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一章
やり残したこと
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カイルがぐっすり寝たので慎重に手を離し、偶然廊下を通っていたメイドさんにノエルくんの所まで案内してもらうことにした。一応アドバイスしてくれたんだし報告するべきかなって。
当然のようにミラ王子の部屋に連れてこられた。
まぁ薄々予想はしていたけど・・・・
大きいドアを叩いて声を張った。
「ノエル様いらっしゃいますか?」
「むむ!その声はー!ダンくんだ!」
勢いよくドアが開きノエル様が抱きついてきた。部屋の中を覗くとすごい形相のミラ様が立っていた。
「どうしたの?どうしてここに居るの?」
「ノエル様、取り敢えず手を離して頂けますか」
じゃないと俺がミラ王子に殺されかねん。恋人を大切にしているというか、嫉妬深いというか・・・・
「その、前にお店に来ていただいた時に話した件なんですけど・・・・上手くいったというか・・・・そのご報告といいますか・・・」
「そっか!カイル王子とのことだよねー!」
声が廊下中に響き渡る。俺が慌てて「声が大きいです!」と言うと「えへへ」と笑っていた。可愛らしい笑顔を浮かべる。
「んだよ、兄貴のことかよ。兄貴のことだがら許すけどどうでもいい話をしに来たんだったら殺してた」
ミラ王子はさらりと冗談めかしく言っているが八割本気の目をしてた。
俺、もう少し生きてたいよ。まだ死にたくない・・・・
「こらー!そんなこと言っちゃダメでしょ!」
「はいはい。まぁ、兄貴のことはおれも心配してたし元の兄貴に戻るってんなら安心安心」
「それはそうだね!ミラきゅんも若干巻き込まれてたもんねー!」
「その節はご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる。巻き込まれた内容は聞いたらもっと申し訳なくなる気がしたので俺からは聞かないことにした。
ミラ王子も入口付近まで来たかと思えばノエル様の肩に手を回す。
「お詫びはまた、ケーキ食べさせてねー!」
「はい!もちろんです!」
「お前ら、いつの間にそんなに仲良くなったんだよ・・・・」
疎外感を感じたのか、ミラ王子が寂しそうに言った。背の高い俺様なミラ王子が寂しそうにしてるのは少し面白かった。
ノエル様との談笑を終えて一度カイルの部屋に戻った。お昼までは少し時間がある。自分の家に帰ってもいいが俺は前回街に来た時にやり残した事をやりたかった。
スイーツショップ巡り!!!!
前に街に来た時はローラ嬢と鉢合わせてしまい、落ち込んで帰ってしまったが全てを解決した俺は最強!つまり約束の時間までの約七時間。存分にお菓子を楽しめるということ!
うきうきでカイル様のクローゼットを開ける。ブランド物ばかりかと思っていたが意外にも一般市民が着るような服があったのでそれを借りることにした。
ズボンの裾が余っていたのは足の長さの問題じゃなく身長差の問題だと思いたい。
当然のようにミラ王子の部屋に連れてこられた。
まぁ薄々予想はしていたけど・・・・
大きいドアを叩いて声を張った。
「ノエル様いらっしゃいますか?」
「むむ!その声はー!ダンくんだ!」
勢いよくドアが開きノエル様が抱きついてきた。部屋の中を覗くとすごい形相のミラ様が立っていた。
「どうしたの?どうしてここに居るの?」
「ノエル様、取り敢えず手を離して頂けますか」
じゃないと俺がミラ王子に殺されかねん。恋人を大切にしているというか、嫉妬深いというか・・・・
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「そっか!カイル王子とのことだよねー!」
声が廊下中に響き渡る。俺が慌てて「声が大きいです!」と言うと「えへへ」と笑っていた。可愛らしい笑顔を浮かべる。
「んだよ、兄貴のことかよ。兄貴のことだがら許すけどどうでもいい話をしに来たんだったら殺してた」
ミラ王子はさらりと冗談めかしく言っているが八割本気の目をしてた。
俺、もう少し生きてたいよ。まだ死にたくない・・・・
「こらー!そんなこと言っちゃダメでしょ!」
「はいはい。まぁ、兄貴のことはおれも心配してたし元の兄貴に戻るってんなら安心安心」
「それはそうだね!ミラきゅんも若干巻き込まれてたもんねー!」
「その節はご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ありませんでした」
深々と頭を下げる。巻き込まれた内容は聞いたらもっと申し訳なくなる気がしたので俺からは聞かないことにした。
ミラ王子も入口付近まで来たかと思えばノエル様の肩に手を回す。
「お詫びはまた、ケーキ食べさせてねー!」
「はい!もちろんです!」
「お前ら、いつの間にそんなに仲良くなったんだよ・・・・」
疎外感を感じたのか、ミラ王子が寂しそうに言った。背の高い俺様なミラ王子が寂しそうにしてるのは少し面白かった。
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