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晩ご飯何が良い?何でもいい!
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現在、俺は友人?から来たメッセージとにらめっこをしている。
なぜ友人?なのかと言うと、同じ探索者として仲が良いのは確かだが年齢は一回り以上離れているし色々と世話になった人物たちだからだ。
そして、現在進行形でもお世話というかお得意様として取引させていただいているわけだ。
あっちは俺のことを友人として接してくれている、ありがたい。ありがたいし気軽に接しても良いんだけど何分俺が探索者になったばかりのころにお世話になった方々でもある。さらには、どちらかというと友人というより恩人。親戚のおじちゃんのようなかんじで頭が上がらない人たちなわけだ。
で、そいつらは一体全体誰なんだという話なのだが……。
ちょくちょく話題に出てくる筋肉だるま(農家)さんたちだ。
上級探索者でありながら、ダンジョン内に私有地を持ち普通の人じゃ到底扱いきれないモンスター達を何故か育て食材として販売する自称(笑)農家の方々だ。
何度でも言おう、お前たちが普通の農家なわけないだろう、全国の農家さんに謝れ!
事の次第は1時間ほど前にさかのぼる。
相原家では家のこと、掃除や洗濯などの家事は聖と手分けしてやっているわけだけど基本的に家にいる時間が長い俺が多くやることが多い。
ということで、今日も食料の調達ということで買い物に行く前に最近ストックが減ってきていたダンジョン食材を買わなければと注文。
ダンジョン食材全般を扱っている彼らにいつものごとく注文しようと連絡したわけだ。直接農家さんから買い取るわけだね。
牛乳、お肉にあとは野菜も……とかとか考えてささっと連絡。追加がまたあったら連絡するってつけといてこれでオーケー。ほんじゃ、全部が全部ダンジョン食材はどうかだし毎日食べるわけでもないから普通の食材を買いに買い物に行きますかねっと準備を始めたその時だった。
ピロンと着信音。
返信はや!!とか思いながらその内容を読む。簡単に言うと久しぶりに顔を見せに来いってさ。なんだかんだ連絡取っていても実際にあったのは数年前。しかも俺がまだしっかりと探索者として活動してた時期。ほぼ引退状態なの言ってないし、いや気まずぅっとか思って即返信するの戸惑ったのがいけなかった……。
そうして、このメッセージとかれこれ1時間にらめっこしているわけだ。おかげで買い物行き損ねたよ。別に今日の晩御飯の具材ぐらいはあるからいいけどね……。
いや、良いんだよ。お世話なってるし、元気かどうか気になるし会いたいのはこっちもなんだけど。ただ……うるさいんだよなぁ、肉体言語が。
「うぇー、行くかぁ……」
なんだかんだ言ってるけど世話になってるし、悪い人たちではないのだ。
こういうのはちゃっちゃと空いた日に行ってしまうのが吉だろう。こういうのは勢いが大事!
「今度行くからいつが良いですか?……っと」
てことで、ささっと送信。
晩御飯つくろーっと。
「それで、いつ行くの?」
「いや、まだ決めてない。いつでもいいぞって言われたから逆に困ってる」
「普通に明日行けば」
「いやぁ……」
「へたれ」
「グッ…」
聖と晩御飯を食べながら事の次第を説明したら心をえぐられた。
彼ら見た目は筋肉だるまのくせに律儀に返信返してくるの良くないだろ。笑うぞまじで。そうして気づいたら帰ってきていた答えは「いつでもいい」だ。
個人的には困るんだよ、これ。
特に俺とか優柔不断だしぃ~、てゆうか元々インドアで出不精だからぁ……てなわけで、俺に限って言えば日にち指定してくれた方がありがたいんだよな、実は。(我儘)
実際は忙しいはずなのにいつでもいいと予定を俺のために開けてくれる彼らが優しんだが……。
あれだな、晩御飯何が良い?って聞いたときに何でもいいって言われた時の気持ちだ。うーんってなるやつ。優しさで何でもいいって言っているけど。せめて和食系か洋食系とか、魚と肉とかでもいいからざっくり決めてもらった方が嬉しいという悲しいすれ違い。
「じゃあ、行ってくるよ……明日、いや、明後日……いや……」
「……」
「そんな目で見ないでよ」
「……」
「せめてなんか喋って!?」
「……」
「明後日行きます……はい」
最近、聖が冷たいよ。しくしく。
高校生になってからさらにそんな気がする。ほんの数年前までおにぃおにぃってずっと後ろついてきて可愛かったのに……。時は残酷だ。
でも、お兄ちゃん知ってるよ!それは聖ちゃんの照れ隠しだってね!兄は強いのです。こんなことで心折れません。だから、そんな全く感情のこもってない目で一瞥だけして食事に戻るのやめてください。泣いちゃうよ!
あ、今日の煮物美味しい?それは良かった。でも残念ながら味付けは目分量なので同じ味は二度と出せません!!
なぜ友人?なのかと言うと、同じ探索者として仲が良いのは確かだが年齢は一回り以上離れているし色々と世話になった人物たちだからだ。
そして、現在進行形でもお世話というかお得意様として取引させていただいているわけだ。
あっちは俺のことを友人として接してくれている、ありがたい。ありがたいし気軽に接しても良いんだけど何分俺が探索者になったばかりのころにお世話になった方々でもある。さらには、どちらかというと友人というより恩人。親戚のおじちゃんのようなかんじで頭が上がらない人たちなわけだ。
で、そいつらは一体全体誰なんだという話なのだが……。
ちょくちょく話題に出てくる筋肉だるま(農家)さんたちだ。
上級探索者でありながら、ダンジョン内に私有地を持ち普通の人じゃ到底扱いきれないモンスター達を何故か育て食材として販売する自称(笑)農家の方々だ。
何度でも言おう、お前たちが普通の農家なわけないだろう、全国の農家さんに謝れ!
事の次第は1時間ほど前にさかのぼる。
相原家では家のこと、掃除や洗濯などの家事は聖と手分けしてやっているわけだけど基本的に家にいる時間が長い俺が多くやることが多い。
ということで、今日も食料の調達ということで買い物に行く前に最近ストックが減ってきていたダンジョン食材を買わなければと注文。
ダンジョン食材全般を扱っている彼らにいつものごとく注文しようと連絡したわけだ。直接農家さんから買い取るわけだね。
牛乳、お肉にあとは野菜も……とかとか考えてささっと連絡。追加がまたあったら連絡するってつけといてこれでオーケー。ほんじゃ、全部が全部ダンジョン食材はどうかだし毎日食べるわけでもないから普通の食材を買いに買い物に行きますかねっと準備を始めたその時だった。
ピロンと着信音。
返信はや!!とか思いながらその内容を読む。簡単に言うと久しぶりに顔を見せに来いってさ。なんだかんだ連絡取っていても実際にあったのは数年前。しかも俺がまだしっかりと探索者として活動してた時期。ほぼ引退状態なの言ってないし、いや気まずぅっとか思って即返信するの戸惑ったのがいけなかった……。
そうして、このメッセージとかれこれ1時間にらめっこしているわけだ。おかげで買い物行き損ねたよ。別に今日の晩御飯の具材ぐらいはあるからいいけどね……。
いや、良いんだよ。お世話なってるし、元気かどうか気になるし会いたいのはこっちもなんだけど。ただ……うるさいんだよなぁ、肉体言語が。
「うぇー、行くかぁ……」
なんだかんだ言ってるけど世話になってるし、悪い人たちではないのだ。
こういうのはちゃっちゃと空いた日に行ってしまうのが吉だろう。こういうのは勢いが大事!
「今度行くからいつが良いですか?……っと」
てことで、ささっと送信。
晩御飯つくろーっと。
「それで、いつ行くの?」
「いや、まだ決めてない。いつでもいいぞって言われたから逆に困ってる」
「普通に明日行けば」
「いやぁ……」
「へたれ」
「グッ…」
聖と晩御飯を食べながら事の次第を説明したら心をえぐられた。
彼ら見た目は筋肉だるまのくせに律儀に返信返してくるの良くないだろ。笑うぞまじで。そうして気づいたら帰ってきていた答えは「いつでもいい」だ。
個人的には困るんだよ、これ。
特に俺とか優柔不断だしぃ~、てゆうか元々インドアで出不精だからぁ……てなわけで、俺に限って言えば日にち指定してくれた方がありがたいんだよな、実は。(我儘)
実際は忙しいはずなのにいつでもいいと予定を俺のために開けてくれる彼らが優しんだが……。
あれだな、晩御飯何が良い?って聞いたときに何でもいいって言われた時の気持ちだ。うーんってなるやつ。優しさで何でもいいって言っているけど。せめて和食系か洋食系とか、魚と肉とかでもいいからざっくり決めてもらった方が嬉しいという悲しいすれ違い。
「じゃあ、行ってくるよ……明日、いや、明後日……いや……」
「……」
「そんな目で見ないでよ」
「……」
「せめてなんか喋って!?」
「……」
「明後日行きます……はい」
最近、聖が冷たいよ。しくしく。
高校生になってからさらにそんな気がする。ほんの数年前までおにぃおにぃってずっと後ろついてきて可愛かったのに……。時は残酷だ。
でも、お兄ちゃん知ってるよ!それは聖ちゃんの照れ隠しだってね!兄は強いのです。こんなことで心折れません。だから、そんな全く感情のこもってない目で一瞥だけして食事に戻るのやめてください。泣いちゃうよ!
あ、今日の煮物美味しい?それは良かった。でも残念ながら味付けは目分量なので同じ味は二度と出せません!!
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