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本編〜幼少期編〜
11 メインヒーローのご登場
しおりを挟むサラサラな長めな金髪にアメジストの様な瞳を持つショタが目が落ちそうなぐらい大きく見開いて此方を見ていた…ん?
金髪にアメジストの様な瞳の少年?
あ、これ…ラファエルだ。
なぜわかるかと言うと、容姿が似てるってのもあるけど
ゲームでそれぞれの攻略対象のショタ姿を見たことがあるからで…
「(確かイベントで幼少期エピソードがあったはず…)」
みんな可愛かったです。
そしてそんなイベントで見たラファエルのショタバージョンが今目の前に…
「お前は…」
あ、しまった、
「自己紹介が遅れました、僕はアルバルト・デイビス、デイビス公爵家の令息です。」
そう言えばそろそろラファエルの過去イベントが始まるのでは!?あの人のことをどう思ってるか聞きたい!聞きたいけど……
「そうか…俺はラファエル・ハール、…第二王子だ」
「存じております。ご尊顔を拝啓で来て光栄です」
「………そうか」
どう聞き出せばいいんだ…?!
あーもうわからない!こうなれば正々堂々と聞いてやる!!
「…いきなりで失礼だと思いますがラファエル殿下、」
「…なんだ…?」
「貴方は…リュエル殿下の事をどう思っているのでしょう」
「…兄上は凄いお方だ、まさに秀才という言葉がふさわしい…!」
良かった、まだ大丈夫か、、
にしてもほんとにまだ6歳ですか?
「でも……」
「…でも?」
「兄上をすごいと思うと同時に、自分は兄上の様にはなれないって思って…」
「殿下……」
やっぱり丁度この時期だったのか…ラファエルが、ゲームのようになっていくのは、、、
「周りも、俺がいくら努力しても褒めてくれるけど、どれも本心じゃないし…兄上の事しか褒めなくて…」
この年で嘘ついてるってわかるのか、流石だな。
まぁ子供はそういうの分かりやすいんだろうね、無意識に良い人と悪い人が分かったりするんだろう。
「それに…俺、、、基本真顔だから……そのせいも、あるんだと思う…」
ふむふむ…
「それは、何か理由が?それとも元から表情を出すのが苦手なのですか?」
「うん、…それもある…けど、……その…緊張してしまうんだ…人の前に出たり、人と話そうとすると……だから…」
そういう事だったか…
「ふむなるほど…
…ならば、人の顔を見なければ話せますか?」
「え?…うーん…多分?」
「そうですか
…なら」
ラファエル王子の年齢を6歳に変更致しました。
(アルバルトと王太子は7歳で同い年、
ラファエルはその一つ下です。)
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