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本編
二章二話 強襲の北帝国軍。②ーメア村ー
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セドラント王国、北東部。
基地から道なき道を歩いて三十分ほどの所にある人間の隠れ里、メア村は……一見すると、中世ファンタジーの様な田舎の村に見える。
だが、村に入って真っ先にアイザックことアインの目に飛び込んできたのは………作物を満載した荷車を引く、どう見てもSF小説に出てきそうなロボットにしか見えない、というかロボットだった。
アイン「こいつは何だ?」
シラティス「もしかして〝カリアー〟を見るのは初めて?」
アイン「カリアー?」
シラティス「高度人工知能を搭載した機械のことだよ。人間種は人口が少なくて何時も人手不足だからね。機械に頼らないといけないんだ。」
彼女の解説を受けながら、彼方此方見渡してみる。
牧歌的な光景に時折見える、カリアーなるロボットにSF全開の高度な機器っぽい何か。
自分が見た限り、人間が、この村が地球よりも文明が多少は進んでいることは明らかだった。現在地球じゃ、お手伝いロボット等物語の中の存在、まだ一般に普及してはいない。
と、
老人「おーいシラティス。」
シラティス「あ。オルバ爺さん!」
通り過ぎようとしたこじんまりとした丸い家から扉が開かれて老人が一人出てきた。ドアは一人でに閉まる。
オルバ爺「誰が爺さんじゃい!儂はまだまだ元気一杯の89歳。若者の部類に入るわい!」
ガハハハハと歓喜に高笑い叫ぶ老人、よく見たらこの老人も自分と同じ銀髪………いや、違う、これは白髪だ。オルバ爺はシラティスの右隣に立つアインの存在に気付く。
オルバ爺「んん?そこの若者は何方さんかのう?シラティス?儂等と同じ人間種のようじゃが?」
シラティス「アイザックだよ。えっと、確か、イギリス?って国から来たんだって。」
オルバ爺「イギリス?ん~~~。…………あー。」
オルバ爺は何かを思い出した顔をした。
シラティス「え?何か知ってるのか爺さん!?」
オルバ爺「だから誰が爺さんじゃい!儂はまだまだ働き盛りじゃわい!!」
アイン「で、どうなんだ?」
イギリスのことを少々、何かしらの期待してたが。しかし……。
オルバ爺「んー。んー……すまんのう。何も思い出せん。」
アイン「そうですか。」
オルバ爺「うーむ。それにしてもお前さん。妙な格好をしているな。まるで軍服に近いしのう。」
因みに、今、アインが着ているのは、英国空軍航空部隊が着用しているパイロットスーツだ。
オルバ爺「うーむ。その恰好も何処かで………。」
シラティス「爺さん何か知ってるのか!?」
オルバ爺「だから爺さんじゃないわい!まだまだピチピチの89歳!………うーむ。やっぱり思い出せんな。」
シラティス「そっか………。」
オルバ爺「あー。ところでな、さっきから気になっておったのじゃが……。」
シラティス「何か思い出した!?」
オルバ爺「いや、そうじゃなくての」
オルバ爺は、アインの肩の上辺りを指差す、指差した先、それはアインの背中に担いでいる意識のない女兵士だった。
オルバ爺「そのお嬢さんを何方までお連れするつもりなのかのう?」
今現在。アインが機竜の女兵士をおぶさって、シラティスの家に行く途中だった。
オルバ爺「お前達、一体その娘御を何処で拾ってきた?……儂の若い頃に似てわんぱくじゃの、ほほほ。」
シラティス「い、いや。実を言うとさ、アタシ達、本気でコイツに殺されかけたんだ。」
オルバ爺「な、なんじゃと!?詳しく説明してもらうぞ。」
シラティス「わかった。実は……。」
シラティスは、この女兵士、機竜兵と思しき女とのあらましをオルバ爺に説明する。
とりあえずオルバ爺を混乱させない為に、シラティスがこの北帝国の機竜兵に襲われたこと。それを突然やって来たアインに助けられたことだけを端的に説明する。
オルバ爺「………ふーむ。それにしても北帝国の機竜兵、とな、しかも耳長族と見た。」
シラティス「うん。だから、一度村長に相談しないといけないかなって思ってたんだけど。」
オルバ爺「しかし…。肝心の恰好は、儂の知っとる機竜兵とだいぶ違うようじゃが………」
アイン「糞重いから置いてきた。」
と、キッパリと答えるアイン、因みに甲冑は流石に重く負担に掛かる為、全部脱がした。………甲冑の下がインナーだけとは知らず。……廃基地にあった布のシーツを女兵士の身体に纏わせてからアインに背負う、現在も意識が戻る気配は全くない。
シラティスとアインの言葉に、ふむ、とオルバ爺は考え込んだかと思うと。
オルバ爺「なら、儂が一緒についていった方がよかろう。」
アイン「大丈夫なのか?」
シラティス「うん。こう見えてオルバ爺さんは村の役人だった人だからね。」
オルバ爺「今もやっとるわい!まあ、若いのに仕事をやらんにゃいけんから殆どの仕事を辞めざるをえなかったがのう。」
ついて来なさい、とオルバ爺はヒョコヒョコと煉瓦道を先に行ってしまう。
シラティスと、機竜兵の女兵士を背負うアインはその後を追った。
*
その後の事は、殆ど全てお役所任せだった。
村の中央にある村役場に行き、オルバ爺の口添えで呼び出した自警団の人に事情を説明して、未だ気絶したままの機竜兵の女兵士を丁重に引き渡す。北帝国の、長耳族ということもあって身柄は拘束せずに何処か安全で快適な部屋に軟禁するという。
ついでにアインのことも聞かれたが、「イギリスから来た。」なんて言っても頭の可笑しい奴としか思われないと思うんで、シラティスは「世界を放浪している旅人の青年。」ということにした。概ね、間違いではない。
ただ「…………ついにシラティスと波長の合うヤツが見つかったか。良かったなシラティス」という自警団員の言葉が胸に引っかかったり。
「シラティスにも良い婿さんが出来たか。」と笑う自警団員の言葉に彼女は「違うっ!」と顔を赤くして答えることもあった。
その後は、オルバ爺にお礼を言い別れ、シラティスの住む家へと向かった。
この世界での人間の家は、どれも丸みを帯びた形らしい。先程通り過ぎたオルバ爺の家も、通りすがりの家々も、村役場もそうだが、何方かというと球体に近いものだった。
シラティス「さあ!ここがアタシの家だよ。隣にあるのは親父の工場ね。」
丸い家の隣に、いかにも町工場のような建物が建てられていた。何やら機械の駆動音も聞こえてくる。ガシャコンガシャコンと。
シラティスは扉の取っ手の部分を指で軽く叩く。すると、さっきのユンム爺の家の扉と同じく自動で開いた。
自動ドア、と言ったところか?
シラティス「親父いるー?」
アイン「………。」
見知らぬ世界の初めてのお宅訪問。
アイン(それにしても凄い技術だ。全部、丸い。)
そう。全部丸かった。角と言う角が全く無い。子供と高齢者に優しそうな家だった。
と、
???「…………んー?おお、シラティス帰ってたのか。……その変な服を着た男は誰だ?」
軍服をしてヘンヘコと言わしめたのは「優しさ」を基本にした家の筈なのに、如何にも厳格そうな顔をした。中年の男だ。
アイン「あーー。どうも初めまして、自分はアイザック=フォフナーと申します。訳あって世界中を放浪している旅人です。」
アインは自己紹介してお辞儀するが、直ぐに返事は返ってこなかった。シラティスの父親は暫くジーッとアインの方を見た後。
シラティスの父親「シラティスが連れて来たってことはお前も変な奴なんだろうなあ?一応これだけは言っておくぞ、もし娘に手を出したら只じゃおかねえぞ!」
シラティス「ちょ、親父!?違うって!!アインとはそんな関係じゃないからさあ!!」
シラティスの父親「本当か?……まあいい、どうせどっからか別の村から来たんだろう。暫くゆっくりしていけ。面倒を起こすなよ。あと、さっき言ったが、娘にも手を出すんじゃねえぞ。」
それだけ言うと、シラティスの父親はのっしのっしと家の奥へと消えてしまった。
アイン「………何かおっかなかったな。お前の親父って。」
シラティス「うーん。うちの親父って、基本的に無口で誰とも喋ったりしないからさ。村の人も皆怖がって近寄らないんだよね。でも、根は良い人だよ。」
アイン「………なあシラティス、お前ってさもしかしてとは思うが、よく誰かに母親に似てるって言われるか?」
シラティス「え?凄いじゃん!何で分かったの!?」
アイン「あーーー。男の直感って奴かな?まあ、兎に角あれだ。相棒の修理が終わるまでの間、暫く世話になるから宜しく頼むわ。」
ぺこり、とアインは礼儀正しくお辞儀をする。礼に始まり礼に終わる。これ、英国紳士としての基本。
シラティスは「此方こそ宜しくな!」とニコニコ笑っていた。
基地から道なき道を歩いて三十分ほどの所にある人間の隠れ里、メア村は……一見すると、中世ファンタジーの様な田舎の村に見える。
だが、村に入って真っ先にアイザックことアインの目に飛び込んできたのは………作物を満載した荷車を引く、どう見てもSF小説に出てきそうなロボットにしか見えない、というかロボットだった。
アイン「こいつは何だ?」
シラティス「もしかして〝カリアー〟を見るのは初めて?」
アイン「カリアー?」
シラティス「高度人工知能を搭載した機械のことだよ。人間種は人口が少なくて何時も人手不足だからね。機械に頼らないといけないんだ。」
彼女の解説を受けながら、彼方此方見渡してみる。
牧歌的な光景に時折見える、カリアーなるロボットにSF全開の高度な機器っぽい何か。
自分が見た限り、人間が、この村が地球よりも文明が多少は進んでいることは明らかだった。現在地球じゃ、お手伝いロボット等物語の中の存在、まだ一般に普及してはいない。
と、
老人「おーいシラティス。」
シラティス「あ。オルバ爺さん!」
通り過ぎようとしたこじんまりとした丸い家から扉が開かれて老人が一人出てきた。ドアは一人でに閉まる。
オルバ爺「誰が爺さんじゃい!儂はまだまだ元気一杯の89歳。若者の部類に入るわい!」
ガハハハハと歓喜に高笑い叫ぶ老人、よく見たらこの老人も自分と同じ銀髪………いや、違う、これは白髪だ。オルバ爺はシラティスの右隣に立つアインの存在に気付く。
オルバ爺「んん?そこの若者は何方さんかのう?シラティス?儂等と同じ人間種のようじゃが?」
シラティス「アイザックだよ。えっと、確か、イギリス?って国から来たんだって。」
オルバ爺「イギリス?ん~~~。…………あー。」
オルバ爺は何かを思い出した顔をした。
シラティス「え?何か知ってるのか爺さん!?」
オルバ爺「だから誰が爺さんじゃい!儂はまだまだ働き盛りじゃわい!!」
アイン「で、どうなんだ?」
イギリスのことを少々、何かしらの期待してたが。しかし……。
オルバ爺「んー。んー……すまんのう。何も思い出せん。」
アイン「そうですか。」
オルバ爺「うーむ。それにしてもお前さん。妙な格好をしているな。まるで軍服に近いしのう。」
因みに、今、アインが着ているのは、英国空軍航空部隊が着用しているパイロットスーツだ。
オルバ爺「うーむ。その恰好も何処かで………。」
シラティス「爺さん何か知ってるのか!?」
オルバ爺「だから爺さんじゃないわい!まだまだピチピチの89歳!………うーむ。やっぱり思い出せんな。」
シラティス「そっか………。」
オルバ爺「あー。ところでな、さっきから気になっておったのじゃが……。」
シラティス「何か思い出した!?」
オルバ爺「いや、そうじゃなくての」
オルバ爺は、アインの肩の上辺りを指差す、指差した先、それはアインの背中に担いでいる意識のない女兵士だった。
オルバ爺「そのお嬢さんを何方までお連れするつもりなのかのう?」
今現在。アインが機竜の女兵士をおぶさって、シラティスの家に行く途中だった。
オルバ爺「お前達、一体その娘御を何処で拾ってきた?……儂の若い頃に似てわんぱくじゃの、ほほほ。」
シラティス「い、いや。実を言うとさ、アタシ達、本気でコイツに殺されかけたんだ。」
オルバ爺「な、なんじゃと!?詳しく説明してもらうぞ。」
シラティス「わかった。実は……。」
シラティスは、この女兵士、機竜兵と思しき女とのあらましをオルバ爺に説明する。
とりあえずオルバ爺を混乱させない為に、シラティスがこの北帝国の機竜兵に襲われたこと。それを突然やって来たアインに助けられたことだけを端的に説明する。
オルバ爺「………ふーむ。それにしても北帝国の機竜兵、とな、しかも耳長族と見た。」
シラティス「うん。だから、一度村長に相談しないといけないかなって思ってたんだけど。」
オルバ爺「しかし…。肝心の恰好は、儂の知っとる機竜兵とだいぶ違うようじゃが………」
アイン「糞重いから置いてきた。」
と、キッパリと答えるアイン、因みに甲冑は流石に重く負担に掛かる為、全部脱がした。………甲冑の下がインナーだけとは知らず。……廃基地にあった布のシーツを女兵士の身体に纏わせてからアインに背負う、現在も意識が戻る気配は全くない。
シラティスとアインの言葉に、ふむ、とオルバ爺は考え込んだかと思うと。
オルバ爺「なら、儂が一緒についていった方がよかろう。」
アイン「大丈夫なのか?」
シラティス「うん。こう見えてオルバ爺さんは村の役人だった人だからね。」
オルバ爺「今もやっとるわい!まあ、若いのに仕事をやらんにゃいけんから殆どの仕事を辞めざるをえなかったがのう。」
ついて来なさい、とオルバ爺はヒョコヒョコと煉瓦道を先に行ってしまう。
シラティスと、機竜兵の女兵士を背負うアインはその後を追った。
*
その後の事は、殆ど全てお役所任せだった。
村の中央にある村役場に行き、オルバ爺の口添えで呼び出した自警団の人に事情を説明して、未だ気絶したままの機竜兵の女兵士を丁重に引き渡す。北帝国の、長耳族ということもあって身柄は拘束せずに何処か安全で快適な部屋に軟禁するという。
ついでにアインのことも聞かれたが、「イギリスから来た。」なんて言っても頭の可笑しい奴としか思われないと思うんで、シラティスは「世界を放浪している旅人の青年。」ということにした。概ね、間違いではない。
ただ「…………ついにシラティスと波長の合うヤツが見つかったか。良かったなシラティス」という自警団員の言葉が胸に引っかかったり。
「シラティスにも良い婿さんが出来たか。」と笑う自警団員の言葉に彼女は「違うっ!」と顔を赤くして答えることもあった。
その後は、オルバ爺にお礼を言い別れ、シラティスの住む家へと向かった。
この世界での人間の家は、どれも丸みを帯びた形らしい。先程通り過ぎたオルバ爺の家も、通りすがりの家々も、村役場もそうだが、何方かというと球体に近いものだった。
シラティス「さあ!ここがアタシの家だよ。隣にあるのは親父の工場ね。」
丸い家の隣に、いかにも町工場のような建物が建てられていた。何やら機械の駆動音も聞こえてくる。ガシャコンガシャコンと。
シラティスは扉の取っ手の部分を指で軽く叩く。すると、さっきのユンム爺の家の扉と同じく自動で開いた。
自動ドア、と言ったところか?
シラティス「親父いるー?」
アイン「………。」
見知らぬ世界の初めてのお宅訪問。
アイン(それにしても凄い技術だ。全部、丸い。)
そう。全部丸かった。角と言う角が全く無い。子供と高齢者に優しそうな家だった。
と、
???「…………んー?おお、シラティス帰ってたのか。……その変な服を着た男は誰だ?」
軍服をしてヘンヘコと言わしめたのは「優しさ」を基本にした家の筈なのに、如何にも厳格そうな顔をした。中年の男だ。
アイン「あーー。どうも初めまして、自分はアイザック=フォフナーと申します。訳あって世界中を放浪している旅人です。」
アインは自己紹介してお辞儀するが、直ぐに返事は返ってこなかった。シラティスの父親は暫くジーッとアインの方を見た後。
シラティスの父親「シラティスが連れて来たってことはお前も変な奴なんだろうなあ?一応これだけは言っておくぞ、もし娘に手を出したら只じゃおかねえぞ!」
シラティス「ちょ、親父!?違うって!!アインとはそんな関係じゃないからさあ!!」
シラティスの父親「本当か?……まあいい、どうせどっからか別の村から来たんだろう。暫くゆっくりしていけ。面倒を起こすなよ。あと、さっき言ったが、娘にも手を出すんじゃねえぞ。」
それだけ言うと、シラティスの父親はのっしのっしと家の奥へと消えてしまった。
アイン「………何かおっかなかったな。お前の親父って。」
シラティス「うーん。うちの親父って、基本的に無口で誰とも喋ったりしないからさ。村の人も皆怖がって近寄らないんだよね。でも、根は良い人だよ。」
アイン「………なあシラティス、お前ってさもしかしてとは思うが、よく誰かに母親に似てるって言われるか?」
シラティス「え?凄いじゃん!何で分かったの!?」
アイン「あーーー。男の直感って奴かな?まあ、兎に角あれだ。相棒の修理が終わるまでの間、暫く世話になるから宜しく頼むわ。」
ぺこり、とアインは礼儀正しくお辞儀をする。礼に始まり礼に終わる。これ、英国紳士としての基本。
シラティスは「此方こそ宜しくな!」とニコニコ笑っていた。
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