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待ち合わせ
揺れる
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つい声が漏れた。伊藤さんと九条さんが私を振り返って目を丸くした。
原信也、私が一年前に別れた恋人だった。
同じ職場で働く彼はみんなの中心にいるような人気者だった。そんな彼から告白を受けたときは夢かと思うほど嬉しくて、その付き合いは二年にも及んだ。
人生で初めて、私を好きだと言ってくれたひとだった。
昔から見えてしまう自分は、『ちょっと変わった子』という印象を周りから持たれていた。霊が視えるなんて周りにいうことはなかったけど、でも肝試しも怪談話も参加せず、突然みえる霊に反応を隠せなかったりする自分は挙動不審だったんだと思う。
幼い頃父に言われた『頭のおかしい子』というセリフも頭から離れず、臆病だった。自分から友達を作りに行くこともできなかった。
そんな私と付き合い出し、それとなく輪に入れてくれたのは彼だった。
あの頃は楽しかった。職場で一応友人と呼べる人もできて、初めてできた恋人に心躍らせ、毎日が輝いて見えたものだ。
信也と別れた途端全て失ったけれど。職場の人たちは何を聞いたのか私を白い目で見て話もしてくれなくなった。そして彼は今、聡美と付き合っているはず。
呆然としている私と信也の目がバチリと合った。懐かしいその瞳の色に胸がきゅうっと締め付けれられるようになる。私は無言でそれを逸らした。
「何か御用ですか。こちらはあなた方が必要としている場所ではないと思うのですが」
九条さんが淡々という。その視線は鋭く嫌悪感に満ちていた。すぐに伊藤さんも続く。
「はい、今ちょっと仕事中なので。お引き取りください」
二人を追い返そうとする彼に、聡美が慌てたように声を出した。
「あの! ちゃんとした相談なんです! ほんと!」
相談? 私は首をかしげる。だって、聡美はそういうことを信じてないタイプの人間だ。今までも私が視えるということをまるで信じなかった人間なのに。
九条さんも不思議そうにして言った。
「霊が視える、というのは痛い言動なのではないんですか?」
なんとも棘のある言葉。聡美も少し気まずそうに口を尖らせたが、すぐにピンと背筋を伸ばした。堂々として発言する。
「まあ、正しくは私より信也からの相談です。ちょうど相談されてたから、お姉ちゃんと会ったこと思い出して。九条ってネットで調べたらここが出ましたよ。ビンゴだった、ね!」
信也に笑いかける。だが彼は複雑そうな顔で小さく頷くだけだった。そりゃ、彼女の姉、しかもそれが元カノだなんて気まずいだろうなあ。
なるほど、この前会ったとき確かに九条さんはサラリとこの仕事について言っていた。それでネットでこの場所まで調べた、ということか。九条さんは無言で天井を見上げた。まさかこんなことになるとは予想していなかったに違いない。
彼はすぐに聡美に向き直ると、態度を変えずに言った。
「ですが、霊が視えるという能力自体を信じていない方の依頼は受けかねます。トラブルの元にもなりえるので」
「えーお願いしますよう。ね、お姉ちゃん! 今ほんとに困ってるみたいなの、話聞くだけでも! お世話になった人でしょ?」
聡美が私の方を見て手を合わせる。お世話になった人、って。そりゃそうだけど何か表現の仕方がなあ。困ってしまった自分は眉を下げてちらりと信也をみた。
一年前から全く変わっていなかった。懐かしさと寂しさが一気に襲ってくる。ここ最近思い出すこともなくなっていた過去がぐるりと全身を走り抜けた。
信也は聡美の腕を掴むと、小声で言った。
「もういいよ。帰ろう」
「だって、信也本当に困ってるじゃん」
「そうだけど、別に無理矢理お願いしなくても」
二人がそう言い合っているのを見て、どうやら信也が本当に何か問題を抱えているということが分かる。私はつい、声を上げた。
「あの」
一斉にみんなが私に注目した。その目から逃げたくなるのを堪え、九条さんにいう。
「九条さん、話だけでも聞いてもらえませんか」
「……あなたはそれでいいのですか?」
「依頼人です。受けるかどうかは内容で判断すればいいかと」
私の言葉をきいて九条さんはふうと息を吐く。そして普段よりさらに無愛想に言った。
「どうぞ、掛けてください」
聡美は笑顔になり、信也は驚いたようにしながらも二人でソファに座り込んだ。伊藤さんは渋々といったように近くのパソコン前に腰掛ける。普段なら来客があるとすぐにお茶を淹れてくれる彼なのだが、今日はそんなつもりはないらしい。
私は足元に散らばったファイルを慌てて拾うと適当に近くに置き、聡美たちの正面に腰掛けた。九条さんも隣に座り込む。彼の体重で沈む感触が、何だか今日はとても安心した。
聡美はキョロキョロと事務所を見渡している。珍しそうな表情で言った。
「なんていうか、思ったよりずっと普通の事務所なんですねー? 私てっきり、変な水晶とかお札とか飾ってあるのかと」
「うちではそういったものは一切使用しません」
「えーじゃあどうやって除霊するんですか?」
「除霊はしません」
二人はぽかん、とする。九条さんは慣れた説明をした。
「我々は視たり聞いたりする能力はありますが祓う力は持ち合わせていません。うちでやっているのは除霊ではなく浄霊です。除霊は霊をその場から祓うこと、霊自体を消滅させるわけではないので最悪また戻ってくることもあります。
浄霊は霊の心残りをなくしその霊に眠ってもらうこと。その手伝いをするのがうちのやり方です」
二人は何も言わず不思議そうに話を聞いていた。きっと除霊と浄霊の違いも初めて聞いたのだろう。私も初めにここに来た時はよく分からなかったから仕方ないと思う。
「……で、どういったご相談で?」
「あ、えっと、すみません。原信也、と言います。実は自分が最近引っ越したマンションについてなんです」
信也が話し出す。聡美はまだ周りが気になるようで、九条さんの顔を見たり振り返って伊藤さんを見たりしていた。
「新築のマンションで、賃貸で借りています。引っ越して一ヶ月ぐらい、でしょうか。新しいし住民もいい人ばかりで楽しく暮らしてたんですが……。
自分の部屋にいるときに、時々部屋が揺れるような感覚になるんです」
「部屋が揺れる?」
「何かが衝突したような。でも調べても地震があったような情報は何もなくて。なんだろうって不思議に思ってました。頻度は二、三日に一回くらいかな。夜に起こることが多いと思います。
隣の部屋に住んでるのが年の近い高橋って男で、友達になったんですけど、彼も時々そんな感覚に陥ると言ってました。でも自分が感じたときと時間などは違ってるんです」
「ふむ……」
「その高橋が言ってたんですけど。
それ以外にもマンションの各地で変わったものを見るみたいで」
信也は視線を落としたままどこか言いにくそうに話す。九条さんが先を促すように尋ねた。
「変わったもの、といいますと?」
「エレベーターに乗ったとき、こちらに背を向けて立っている女性が立っていたとか。階段の前には子供がしゃがみ込んでいたとか。どちらも一瞬目を離した隙にいなくなったみたいで」
「あなたは見たことは?」
「俺は鈍いのかなんなのか、姿は見たことないです。でも部屋でみょうに嫌な気分になることはあります。誰かに見られているような。まあ、疲れてるせいってのもあると思いますけど。最近仕事忙しいし」
九条さんは黙り込んだ。霊と思われる存在の目撃情報、体験。多分そのマンションに何かがいる可能性は高い。一人が不思議な体験をしているだけなら思い込みや気のせいもあるが、人数が増えるとやっぱり信憑性が増す。
話を聞くだけでは何がいるのかは分からない。やっぱり現場に行かねばならないのだが……。
九条さんはちらりと私の方を見た。その視線だけで、私のことを気にしてくれているんだと感じる。
そりゃなあ、気まずいといったらこの上ない。あんな形で別れた元婚約者と妹。普通なら断りを入れるだろう。
ただ、今の私は一人じゃない。九条さんも伊藤さんもいる。本当に困っているのなら力になりたいし、何より霊という存在を信じていない二人が理解してくれるきっかけになるかもしれないのだ。
「行ってみますか、九条さん」
原信也、私が一年前に別れた恋人だった。
同じ職場で働く彼はみんなの中心にいるような人気者だった。そんな彼から告白を受けたときは夢かと思うほど嬉しくて、その付き合いは二年にも及んだ。
人生で初めて、私を好きだと言ってくれたひとだった。
昔から見えてしまう自分は、『ちょっと変わった子』という印象を周りから持たれていた。霊が視えるなんて周りにいうことはなかったけど、でも肝試しも怪談話も参加せず、突然みえる霊に反応を隠せなかったりする自分は挙動不審だったんだと思う。
幼い頃父に言われた『頭のおかしい子』というセリフも頭から離れず、臆病だった。自分から友達を作りに行くこともできなかった。
そんな私と付き合い出し、それとなく輪に入れてくれたのは彼だった。
あの頃は楽しかった。職場で一応友人と呼べる人もできて、初めてできた恋人に心躍らせ、毎日が輝いて見えたものだ。
信也と別れた途端全て失ったけれど。職場の人たちは何を聞いたのか私を白い目で見て話もしてくれなくなった。そして彼は今、聡美と付き合っているはず。
呆然としている私と信也の目がバチリと合った。懐かしいその瞳の色に胸がきゅうっと締め付けれられるようになる。私は無言でそれを逸らした。
「何か御用ですか。こちらはあなた方が必要としている場所ではないと思うのですが」
九条さんが淡々という。その視線は鋭く嫌悪感に満ちていた。すぐに伊藤さんも続く。
「はい、今ちょっと仕事中なので。お引き取りください」
二人を追い返そうとする彼に、聡美が慌てたように声を出した。
「あの! ちゃんとした相談なんです! ほんと!」
相談? 私は首をかしげる。だって、聡美はそういうことを信じてないタイプの人間だ。今までも私が視えるということをまるで信じなかった人間なのに。
九条さんも不思議そうにして言った。
「霊が視える、というのは痛い言動なのではないんですか?」
なんとも棘のある言葉。聡美も少し気まずそうに口を尖らせたが、すぐにピンと背筋を伸ばした。堂々として発言する。
「まあ、正しくは私より信也からの相談です。ちょうど相談されてたから、お姉ちゃんと会ったこと思い出して。九条ってネットで調べたらここが出ましたよ。ビンゴだった、ね!」
信也に笑いかける。だが彼は複雑そうな顔で小さく頷くだけだった。そりゃ、彼女の姉、しかもそれが元カノだなんて気まずいだろうなあ。
なるほど、この前会ったとき確かに九条さんはサラリとこの仕事について言っていた。それでネットでこの場所まで調べた、ということか。九条さんは無言で天井を見上げた。まさかこんなことになるとは予想していなかったに違いない。
彼はすぐに聡美に向き直ると、態度を変えずに言った。
「ですが、霊が視えるという能力自体を信じていない方の依頼は受けかねます。トラブルの元にもなりえるので」
「えーお願いしますよう。ね、お姉ちゃん! 今ほんとに困ってるみたいなの、話聞くだけでも! お世話になった人でしょ?」
聡美が私の方を見て手を合わせる。お世話になった人、って。そりゃそうだけど何か表現の仕方がなあ。困ってしまった自分は眉を下げてちらりと信也をみた。
一年前から全く変わっていなかった。懐かしさと寂しさが一気に襲ってくる。ここ最近思い出すこともなくなっていた過去がぐるりと全身を走り抜けた。
信也は聡美の腕を掴むと、小声で言った。
「もういいよ。帰ろう」
「だって、信也本当に困ってるじゃん」
「そうだけど、別に無理矢理お願いしなくても」
二人がそう言い合っているのを見て、どうやら信也が本当に何か問題を抱えているということが分かる。私はつい、声を上げた。
「あの」
一斉にみんなが私に注目した。その目から逃げたくなるのを堪え、九条さんにいう。
「九条さん、話だけでも聞いてもらえませんか」
「……あなたはそれでいいのですか?」
「依頼人です。受けるかどうかは内容で判断すればいいかと」
私の言葉をきいて九条さんはふうと息を吐く。そして普段よりさらに無愛想に言った。
「どうぞ、掛けてください」
聡美は笑顔になり、信也は驚いたようにしながらも二人でソファに座り込んだ。伊藤さんは渋々といったように近くのパソコン前に腰掛ける。普段なら来客があるとすぐにお茶を淹れてくれる彼なのだが、今日はそんなつもりはないらしい。
私は足元に散らばったファイルを慌てて拾うと適当に近くに置き、聡美たちの正面に腰掛けた。九条さんも隣に座り込む。彼の体重で沈む感触が、何だか今日はとても安心した。
聡美はキョロキョロと事務所を見渡している。珍しそうな表情で言った。
「なんていうか、思ったよりずっと普通の事務所なんですねー? 私てっきり、変な水晶とかお札とか飾ってあるのかと」
「うちではそういったものは一切使用しません」
「えーじゃあどうやって除霊するんですか?」
「除霊はしません」
二人はぽかん、とする。九条さんは慣れた説明をした。
「我々は視たり聞いたりする能力はありますが祓う力は持ち合わせていません。うちでやっているのは除霊ではなく浄霊です。除霊は霊をその場から祓うこと、霊自体を消滅させるわけではないので最悪また戻ってくることもあります。
浄霊は霊の心残りをなくしその霊に眠ってもらうこと。その手伝いをするのがうちのやり方です」
二人は何も言わず不思議そうに話を聞いていた。きっと除霊と浄霊の違いも初めて聞いたのだろう。私も初めにここに来た時はよく分からなかったから仕方ないと思う。
「……で、どういったご相談で?」
「あ、えっと、すみません。原信也、と言います。実は自分が最近引っ越したマンションについてなんです」
信也が話し出す。聡美はまだ周りが気になるようで、九条さんの顔を見たり振り返って伊藤さんを見たりしていた。
「新築のマンションで、賃貸で借りています。引っ越して一ヶ月ぐらい、でしょうか。新しいし住民もいい人ばかりで楽しく暮らしてたんですが……。
自分の部屋にいるときに、時々部屋が揺れるような感覚になるんです」
「部屋が揺れる?」
「何かが衝突したような。でも調べても地震があったような情報は何もなくて。なんだろうって不思議に思ってました。頻度は二、三日に一回くらいかな。夜に起こることが多いと思います。
隣の部屋に住んでるのが年の近い高橋って男で、友達になったんですけど、彼も時々そんな感覚に陥ると言ってました。でも自分が感じたときと時間などは違ってるんです」
「ふむ……」
「その高橋が言ってたんですけど。
それ以外にもマンションの各地で変わったものを見るみたいで」
信也は視線を落としたままどこか言いにくそうに話す。九条さんが先を促すように尋ねた。
「変わったもの、といいますと?」
「エレベーターに乗ったとき、こちらに背を向けて立っている女性が立っていたとか。階段の前には子供がしゃがみ込んでいたとか。どちらも一瞬目を離した隙にいなくなったみたいで」
「あなたは見たことは?」
「俺は鈍いのかなんなのか、姿は見たことないです。でも部屋でみょうに嫌な気分になることはあります。誰かに見られているような。まあ、疲れてるせいってのもあると思いますけど。最近仕事忙しいし」
九条さんは黙り込んだ。霊と思われる存在の目撃情報、体験。多分そのマンションに何かがいる可能性は高い。一人が不思議な体験をしているだけなら思い込みや気のせいもあるが、人数が増えるとやっぱり信憑性が増す。
話を聞くだけでは何がいるのかは分からない。やっぱり現場に行かねばならないのだが……。
九条さんはちらりと私の方を見た。その視線だけで、私のことを気にしてくれているんだと感じる。
そりゃなあ、気まずいといったらこの上ない。あんな形で別れた元婚約者と妹。普通なら断りを入れるだろう。
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