ペンが鳥と踊る

池水朗太

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本屋

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あいにく、勇朗太の家族は焼肉に行くことになった。優孝は顔が利く。雨の中、光る本屋へ入った。
 それから、一ヶ月した頃勇朗太は住宅路からスーパーまでを歩いた。青空を区切る電線を勇朗太はぼんやりと眺めた。スズメが歩道橋の足元まで降りてきて、仲間同士つつき合い戯れている。
 同じ朝、青空のもとを弥代は歩いた。すると、雀の赤ん坊が茂みの中を歩いているのを見つけた。弥代はスマートフォンを取り出して、それを写した。トラックが一台、弥代の後ろを過ぎ去った。

 交差点に落ちていた靴は誰のだったqんだろうか?車にひかれて、ボロボロに擦り切れていた。赤信号になると、カラスが舞い降りて、その靴をさらって行った。青空だった。雲が太陽を隠した。
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