいいよ!そんな方法で勝ちにくるんだって、感心しちゃったし」
「まあ、結局俺の敗けですけどね」
「でも、わたしは、ああいう方法けっこう好きだよ。何より楽しかった!」
久遠さんは、本気でそう思っているのかニコニコしている。
この人は、なんというか……
「ほら!二人とも続き始めるぞ~!」
すると、もう休憩を終えたのか会長さんが急かしてきた。
「わかってるって~」
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軽く休憩も終え、トランプ大会が再開した。
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