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メイドさんも大変なようで。
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俺が魔王の城で召し使いをすることになってから数時間後のこと。
俺はカロスに案内された自室のベッドの上で寝転がり、ラノベを一気読みしていた。
実は、俺がこっちの世界に召喚されたときに、まとめ買いしたラノベも一緒にこっちの世界に召喚されていたのだ。服装も制服のまんまだったから、もしかしたらと淡い期待を抱いていたけど、まさか全巻こっちの世界に来ているとは……カロスの召喚ってかなりすごいのかもしれない。まあ、俺みたいなハズレを召喚している時点でアレだけど……
これ以上は自分で自分を傷付けるだけなので、意識をラノベに戻した。
「それにしても、この主人公は楽しそうだなぁ」
「そうだよね~」
ガバッと慌ててベッドから起き上がる。
「あれ?今誰かいた気がしたんだけど……」
部屋を見回してみても、誰の姿も無かった。というか、家具すら無かった。
カロスが机と椅子やらの家具を持ってくると言っていたが、今のところベッドとラノベしか持ってきてくれていない。まあ、ラノベがあるからいっか。
それにしても、あの恐ろしい外見をしたカロスがせっせっと机やら椅子やら家具を運んでいる姿を想像すると、面白くて仕方がない。俺が魔王だったら、からかいまくっているに違いない。
「さて、カロスが来るまで時間かかりそうだし、もう一冊くらい読むか」
しばらくラノベを読んでいると、物語も佳境に入ってきた。主人公は今までチート能力を駆使して無双しまくっていたのだが、今回の敵は古代技術なるもので復活した魔物らしくかなり強い。これは相当な激アツ展開だ。
「何だかそっちも面白そうだね!」
「そうなんだよ!主人公が初めて苦戦しててこれはヤバいな!」
「へえ~アタシの方は、今ゴーレムをボッコボコにしてるよ」
「懐かしいなぁ。実はゴーレムのあとが……っと、これはネタバレだったな!」
「ゴーレムのあと!?何が来るの~」
「まあ、あとのお楽しみだな」
「エヘヘッ!」
「ハハハ!」
俺は1巻で出てきたゴーレムを懐かしいなぁと思いながら4巻の続きを読み始める。
しばらくすると、肩をチョンチョンとつつかれた。
「ねえねえ、2巻が見当たらないんだけど?」
「あっ、ごめんごめん。俺が持ちっぱだった。はいよ」
「ありがと!」
俺は枕元にあった2巻を渡してあげる。2巻ということは、初っぱなにスライムと戦ってヌルヌルになっちゃうなぁ。あれは、ヒロインがエロかった……
「って!お前誰だよ!!!」
同じ話題を共有できる嬉しさで、気付かなかったが、明らかにカロスじゃないか奴がいる。
「誰って、ライラだよ~?」
俺が指差したところには、赤い髪の女の子がニコニコ笑って宙に浮いていた。そして、俺が読んでいたラノベ『ロード‐王女さまに異世界召喚されたら無双するしかないよね?‐2巻』がその手元にあった。
「だから、誰だよ?」
「ライラだよ?」
女の子は変わらず、ニコニコ笑っている。
うん。分かったことが三つある。
一つ目は、この子の名前はライラということ。
二つ目は、ライラに生えている翼の形と服装から、ライラは悪魔でメイドだということ。……ちなみに、悪魔にメイド服はアリだった。
三つ目は、ライラは人の話を全然聞かないこと。それにしても、笑うと見える八重歯といい、胸チラしそうなくらい開いた胸元といい、クネクネ動いている尻尾といい……
「ライラ」
「なに?」
「お前は悪魔のなんたるかをよく分かってるな!最高だ!」
俺がビシッと親指をたてると、ライラも親指をビシッと立ててくれた。
「それで……えっと、あなた誰?」
「宇津木詩乃だけど、えっ?ライラ俺のこと知らないで部屋にいたの?」
「うん!ついでに言うと、アタシはシノのお世話係りなんだよ~」
悪魔ってなんか凄いな。ここまで色んな行程をすっ飛ばしてくる奴には初めて合った気がする。
それにしても、何か忘れているような……
「あっ、そう言えばカロス!なあ、ライラ。カロス知らないか?」
「カロスなら、今頃庭でこれを探してるはずだよ」
ライラはそう言うと、何か投げてきた。
「カギ?」
「うん!家具とかしまっている倉庫のカギだよ~カロスには庭で落としちゃったって言ってるからまだ探してると思うよ」
「お前悪魔だな……」
「そだよ?」
「そうだった……お前、本物の悪魔だった」
ライラは悪魔なだけあってやることがえげつない。しかも、これで顔が可愛いからタチが悪い。男ってやつは、可愛いかったら何でも許しちゃうからなぁ。それにしても、ライラのスカート短すぎじゃないか?これじゃあ、パンツ見えるぞ……
「見たい?」
ライラは俺の心の声でも聞こえたのだろうか?そう言うと、驚くことに自らスカートを捲し上げ始め……
「ライラお姉ちゃん!!!」
あと少し!もうパンツが見えるというところで
ドゴッ!!という何が起きたのか想像もしたくないような音が後ろで鳴り響いた。
「あっ、リイリちゃん~!」
ライラが目をキラキラと輝かさせ、後ろで轟音を発生させた何者かに飛び付こうとする……が、避けられてしまい、地面に顔から着地していた。
「いった~い!」
「ごめんなさい、ライラお姉ちゃん。急に飛び込んできたから、つい……」
「いいのいいの!そんなことより、リイリちゃんが可愛い~!!!」
俺の後ろでは、変態と化したライラが、ライラに瓜二つの青い髪をした女の子に頬擦りしていた。
「どうも、ライラお姉ちゃんの妹リイリです」
「あっ、どうも宇津木詩乃です」
「はい、ライラお姉ちゃんとシノさんのお世話係りをさせて頂きます。不束者ですがよろしくお願いします」
リイリはライラに頬擦りされながらも、器用に頭を下げた。……どうでもいいけど、ライラはリイリに世話されてるの?
頬擦りに飽きたのだろうか、ライラはリイリのほっぺたをプニプニして遊んでいる。
「あっ、そう言えばリイリちゃんはどうしてここに?」
「はい。お姉ちゃんにはカロスさんに謝ってもらいます。流石にあれはやりすぎですよ」
「えっ、違うの……リイリちゃん~!!!」
「問答無用です」
ライラはリイリに首根っこを捕まれ引きずられるようにして、部屋を出ていった。
「メイドって、何処でも大変なんだなぁ」
俺は静かになった部屋で、再びラノベを読み始めた。
ちなみに、俺が倉庫のカギを持ちっぱだったことに気づいたのは、それからさらに二時間後のことだった。
俺はカロスに案内された自室のベッドの上で寝転がり、ラノベを一気読みしていた。
実は、俺がこっちの世界に召喚されたときに、まとめ買いしたラノベも一緒にこっちの世界に召喚されていたのだ。服装も制服のまんまだったから、もしかしたらと淡い期待を抱いていたけど、まさか全巻こっちの世界に来ているとは……カロスの召喚ってかなりすごいのかもしれない。まあ、俺みたいなハズレを召喚している時点でアレだけど……
これ以上は自分で自分を傷付けるだけなので、意識をラノベに戻した。
「それにしても、この主人公は楽しそうだなぁ」
「そうだよね~」
ガバッと慌ててベッドから起き上がる。
「あれ?今誰かいた気がしたんだけど……」
部屋を見回してみても、誰の姿も無かった。というか、家具すら無かった。
カロスが机と椅子やらの家具を持ってくると言っていたが、今のところベッドとラノベしか持ってきてくれていない。まあ、ラノベがあるからいっか。
それにしても、あの恐ろしい外見をしたカロスがせっせっと机やら椅子やら家具を運んでいる姿を想像すると、面白くて仕方がない。俺が魔王だったら、からかいまくっているに違いない。
「さて、カロスが来るまで時間かかりそうだし、もう一冊くらい読むか」
しばらくラノベを読んでいると、物語も佳境に入ってきた。主人公は今までチート能力を駆使して無双しまくっていたのだが、今回の敵は古代技術なるもので復活した魔物らしくかなり強い。これは相当な激アツ展開だ。
「何だかそっちも面白そうだね!」
「そうなんだよ!主人公が初めて苦戦しててこれはヤバいな!」
「へえ~アタシの方は、今ゴーレムをボッコボコにしてるよ」
「懐かしいなぁ。実はゴーレムのあとが……っと、これはネタバレだったな!」
「ゴーレムのあと!?何が来るの~」
「まあ、あとのお楽しみだな」
「エヘヘッ!」
「ハハハ!」
俺は1巻で出てきたゴーレムを懐かしいなぁと思いながら4巻の続きを読み始める。
しばらくすると、肩をチョンチョンとつつかれた。
「ねえねえ、2巻が見当たらないんだけど?」
「あっ、ごめんごめん。俺が持ちっぱだった。はいよ」
「ありがと!」
俺は枕元にあった2巻を渡してあげる。2巻ということは、初っぱなにスライムと戦ってヌルヌルになっちゃうなぁ。あれは、ヒロインがエロかった……
「って!お前誰だよ!!!」
同じ話題を共有できる嬉しさで、気付かなかったが、明らかにカロスじゃないか奴がいる。
「誰って、ライラだよ~?」
俺が指差したところには、赤い髪の女の子がニコニコ笑って宙に浮いていた。そして、俺が読んでいたラノベ『ロード‐王女さまに異世界召喚されたら無双するしかないよね?‐2巻』がその手元にあった。
「だから、誰だよ?」
「ライラだよ?」
女の子は変わらず、ニコニコ笑っている。
うん。分かったことが三つある。
一つ目は、この子の名前はライラということ。
二つ目は、ライラに生えている翼の形と服装から、ライラは悪魔でメイドだということ。……ちなみに、悪魔にメイド服はアリだった。
三つ目は、ライラは人の話を全然聞かないこと。それにしても、笑うと見える八重歯といい、胸チラしそうなくらい開いた胸元といい、クネクネ動いている尻尾といい……
「ライラ」
「なに?」
「お前は悪魔のなんたるかをよく分かってるな!最高だ!」
俺がビシッと親指をたてると、ライラも親指をビシッと立ててくれた。
「それで……えっと、あなた誰?」
「宇津木詩乃だけど、えっ?ライラ俺のこと知らないで部屋にいたの?」
「うん!ついでに言うと、アタシはシノのお世話係りなんだよ~」
悪魔ってなんか凄いな。ここまで色んな行程をすっ飛ばしてくる奴には初めて合った気がする。
それにしても、何か忘れているような……
「あっ、そう言えばカロス!なあ、ライラ。カロス知らないか?」
「カロスなら、今頃庭でこれを探してるはずだよ」
ライラはそう言うと、何か投げてきた。
「カギ?」
「うん!家具とかしまっている倉庫のカギだよ~カロスには庭で落としちゃったって言ってるからまだ探してると思うよ」
「お前悪魔だな……」
「そだよ?」
「そうだった……お前、本物の悪魔だった」
ライラは悪魔なだけあってやることがえげつない。しかも、これで顔が可愛いからタチが悪い。男ってやつは、可愛いかったら何でも許しちゃうからなぁ。それにしても、ライラのスカート短すぎじゃないか?これじゃあ、パンツ見えるぞ……
「見たい?」
ライラは俺の心の声でも聞こえたのだろうか?そう言うと、驚くことに自らスカートを捲し上げ始め……
「ライラお姉ちゃん!!!」
あと少し!もうパンツが見えるというところで
ドゴッ!!という何が起きたのか想像もしたくないような音が後ろで鳴り響いた。
「あっ、リイリちゃん~!」
ライラが目をキラキラと輝かさせ、後ろで轟音を発生させた何者かに飛び付こうとする……が、避けられてしまい、地面に顔から着地していた。
「いった~い!」
「ごめんなさい、ライラお姉ちゃん。急に飛び込んできたから、つい……」
「いいのいいの!そんなことより、リイリちゃんが可愛い~!!!」
俺の後ろでは、変態と化したライラが、ライラに瓜二つの青い髪をした女の子に頬擦りしていた。
「どうも、ライラお姉ちゃんの妹リイリです」
「あっ、どうも宇津木詩乃です」
「はい、ライラお姉ちゃんとシノさんのお世話係りをさせて頂きます。不束者ですがよろしくお願いします」
リイリはライラに頬擦りされながらも、器用に頭を下げた。……どうでもいいけど、ライラはリイリに世話されてるの?
頬擦りに飽きたのだろうか、ライラはリイリのほっぺたをプニプニして遊んでいる。
「あっ、そう言えばリイリちゃんはどうしてここに?」
「はい。お姉ちゃんにはカロスさんに謝ってもらいます。流石にあれはやりすぎですよ」
「えっ、違うの……リイリちゃん~!!!」
「問答無用です」
ライラはリイリに首根っこを捕まれ引きずられるようにして、部屋を出ていった。
「メイドって、何処でも大変なんだなぁ」
俺は静かになった部屋で、再びラノベを読み始めた。
ちなみに、俺が倉庫のカギを持ちっぱだったことに気づいたのは、それからさらに二時間後のことだった。
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