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再会
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「えーみなさん。話していた中途採用の方が今日から見えました。よろしくお願いします」
北山さんがそう言った。なるほど、中途採用の人だったのか。私は最近ずっと休んでいたので知らなかったのだ。そういえば、私が入った時蒼井さんは『結婚退職とか続いちゃって人手不足』と言っていた。私の異動以外にも、人手を集めていたのだろう。
彼女はぺこりと頭を下げ、鈴の音のような高い声で挨拶をした。
「鈴村直美です! どうぞよろしくお願いします!」
その姿を見て、俄然やる気がわいてくる。私も最初入った時、不安だったけど坂田さんが声を掛けてくれて凄く嬉しかった。今度は私がそっち側に回りたい。入った時期もほぼ一緒だし、仲良くなれそうな気がする。
周りが穏やかに拍手をする。私も拍手をしていると、その中に戸惑った声が聞こえた。
「直美?」
みんなが声の方を振り返ると、蒼井さんが驚いた顔で鈴村さんを見ていた。そして、鈴村さんも目を真ん丸にして蒼井さんを見たのだ。
「えっ……うそ、とーまくん?」
私は二人を交互に見る。もしかして、知り合いだろうか?
途端、鈴村さんはわっと声をあげて蒼井さんに駆け寄り、可愛らしく飛び跳ねてその腕にしがみついた。
「えー!? うそ、信じられない、本当にとーまくん!?」
「びっくり。何年振り?」
「すごい偶然!」
二人は親し気に笑って話している。のを、私はぽかんとして見ている。
北山さんが首を傾げて尋ねた。
「二人は知り合いだったの?」
鈴村さんはニコッと笑い答えた。
「はい! 実家が近所で、私の兄の友達なんです! それで、私も小さな頃から後ろを付いて回ってて……兄より面倒を見てくれたんです。でも途中で引っ越してしまって……まさか、こんなところで再会するなんて」
なんと! 幼馴染というやつか!
蒼井さんの実家がどこか知らないが、二人は家が近くて昔から付き合いがあったらしい。でも引っ越しで会わなくなったが、まさかの社会人になって再会するとは。確率的にはどれぐらいなのだろう。
鈴村さんは嬉しそうに目を細めている。
「でも、変わらないなあ。昔からかっこいいままだよ」
そう言う彼女は未だに、蒼井さんの腕に両手を絡ませたままだ。体を強く密着させ、まるで恋人同士のように見える。
その光景を見るのがやけに辛くて、私はつい視線をそらした。
北山さんは目を細めて言う。
「そう。知り合いがいるなら心強いわね。蒼井さん、色々面倒見てあげてね。じゃあ、指導係を紹介するから……」
「え……なあんだ、とーまくんじゃないのかあ」
鈴村さんは残念そうにそう呟いたが、私はどこかでほっとした。そして、そんな自分に驚いて失望した。彼らの接点が増えることを、私は心のどこかで嫌がっているのだ。
幼馴染、というだけなのに……。
蒼井さんは鈴村さんに優しい声を掛ける。
「じゃあ、指導係の方へ行っておいで。頑張って」
「うん、また後でゆっくり話そうね!」
二人はそう言って別れる。ふと、周りの視線が私に集まってきたのに気が付いた。恐る恐る様子を窺うような、そんな目がいくつもこちらを見ている。
もしや、公開告白みたいなものがあったから、みんな私の動向を気にしているんだろうか? でも、今ここで何かアクションを取ることはない。仕事中だし、向こうは昔の知り合いと再会しただけなのだから。
私はみんなの目から逃れるように俯き、用もないのにデスクの上の書類を手に取って眺めた。
溜まった仕事をこなすために、必死にパソコンに齧りついて時間の流れを忘れる。
今日はこうなることを見越して、お昼は朝コンビニで買ってきた。サンドイッチを齧りながら必死に仕事をさばいていく。下っ端だし急ぎの物は周りの人がフォローしてくれていたようだが、それでも一週間いなかったしわ寄せは大きい。こりゃしばらく残業かなあ、と眉尻を下げる。
蒼井さんを食事に誘いたかったんだけど……数日は厳しそうだな。
ちらりと蒼井さんの席を見る。外回りの最中なので、今は空席だ。
そして今度は鈴村さんの方を見た。彼女は自分の席で何かを必死に見ているので、マニュアルだろうか、と初日の自分を想像させた。最初から外回りに同行なんか出来なくて、ひたすらマニュアルを読んでたっけ……。
ふと、彼女に一言挨拶をしようと思い立つ。坂田さんのようにランチを誘う余裕はないが、「最近入ったばかりなのでよろしく」と一言伝えるだけでも、向こうは気が楽になるかもしれない。
私は立ち上がり、鈴村さんの席に近づく。
「鈴村さん」
名を呼ぶと、ぱっとこちらを振り返る。近くから見て、やはり可愛らしい人だな、と再確認する。鈴村さんは私を上から下まで眺めるようにして首を傾げた。
私はにこりと笑いかけ、明るい声で言う。
「えっと、安西朱里と言います! 実は私、最近ここに異動してきたばかりなんです。なのでまだ全然一人前とは言えなくて……」
そこまで笑顔で話したところで、ふと彼女の様子が思っていたものと違うことが気になった。
『そうなんですか!』とか、『よろしくお願いします!』みたいな反応を想像していたのだが、笑顔もなく私を見てくるその表情から察する感情は一つ。
『だから?』という、無関心なものだ。
慌てて言葉を繋げる。
「な、なのでえーと、同期みたいなものだし、仲良くしてもらえると嬉しいなって……あ、今度よかったらランチとかどうかなって!」
「そうなんですかあ~! 同じ時期に入ったんですね。ランチいいですねー」
「あ、うちの食堂結構おいしいし、近くに安いカフェが」
「じゃあ、時間があるとき、私からまた声を掛けますね。その時はよろしくお願いしまーす」
それだけ言うと、彼女はふいっと正面に視線を戻し、何やらまた集中しだしてしまった。私は笑顔を固まらせたまま立ち尽くす。
それってつまり、私からは声を掛けなくていい、ってことかな……?
思っていた反応と違ったことに戸惑いつつちらりと彼女の手元を見てみると、スマホの画面にゲームらしきものが映っていたので目を見開いてしまう。
マニュアルじゃなかった、ゲームだった……。
何か言おうとして口を閉じる。あれだね、昼休憩中だったんだよね。そんなときに話しかけた私もタイミングが悪かったな。
そう反省し、私は自分の席に戻った。
その後、私は外回りの予定もなかったので一日中自席に座っていたのだが、その後もちらちらと鈴村さんの様子が目に入っていた。
彼女は明るくいろんな人と雑談をしていた。話し上手の聞き上手という感じで、よく楽しそうな笑い声響いている。周りの人と打ち解けてよかったなあ、なんて思いながら背中でその声を聞いていた。
可愛いし人懐こい感じだし、営業に向いてそうだ。私も負けないように仕事頑張らないと。
そう気合を入れていると、ある会話が耳に入ってくる。
「えーじゃあ、食堂とか案内しなきゃじゃん。俺よく行くから、一緒に行こうよ」
「ほんとですか! 嬉しい~! 一人じゃ心細いなあって思ってたんです、ご一緒させてください!」
パソコンを打っていた指をぴたりと止めた。
こっそり振り返ってみると、男性社員と嬉しそうに話す鈴村さんの姿が目に入る。先ほど交わした会話を思い出し、ポリポリと頭を掻いた。
うーん、まあ……考えすぎかなあ。そう自分に言い聞かせ、また仕事に集中した。
北山さんがそう言った。なるほど、中途採用の人だったのか。私は最近ずっと休んでいたので知らなかったのだ。そういえば、私が入った時蒼井さんは『結婚退職とか続いちゃって人手不足』と言っていた。私の異動以外にも、人手を集めていたのだろう。
彼女はぺこりと頭を下げ、鈴の音のような高い声で挨拶をした。
「鈴村直美です! どうぞよろしくお願いします!」
その姿を見て、俄然やる気がわいてくる。私も最初入った時、不安だったけど坂田さんが声を掛けてくれて凄く嬉しかった。今度は私がそっち側に回りたい。入った時期もほぼ一緒だし、仲良くなれそうな気がする。
周りが穏やかに拍手をする。私も拍手をしていると、その中に戸惑った声が聞こえた。
「直美?」
みんなが声の方を振り返ると、蒼井さんが驚いた顔で鈴村さんを見ていた。そして、鈴村さんも目を真ん丸にして蒼井さんを見たのだ。
「えっ……うそ、とーまくん?」
私は二人を交互に見る。もしかして、知り合いだろうか?
途端、鈴村さんはわっと声をあげて蒼井さんに駆け寄り、可愛らしく飛び跳ねてその腕にしがみついた。
「えー!? うそ、信じられない、本当にとーまくん!?」
「びっくり。何年振り?」
「すごい偶然!」
二人は親し気に笑って話している。のを、私はぽかんとして見ている。
北山さんが首を傾げて尋ねた。
「二人は知り合いだったの?」
鈴村さんはニコッと笑い答えた。
「はい! 実家が近所で、私の兄の友達なんです! それで、私も小さな頃から後ろを付いて回ってて……兄より面倒を見てくれたんです。でも途中で引っ越してしまって……まさか、こんなところで再会するなんて」
なんと! 幼馴染というやつか!
蒼井さんの実家がどこか知らないが、二人は家が近くて昔から付き合いがあったらしい。でも引っ越しで会わなくなったが、まさかの社会人になって再会するとは。確率的にはどれぐらいなのだろう。
鈴村さんは嬉しそうに目を細めている。
「でも、変わらないなあ。昔からかっこいいままだよ」
そう言う彼女は未だに、蒼井さんの腕に両手を絡ませたままだ。体を強く密着させ、まるで恋人同士のように見える。
その光景を見るのがやけに辛くて、私はつい視線をそらした。
北山さんは目を細めて言う。
「そう。知り合いがいるなら心強いわね。蒼井さん、色々面倒見てあげてね。じゃあ、指導係を紹介するから……」
「え……なあんだ、とーまくんじゃないのかあ」
鈴村さんは残念そうにそう呟いたが、私はどこかでほっとした。そして、そんな自分に驚いて失望した。彼らの接点が増えることを、私は心のどこかで嫌がっているのだ。
幼馴染、というだけなのに……。
蒼井さんは鈴村さんに優しい声を掛ける。
「じゃあ、指導係の方へ行っておいで。頑張って」
「うん、また後でゆっくり話そうね!」
二人はそう言って別れる。ふと、周りの視線が私に集まってきたのに気が付いた。恐る恐る様子を窺うような、そんな目がいくつもこちらを見ている。
もしや、公開告白みたいなものがあったから、みんな私の動向を気にしているんだろうか? でも、今ここで何かアクションを取ることはない。仕事中だし、向こうは昔の知り合いと再会しただけなのだから。
私はみんなの目から逃れるように俯き、用もないのにデスクの上の書類を手に取って眺めた。
溜まった仕事をこなすために、必死にパソコンに齧りついて時間の流れを忘れる。
今日はこうなることを見越して、お昼は朝コンビニで買ってきた。サンドイッチを齧りながら必死に仕事をさばいていく。下っ端だし急ぎの物は周りの人がフォローしてくれていたようだが、それでも一週間いなかったしわ寄せは大きい。こりゃしばらく残業かなあ、と眉尻を下げる。
蒼井さんを食事に誘いたかったんだけど……数日は厳しそうだな。
ちらりと蒼井さんの席を見る。外回りの最中なので、今は空席だ。
そして今度は鈴村さんの方を見た。彼女は自分の席で何かを必死に見ているので、マニュアルだろうか、と初日の自分を想像させた。最初から外回りに同行なんか出来なくて、ひたすらマニュアルを読んでたっけ……。
ふと、彼女に一言挨拶をしようと思い立つ。坂田さんのようにランチを誘う余裕はないが、「最近入ったばかりなのでよろしく」と一言伝えるだけでも、向こうは気が楽になるかもしれない。
私は立ち上がり、鈴村さんの席に近づく。
「鈴村さん」
名を呼ぶと、ぱっとこちらを振り返る。近くから見て、やはり可愛らしい人だな、と再確認する。鈴村さんは私を上から下まで眺めるようにして首を傾げた。
私はにこりと笑いかけ、明るい声で言う。
「えっと、安西朱里と言います! 実は私、最近ここに異動してきたばかりなんです。なのでまだ全然一人前とは言えなくて……」
そこまで笑顔で話したところで、ふと彼女の様子が思っていたものと違うことが気になった。
『そうなんですか!』とか、『よろしくお願いします!』みたいな反応を想像していたのだが、笑顔もなく私を見てくるその表情から察する感情は一つ。
『だから?』という、無関心なものだ。
慌てて言葉を繋げる。
「な、なのでえーと、同期みたいなものだし、仲良くしてもらえると嬉しいなって……あ、今度よかったらランチとかどうかなって!」
「そうなんですかあ~! 同じ時期に入ったんですね。ランチいいですねー」
「あ、うちの食堂結構おいしいし、近くに安いカフェが」
「じゃあ、時間があるとき、私からまた声を掛けますね。その時はよろしくお願いしまーす」
それだけ言うと、彼女はふいっと正面に視線を戻し、何やらまた集中しだしてしまった。私は笑顔を固まらせたまま立ち尽くす。
それってつまり、私からは声を掛けなくていい、ってことかな……?
思っていた反応と違ったことに戸惑いつつちらりと彼女の手元を見てみると、スマホの画面にゲームらしきものが映っていたので目を見開いてしまう。
マニュアルじゃなかった、ゲームだった……。
何か言おうとして口を閉じる。あれだね、昼休憩中だったんだよね。そんなときに話しかけた私もタイミングが悪かったな。
そう反省し、私は自分の席に戻った。
その後、私は外回りの予定もなかったので一日中自席に座っていたのだが、その後もちらちらと鈴村さんの様子が目に入っていた。
彼女は明るくいろんな人と雑談をしていた。話し上手の聞き上手という感じで、よく楽しそうな笑い声響いている。周りの人と打ち解けてよかったなあ、なんて思いながら背中でその声を聞いていた。
可愛いし人懐こい感じだし、営業に向いてそうだ。私も負けないように仕事頑張らないと。
そう気合を入れていると、ある会話が耳に入ってくる。
「えーじゃあ、食堂とか案内しなきゃじゃん。俺よく行くから、一緒に行こうよ」
「ほんとですか! 嬉しい~! 一人じゃ心細いなあって思ってたんです、ご一緒させてください!」
パソコンを打っていた指をぴたりと止めた。
こっそり振り返ってみると、男性社員と嬉しそうに話す鈴村さんの姿が目に入る。先ほど交わした会話を思い出し、ポリポリと頭を掻いた。
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