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悪役令息になった俺は処刑を免れるために主人公の兄を攻略します
しおりを挟む俺はゲーム会社に勤めているとあり、どんなジャンルにも精通しているし、たいていクリアができる。
そのことを合コンで自慢をしたら、女子の一人が「じゃあさー」と前のめりに。
「今、やっている乙女ゲームの手強い相手を攻略してみせてよ」
相手は気になっていた女子。
下心ありありでOKをしたものを、相手もしたたか。
スマホゲームとあり、自分のアカウントとパスワードを渡して「できるだけ課金しないでね」とにっこり。
攻略した特典が欲しいだけで、べつにプレイは見たくないという。
もやもやしたが、ゲームを開始すれば熱中。
「俺に攻略できないゲームはない!」と躍起になったもので。
が、思った以上に苦戦。
なにせ攻略する相手は悪役令息だったから。
美人と評判の主人公を敵視する女は多い。
その一人の令嬢に「あの子にいじめられた」とそそのかされて、主人公にいやがらせをするのが悪役令息、ロナード。
王家が遠縁とかで威張りくさる侯爵家の十七の長男
婚約者の令嬢の口車に乗り、コネを駆使して社交界で主人公に恥をかかせたり、国中に醜聞を広めたり。
ただでさえ主人公と恋に落ちる確率が低い相手なうえに、ほとんどのルートでロナードは処刑される。
主人公の兄がとんだシスコンで、おまえけに王家に仕えるやり手の重役だから、公でロナードの悪事を暴き、王に裁きを下させるのだ。
序盤のほうで早くに処刑され、回避するのは至難。
もう五十回くらいロナードの処刑シーンを見て「くそ!」と地団太を。
気分転換にコンビニに行ったところ、暴走トラックが店に突っこみ、俺は硝子もろとも吹きとばされ意識消失。
目覚めると、悪役令息の婚約者に「ねえ、お願いロバート」と抱きつかれていた。
胸の感触につい頬を緩めながらも、すぐに眉間に皺を。
ロバートの処刑シーンを思いだしてのこと。
庇うどころか「わたしは止めようとして、殴られたんです!」と被害者面をしてお咎めを受けず。
「裏切り者めが」と舌打ちして彼女を押しのけ、屋敷の外へ。
夢にしろなににしろ、俺が悪役令息になったからには、なにがなんでも処刑を回避したいところ。
さらには主人公とゴールインし、難関な悪役令息の攻略を成し遂げたい。
とりあえず現状把握。
人に聞きまわったところ、処刑されるまで一週間もなさそう。
主人公は慈悲深いから土下座をすれば許してくれるだろうが、問題はシスコンの兄。
謝っても聞く耳を持たずエックスデーを決行するだろう。
「どうやったら懐柔できる?」と頭を回し、ネットで流れていた噂を思いだす。
それが「主人公の兄、セスナのホモ説」。
「王にすべてを捧げます」と誓い、生涯独身を貫くと宣言。
そのうえでゲームで登場するたび男とツーショット、しかも距離が近いから。
公式は認めていないが、一か八か「ホモ説」に賭けることに。
昼飯のあと、セスナは王宮の庭で一人で休むというに、そのときを狙い「妹君には申し訳ないことをした」と謝罪を。
もちろん、視線は冷ややかだったが、くじけずに「あの、ほんとうは」とつづける。
「ぼくはセスナ殿、あなたに惹かれていたんです。
ですが、叶わぬ恋。
諦めようとしつつも、愛される妹君を見ていると羨ましく妬ましく」
皆までいうまえに「知っていたよ」と腕を引っぱられて、座るルイにもたれてしまう。
と同時に股間に固いのが当たり、体を離そうとするも腰をがっしりホールド。
「私もきみのことが気になっていたけど、立場的に近寄れなかった。
だから妹をいじめていることを皆にばらして、処刑させようとしたんだよ。
代わりの者を処刑させて、きみを遠い田舎に住まわせてさ」
「で、気がねなく愛しあおうって」との言葉に目が点。
あまりにルイの思惑が予想外だったから。
「それまで待てないなんて、いけない子だね」と腰を引き寄せ、固いのを股間に食いこませずりずり。
いやいや、たしかにアプローチしたとはいえ、そんなつもりはなく。
悲鳴をあげて逃げたいところ「待てよ」と思う。
ここでルイの機嫌を損ねては、身代わりを用意してくれないかも。
死ぬか生きるかの瀬戸際だし、攻略も懸っている。
「しかたない!」と自ら腰を押しつけて媚びるようにすりすり。
とても顏を合わせられず、ルイにしがみついて唇を噛んでいたら「ねえ、いつもどうやって自慰をしているか見せてよ」と注文。
「ほら上体を起して、シャツを脱いで、自分で胸を揉みながら腰をふって」
自慰をするときは胸を触らないし、性感帯でもない。
はずが、命じられるまま、胸を揉むうちに乳首を指でいじるのがやめられず。
「やあ、見なあでえ・・・!」と羞恥に苛まれながらも、胸を揉み揉み、濡れた股をぐちゅぐちゅ。
みっともなく悶えるうちに尻の奥を指でかき回されて「おう、くあ、ああああ!」とどれだけ射精したか。
さすがに力尽きて、息も絶え絶えにルイに抱きつくも「さあ、がんばって私のを飲みこんで」とくすくすと囁きを。
「じゃなきゃ処刑しちゃうよ?」
どうやら、はじめから嘘だと見ぬいていたよう。
そのうえで俺を弄んでいるらしい。
なににしろルイを満足させないことにはギロチン行きなのには変わらず。
息を切らしながらも、セスナの巨根を丸々咥えこみ「おふう、ひい、くうあ・・・!」と腰を上下。
表情を窺おうと薄目を開けたところで微笑されて、腰をつかみ強烈な突きあげを。
媚びる余裕なんてなく、突かれるたびに快感が脳天まで貫くのに、ルイを掻き抱き、尻を跳ねて泣き叫ぶばかり。
「あひいん、ル、ルイ殿おお!き、気もちい、ですかあ、あう、ああ、くああ、も、もお、どうかあ、お許しをおおお!」
勢いよく注がれて、失神しかけたものを、ルイの部屋につれていかれて第二ラウンド。
ゲームでさんざん匂わせただけあり色狂いの絶倫なのか。
夜が暮れるまでメスイキされつづけ、五回も注いだところでやっと解放。
ぎりぎり意識を保つ俺に囁いたことには。
「とりあえず処刑をしないでおこうかな」
「とりあえず」にぞっとして、前途多難だろうこれからを憂いたものだ。
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